|
[第1講 脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き]から
【「喜び」がないと強化回路が回らない】より
《もし叱るなら、そのやる気を軌道修正する時だけにしてください。行動自体を否定する叱り方は、子どものやる気を削いでしまうからです。これは子どもだけでなく、社会人にも同じことがいえるでしょう。
なぜなら、脳が喜びを感じるためには「強制されたものではない」ことが大事だからです。何をするにしても「自分が選んでいる」という感覚こそが、強化学習に欠かせません。部下や子どもの主体性を引き出すためには、どんな小さなことでもいいから自発的にやったことで「成功体験」を持たせることが大切。成功体験なしには、脳は変わってくれないのです》
●らくだ学習は、まず最初に「お試しプリント体験」をする時から、「本人の選択」を尊重していきます。その子に合った「ポイントとなるプリント」を3〜4枚提示し、「どれならできそう?」と選んでもらうことを重要視していますが、その意義がより深くわかりました。
一週間分のプリントを持ち帰ってもらうときも、本人とどれにするか確認することにしていますが、そのような一連の手続きは、「自分が選んでいるという感覚」を持ってもらうために他なりません。
自分が選んだことをやり、それにより「成功体験(クリアすること)」を持つことを繰り返していくのですから、脳の神経細胞はどんどんとつながり、変わっていっているのでしょう。
《そういう意味でいうと、僕は勉強に関して一度も強制されたことがありません。勉強することー新しい知識を手に入れることに常に喜びを感じていました。いまにして思えば、それがとても大事なことだったように思います。
一方、いまの日本の教育環境はどうでしょうか。
小学校受験や中学校受験など、早い段階から受験競争に飲み込まれている子どもたちは、親からの強制で勉強している部分が大きいと思うのです。そうすると、よほど気をつけていない限り、自発的に勉強するという、肝心なポイントが失われてしまう恐れがあります。いわゆるいい学校といわれるところに入ることだけが目的で、勉強の喜びを知らないままに年齢を重ねてしまう。これでは、いずれ勉強が嫌になるでしょう》
●その通りとしか言いようがありません。
|