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先日帯広へ行った際に、老人保健施設へ入所している祖母のもとを訪ねました。
私の子ども(祖母にとってのひ孫)に会うのを楽しみにしている祖母なのでー。
病院から老健施設へ移ってから、心身ともに驚くような回復ぶりを見せていると聞いていた祖母でしたが、確かにそうでした。
病院でほとんど寝たきりの状態になっている時は、「ボケてしまったのか」と思えることが多かったそうですが、老健施設は在宅介護に移行するための施設なので、さまざまなリハビリメニューが整い、それに伴い体も元気になり頭の働きもよくなってきたとのことでした。
十勝地方は北海道の中でも朝夕の冷え込みが厳しいところですが、その施設は終日日が射し込み暖かくいることができ、ケアも整い、個々に合った食事も提供され、できたばかりの立派で清潔な場所でした。傍から見たら言うことなしと言えなくもありません。
でも、祖母は以前泊まりで来てくれた私の母親に、こんなことを漏らしていたそうです。
「どんなに立派で暖かいところにいても思うのは、寒い家で貧乏な暮らしをしていた頃なんだよ。
仕事も楽じゃなかったけど、子どもたちがいてそのためにがんばって働いていた時が一番よかったー」。
私の母親は、何気なく「こんないいところで暮らせてよかったね」と言ったそうですが、それに対する応えとしてこのような言葉が返ってくるとは思っていなかったので驚いたとのことでした。
「おかあさんがこんなことをいつも考えていたなんてびっくりしたし、頭はまだまだしっかりと働いているんだねぇ」。
人の人生における幸せとは何なのか、考えさせられるできごとでした。
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