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私の教室には、下は4歳から上は74歳まで、さまざまな生徒が在籍し、また去って
(卒業して?)行きました。生徒はみなそれぞれであり、個性的ですが、春になると二
人のタイプの違う中学生のことを思い出します。
【一人は、小学校時代から常に成績はトップクラスだった子】
彼の家庭は所謂教育熱心であり、将来いい学校に入るためには、常にいい成績でなけ
ればいけないと子どもたちに説いてきました。
私のところに来るようになったのは、それまで通っていた進学塾の講師が暴力的で、
ある事件をきっかけに「もう行かない!」と親に宣言したことがきっかけでした。
いろんなことがあり混乱気味だった彼でしたが、「もう一度基礎からやり直して完璧
にしていきたい」ということで、小学プリントからやり始め、トントン拍子に進んでい
きました…が、問題は中学プリントに入ってからでした。なかなか「一日一枚」ずつや
らない状況になっていったのです。
【教えてもらう勉強と、自分で解いていく勉強】
らくだプリントは、前のプリントを‘めやす時間’(それぞれのプリントで異なる)で
できてミスが3つまでであれば、次のプリントは「教えてもらわなくても自分で考えて
できる」ように作られています。
しかし彼はだんだんと、「ここのところをどうやってやるかわからないから教えてく
ださい」「ここがどうしてこうなるのかわからないから教えてください」と言ってくる
ことが多くなってきました。
わからないところを聞くのは悪いことではありません。しかし私は、「彼ほどの“でき
る(優等生?)”の子がなぜ自分で考えてわからないのか」不思議に思いました。これま
でに彼は、もっと難しいと思われる文章題などをどんどん解いてきているはずだからで
す。
でももしかしたらそれは、「塾で教えてもらう勉強」が中心だったので、「できない
ところを自分で考えて解いてみる」という頭にならないままにきたのかもしれないと感
じました。
その後、「部活や生徒会活動で忙しい」、さらには「今の学校の勉強と重なっていな
い」とのことで、「学校の勉強に追いつくまで」らくだは休む、との連絡がありました。
(つづく)
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