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《◎2つの根本要因
社会全体で一人ひとりが大切にされるべきという原理が今日の学校教育の集団管
理主義的な体制とずれを生じてきている。「学力」へのプレッシャーもこれに類す
る。
近代学校が「個人の将来の幸福」を保障するしくみをつくってきたが現在そうい
うことは幻想になっている。
(2)「不登校力『学びの場』で変わっていく子どもたちとの15年」より
1、「今の私は不登校をバネにしている」
1)不登校のきっかけは
2)「不登校」の体験がその後もわだかまりとなる場合
3)不登校への偏見・誤解
4)「『完全不登校』なら比較されることもない」
5)「不登校が生きる力のバネになっている」と言えるまで(「不登校力」の形成)》
(以下飯田)
この中で私は特に(4)が気になります。
通常の学校という場は、どうしても(システム的に?)他の人との「比較」の場になっ
てしまうのでしょう。「比較」さえなかったら、自発的に学ぶとともに個性を伸ばして
いける子どもが多くなるのだと私は思うのですがー。
なお、上記に上げた「不登校力『学びの場』で変わっていく子どもたちとの15年」
は、今月自由が丘学園から発刊される本のタイトルですので、興味のある方はぜひご
一読ください。
※以下、レジメよりー
《2、『教育』でなくて重要なことは『学び』
1)不登校の問題を考えると結局は一人ひとりの「学び」をどうサポートするかの
テーマになる
2)「好きなこと」の発見は「新しい自分の発見」
3)「教育を受ける権利」「教育を受けさせる義務」の概念から自由になること
※発達の主体者としての子ども
3、今の世の中で『自己肯定感』をどうつくり出すか
1)「自己肯定感」という言葉
2)自立をめざす迷いとためらい
3)「楽しかった」思い出がなぜ貴重なのだろう
4、どんな場合にも『こころは共同性へと向かう』
1)「こころの本質」について
2)まじわりに時間が必要
5、「学力」と「居場所」について
(3)不登校生に関する問題は非不登校生とどういう共通性と特殊性があるか
1、不登校だった子どもが元気を回復するということ
居場所の大切さ…それは結局「共同体」的な人間社会の再構築に通じる。
しかしそんな第一次第二次産業社会のころに戻ることなどあり得るのか。
2、いくつかのタームについて
自分探し、自己肯定感、個性、「教育実践」概念、共生社会、「一人では行き
ていけない」「みんなと一緒」、自立、進路、
「子どもが自信を持つときとはどういう時だろうか」
3、教育的な課題(あるいは教師の課題)と「病んでいる社会」をどうするのかと
いう課題の混在、
2 当面の教育と学校の改革のために
不登校を学校制度の弱点に起因する問題とすればどういうことになるか。
「不登校」のきっかけを考えた時のその解決の方向とは?→単にフリースクー
ルの問題ではない。
誰もが学ぶことができる「最善の方法」を考えた時に「学校」はどういうバリ
エーションをとるか?》
(以下飯田)
長い間教育現場に関わり続け、フリースクールの先駆けである自由が丘学園を運
営する亀貝先生の言葉の端々から、自分たちが接する子どもたちへの愛情と、共に
学園を担っている若い先生たちへの思いを私は感じ取ることができました。
そして、亀貝先生のお話を受けて話された村山先生のお話も、亀貝先生とはまた
異なった視点から、子どもたちひとり一人へ向けた愛情が感じられました。
村山先生は、今の学校システムを考えると、「不登校は必ず出るもの」とおっし
ゃられます。そして、だからこそ、あらためて、「学ぶこととは何か」「自立とは
何か」を考えることが大事とのことで、その言葉にはやはり説得力が感じられまし
たし、先生の強い思いが伝わってきました。
またそれは、既存の学校の中では無理であり、フリースクールのような場でこそ、
それを作り出してほしいとのことでした。
私は亀貝先生や村山先生がおっしゃるように、「不登校はどの子どもにも起こり
うる」と思っています。誰だって、いつどんなきっかけで学校に行かなくなるかは
わかりません。ウチの子も然りです。子どもを持つにあたってそのようなことを思
ったことが、らくだの教室を開くことを考えるきっかけになりました。
この教材を続けていれば、たとえ学校へ行かなくなっても、社会で生きる力をつ
けてあげることができる、そんなコンセプトで作られた教材など他にないーそのこ
とを感じ取れたからこそ、まず自分の子どもにやらせたいし、これを必要としてい
るだろう多くの方々に届けたいと思ったのです。
しかし、「不登校になってもいい(本当は学校に行ってほしいけどしょうがない
場合)」と思いつつこの教材を続けさせていると、結局不登校にはならないという
ケースが多いように私は感じます。
続けているとそれぞれにとっての「壁」にぶちあたり、そしてそれを乗り越える
ということを繰り返しているというのが、その大きな要因だと感じています。その
子それぞれに「自信」と「自己肯定感」がついていきますからー。
また、学校に行っていたって、社会的自立ができる力をつけられるとは限らない
でしょう。やり方によっては不登校生の方がそのような力をつけられるかもしれま
せん。自ら考えて行動する力をつけることができればー。
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