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●経営者は組合が教育するー
北大法科大学院教授で労働法が専門の道幸哲也さんが、現在各地でできてきている「フリーター労働組合」等に対しての助言として、上記の言葉を伝えていました。
経営者というのは、いろいろな面で物事を知っているわけではないので、こちら側からいろんな要求をし、それによって勉強せざるを得ない立場に追い込まないといけない。何も動かないとあちらも何もしない。何かコトを起こすとせざるをえなくなり、こちらの要求も結構通ったりするものだという話になるほどと思いました。
大事なのは、「ちゃんと議論する場(仕組み)を職場でどう作るか」、そのためには、「仕事」「組合」「労働」に関する基本的な事柄を、10代の頃から話す‘文化’を作っておくこと、ということも印象に残っています。
●「自分で自分を殺してしまう」日本も一種の内戦状態・・・
雨宮さんはイラク戦争開戦前に、‘人間の楯’として現地に赴き、そこでイラク反戦を支持した多くの若者と出会ったそうですが、その人たちが時を経た今、「フリーター労働組合」を作る主体になっていったとの認識があるそうです。
イラクに赴き当地で‘戦争状態’を体験したわけですが、日本に帰ってきた今、日本も‘戦争状態’にあるように思えてならないとのことから、日本を何とかしなければどうしようもないという機運が若者の間にも芽生えてきたということです。
現在自殺者が年間3万人を超えていますが、30代の方々が多くを占めており、それは一種の内戦状態と言えるのではないか、とー。
アメリカでは、「派遣先がイラク」であるトラック運転手の仕事などが、若者にとって「高給を得られる仕事」として斡旋されている現実があるそうですが、それがいつ日本に導入されてもおかしくない状況だとのことでした。
「戦争というのは貧乏人を必要とする」との言葉に身の毛もよだつ思いがしますが、それは現実なのです。だからこそ、私たち自身がこのままの社会でいいのかと問いかけていかなければならず、若者たちはそれに気づき始めていると、雨宮さんは話していました。
●零細な自営で平和的に食べていくことを実践ー
さっぽろ自由学校「遊」の理事である越田清和さんの上記の言葉は、以前から聞いたことがあり共感を覚えていたのですが、今回聞いてあらためて同感しましたし、私が実践し、また目指す道でもあると感じました。
その一つの方策として、‘フェア・トレード’により、「自衛隊や基地に頼らない経済・仕事をつくり、公正を追求し、零細自営業者のネットワークをつくっていく」ことがこれからの社会の一つの形であるようなことを述べていました。
ネットワークを作り助け合っていくことこそ、平和への道(たぶん地域的にも全地球的にも)だとの認識を示していました。
私も、これからの社会を作っていく(作り直していく?)上で、少しずつ、多くの方々がこの考え方に共感し、実践していくこと以外にいい考えが浮かびません。だから、これが最良のやり方だと思うのですがー。
●見えないものを見る努力ー
東京大学大学院総合文化研究科教授で哲学専攻の高橋哲哉さんの最後に語ってくれた言葉も印象に残っています。それは、ワルター・ベンヤミンの言葉です。
「非抑圧者の歴史は我々にとっての非常事態が通常だったことに気づかせてくれる」
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