さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

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●怨望論の中から、以下に書き留めておきます。

《独り働きの素質において全く不徳の一方に遍し、場所にも方向にも拘わらずして不善の不善なる者は怨望の一箇条なり。怨望は働きの陰なるものにて、進んで取ることなく、他の有様に由って我に不平を抱き、我を顧みずして他人に多を求め、その不平を満足せしむるの術は、我を益するに非ずして他人を損ずるに在り》

《怨望はあたかも衆悪の母の如く、人間の悪事これに由って生ずべからざるものなし》

ー人間の悪事というものはすべて怨望に由来する、というのですから…「人類天然の働き」をもって、これに対処したいものですー。

《怨望は貧賎に由って生ずるものに非ず。ただ人類天然の働きを塞ぎて、禍福の来去、皆偶然に係るべき地位において甚だしく流行するのみ》

ーここでも出てきました、「人類天然の働き」。怨望は家が貧しいから生ずるわけではなく、「人類天然の働き」を妨げることにより禍いがやってくるというのですから、その重要性は多大なるものなのでしょう。

 確かに、今の時代に置き換えてもそれは通じることであり、殊に若者たちの間で頻発する事件の類は、まさに「人類天然の働き」を塞がれたことがその大きな要因にあるように私は感じます。

 「人類天然の働き」の言葉の意味するところを、今の時代だからこそ改めて吟味し、世に広く紹介していく必要があるのではないかとも思いました。

《人間最大の禍は怨望に在りて、怨望の源は窮より生ずるものなれば、人の言路は開かざるべからず、人の業作は妨ぐべからず》

ー私なりに言い直すと、
「人間の最大の禍い、不幸は怨望することから起こる。怨望は“窮”の状態にあるところから起こってくるものなので、人は自由に発言行動することが何よりも大事なのである」

《怨望に易(かわ)るに活動をもってし、嫉妬の念を絶ちて相競うの勇気を励まし》

《元来人の性は交わりを好むものなれども、習慣に由れば却ってこれを嫌うに至るべし》

《物に接するの勇なく、その度量狭小にして人を容るること能わず、人を容るること能わざれば人もまたこれを容れず》

ー人を受け入れることを心がけないと(オープンに人と接する心を持たないと?)、人からも受け入れられないよ、ということなのでしょうね。

《また人間の交際において、相手の人を見ずしてそのなしたる事を見るか、もしくはその人の言を遠方より伝え聞きて、少しく我意に叶わざるものあれば、必ず同情相憐れむの心をば生ぜずして、却ってこれを忌み嫌うの念を起こし、これを悪(にく)んでその実に過ぐること多し。これまた人の天性と習慣とに由って然るものなり。物事の相談に伝言文通にて整わざるものも、直談にて円く治まることあり》

ー「同情相憐れむの心」というのは、その文字そのままではなく、「他人と共感する心=親切、やさしさ」という意味とのことです。
 村山先生は、今の時代のメールでのやりとりのことを例に上げられました。それだけに頼ることは危険で誤解を生ずることが多くなりがちなので、最終的には顔を合わせて話すことにより、それこそ「円く治まる」とー。

《既に堪忍の心を生ずるときは、情実互いに相通じて怨望嫉妬の念は忽ち消散せざるを得ず》

《人生活発の気力は、物に接せざれば生じ難し。自由に言わしめ、自由に働かしめ、富貴も貧賎もただ本人の自ら取るに任して、他よりこれを妨ぐべからざるなり》

ー「人生活発の気力」というのも福澤らしい言い回しだとのことです。
 また、上の文章に「富貴と貧賎」という言葉が入っていますが、これは誇張しがちなかれの文章の特長からきているとのことで、ここは括弧に入れて読み取る方がいいとのことでした。
 
 当時3000万人の人口であった日本において、300万人の人が読んだという『学問のすゝめ』は、今のような単行本を出版する形ではなく、長年に渡って「一編」から冊子として出してきたものだそうです。
 「庶民を啓蒙する」意図もあるために、当時としては読みやすく、また、一部誇張して表現するという方法を取ったのだろうということでした。

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