|
●この本は、日本という国の基本的なこと、その成り立ちなどがわかりやすく書かれており、とても参考になりました。
高校生くらいの時にこのような本を読むことができていれば、その後の人生変わっていたかも…なんて思ったりもしました。
●もっとも、「今」を後悔しているわけではないんですが、「まえがき」に書いてあるように、「この国のしくみや歴史を知り、いまの状態がどうやってできてきたかを理解」しているといないとでは、その後の進むべき道の見え方が違ってくるのではないかと感じるからです。
●こうして書いていて気づきました、高校の授業は、受験優先で近代史を疎かにされているので、「この国のこと」を知ることができなかったんだ!これはやっぱり大きな弊害ですね。
いやもしかしたら、この国の為政者は、近現代史をちゃんと学んでちゃんとこの国のことを知られるとヤバいことになると思っているので、ちゃんと学ばせないようなカリキュラムになっているのではーと、勘ぐりたくなるのは私だけでしょうか…。
●みなさんもぜひ読んでみてください。中学生以上の若者向けに書かれた「よりみちパン!セー寄り道は、ハッピーに生きるための近道」シリーズの一冊なので、大人もとても読みやすいです。もちろん子どもたちにもご紹介いただくといいですね。
目次を見るだけである程度内容を類推することができると思うので、以下に記しておきます。
*
第一部 明治のはじまり
第一章 なんで学校に行かなくちゃいけないの
なぜ「学問のすすめ」?
国を強くさせるために勉強させる
第二章 「侵略される国」から「侵略する国」へ
「東洋」と「西洋」
「東洋」を脱して「西洋の国」の仲間入り
第三章 学歴社会ができるまで
江戸時代の教育
親が学校を焼き討ちにする
学歴社会の成立
国に「尽くさせる」ための教育
第二部 戦後日本の道のりと現代
第四章 戦争がもたらした惨禍
日本が戦争でうけた傷
アジア諸国の被害
第五章 占領改革と憲法
アメリカの占領政策
憲法は「押しつけ」だったか
「国の誇り」だった第九条
第6章 アメリカの〈家来〉になった日本
アメリカの方針転換
サンフランシスコ講和条約
「独立国」にはなったけれど…
複雑なアメリカへの感情
戦後賠償のあり方
第七章 これからの日本は
冷戦の終わりと戦後補償要求
靖国神社の問題
アメリカの自衛隊海外派遣要求の高まり
世界の潮流に逆行する自衛隊
在日米軍はなぜ減らない
「おかしい」日本のナショナリズム
今後の「日本という国」
*
(以下飯田)
●中でも、第一章の「なんで学校に行かなくちゃいけないの」で、義務教育の成り立ちについて知ることができて、なるほどなぁと思いました。以下に抜粋しますー
《この「義務教育」というのは、英語の Compulsory Education の翻訳で、明治時代には「強迫教育」と訳されてもいた。つまり、国中の子どもは、「強迫」してでも学校に通わせるというわけだ。この訳のほうが、君たちの実感にちかいかもしれない。
福沢は、1883(明治16)年の『学問之独立』という本で、こういっている。
「我輩は素より強迫法を賛成する者にして、全国の男女生まれて何歳に至れば必ず学に就く可し、学に就かざるを得ずと強ひて之に迫るは、今日の日本に於いて甚だ緊要なりと信ず」。
しかも、「強迫教育法の如き必ず政府の権威に由りて始めて行はる可きのみ」ともね。子どもを無理やりにでも学校に行かせるのは、「日本という国」にとって「緊要」な問題であると同時に、政府が権威で強制しなければできるものではない、というわけだ。
それじゃ、なぜそうまでして、国民を教育する必要があるんだろうか?》
ーこの次から、「国を強くするために勉強させる」という話になっていきますー。
ちょうど、「教育人間塾」で学んでいる福澤諭吉のことが絡んでくるというのも、おもしろいものです。
|