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今回は30分以上遅れてしまったのが残念でした。私が参加したところからの報告ということになります。
4回に分けて記します。
『福澤諭吉教育論集』から「小学教育の事」よりー
《されば今、日本国中に小学の生徒は必ず中途にて廃学すること多き者と認めざるをえず。すでに廃学に決してとどむべからざる者なれば、たとい廃学するも、その廃学の日までに学び得たることをもって、なおその者の生涯の利益となすべき工夫なかるべからず》
《小学校の教育は、いつにても廃学のときに、幾分か生徒の身に実の利益をつけて、生涯の宝物となすべきこと、余輩の持論なり。ゆえに人民の貧富、生徒の才・不才に応じて、国中の学校も二種に分かれざるをえず。すなわち一は普通の人民に日用の事を教うる場所にして、一は学者の種を育つる場所なり》
●福澤の教育の目的として、生きる上で役に立つという意味での「基礎基本の徹底」があり、これが福澤の「実学の姿勢」とのことでした。
上記にあるように、いやおうなしに学校を辞めることになったとしても、それまでに身につけたものによって生きていけるようにすることが大事であり、その身につけたものは「生涯の宝物」と言っているのですから、福澤の伝えたいことが何なのか、明確に表れた部分だと言えるのでしょう。
「生きる上で役に立つという意味での基礎基本の徹底」というのは、まさに私もそれを子どもたちに身につけてもらおうと教室を開いていますから、福澤の「実学の姿勢」を今回学び知ることができて、本当によかったと思っています。
現在の教育はいまだに、受験のため、いい会社に入るため、などのようなことをめざしているのが大半なのではないでしょうか。明治時代と同じかそれ以上の激動の時代に今あると私は思っていますが、この時代にこそ、あらためて福澤のいう「実学」を見直し、「自分自身のための学び」、それこそ「生きる上で役に立つという意味での基礎基本の徹底」を子どもたちに伝えていく必要があるのではないかと私は強く思います。
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