さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

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「人は世の中で生きていくのであり、自分の心の中だけではだめなのだー」
                       “教育人間塾”第1回目に参加してー
                     
●教育とは、「人が、人を、育てる」人間永遠の重大事ー

 この塾を主宰されている元教育大学学長の村山先生は、「哲学」をご専門とされてき
たとのことで、教育を考えることにおいて、「古典的な文章を読んで考える、それしか
近道はない」とおっしゃっていました。

 また、教育を話す場として、教員だけでなく、会社員、主婦、学生、退職された方、
幼稚園の先生、フリースクールを主宰されている方、そして私のような私塾主宰者など、
さまざまな方が集うこのような場というのはめったにないことであり、とても貴重なも
のだと、冒頭で述べられていました。

 教育とは、「人が、人を、育てる」人間永遠の重大事であり、この場が「教師の世界
と民間の世界の橋渡し」となることができればいいとのことで、先生方は、日々どんな
ふうに苦労しているかを一般の方に知ってもらい、それに対して民間では「こう考える」、
という見方を伝えあえるような場にもしていきたいとのことでした。

●初めてじっくり触れた福澤諭吉の世界ー

 教育人間塾の第1回目は、「人望論」でした。テキストである『学問のすゝめ』の最
初から進めていくものだとばかり思っていたのですが、「実際に有益な部分から始める」
とのことで、第八編以降をその都度選んで進めていくとのことでした。「人望論」は、
『学問のすゝめ』の最終編の第十七編にあたります。

 「『学問のすゝめ』は最初から読んでもわかりにくい」と先生はおっしゃっていまし
た。確かに、三分の一程読み進めてはいましたが、「なんだかよくわからないなぁ」と
感じていました…。

 でも、「人望論」は違いました。昔の言葉遣いなので、意味がすぐに理解できないと
ころは多くありましたが、先生が大事なところを噛み砕いてわかりやすく説明してくだ
さいました。

 このような形で古典を読み進めていくのは、大学以来でしょうか。大学時代はまとも
に講義を聞いていたとは思えないので、初めてまともに古典と対峙したと言えるかもし
れません。

 「ノートなんて取らなくていいから、感じたことをこの場で話して意見交換すること
が大事」と先生はおっしゃいましたが、自分自身のために、キーワードと思える言葉
をいくつか記しておきたいと思います。

《人智発育の理》
 これは、いかに福澤が教育を本質的に考えていたか、を表す言葉だそうです。

《活発なる境界》
 人は世の中で生きていくのであり、自分の心の中だけではだめ。

《人間交際の要も和して真率なるに在るのみ》
 真率:率直で飾らない 

●「人間とは何か」という福澤の考えは、注意深く読まないとわからないとのことです。
私は「人は発達するものだ」という考え方が根本にあるという福澤の説くところを、も
っと知っていきたいと思いました。

●私は、この「教育人間塾」の初回に、先生が「人望論」を取り上げられたこと自体、
教育に携わる者として何が大切かというメッセージに聞こえてきてなりません。
 「技術・技法」以前に大切なものがある、それをひとり一人が常に考えていくことこ
そ、最も大事なのではないかーと。
 
●「人望」は、今私たちが感じるもの以上に深い意味を福澤は伝えていると感じます。
私塾を主宰している私にとって、「人望」がなくなれば終わりです。そういった意味で
も、いろいろと深く考え、自分自身を省みることもできた、いい機会となりました。

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