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●「どういう生徒を育てたいか」がはっきりしていない?
先生は、「2つの学力論争を踏まえて」ということで、以下の点を指摘していました。
1、そもそも学力とは何なのか
学力という用語・概念の曖昧さ
2、教育改革の方向性
学校の教育目標と学習指導要領の目標のとらえ方
そして、ここでいう「教育目標」が大切にされていない、つまり、「どういう生徒を育てたいか」がはっきりしていないことが問題だとのことでした。
これには私も驚きです。私は前回の「教育人間塾」で、「教育の目的をどうひとりひとりの先生方が持つかはすごく大事なこと」だと確認したばかりです。
それが、学校現場では「はっきりしていない」というのですから、個々の先生方がそれに関してしっかりと考え認識するということはされていないと考えるしかないでしょう。されているとしたら、個々の先生それぞれがそれぞれにするしかないわけですから。
●北海道の高校・大学の入試、合格状況の実態
そして先生は、「入試の結果、定員に満たない場合は落とさない」という道教委の方針があると話されていました。「300点満点で例え20点しか取っていなくても」高校入試に落ちないのです。
これは、急速に進んでいる「少子化」のためです。高校、大学はそう簡単につぶせませんから、現在は極めて入りやすい状況であり、「どこでもいいのであれば絶対に入る」のです。
大学の実態も話してくださいました。特に工業大学では「工業離れ」で入学者減少が顕著ですから、「入りやすい、落ちない」のだそうです。
ある大学ではここ数年で倍率が1.2倍(−80名)、1.1倍(−160名)と減っていき、今年はとうとう1.0倍(−240名)となったそうです。これは収入が1億円以上減少するということですから、大変な事態なのです。
●学校に行ってなくても卒業できる?
さらに、「卒業認定の無基準化と弾力化」について話されていました。
中学では、学校に全く行っていなくても卒業でき、高校では半分出席していれば卒業できるのだそうです。
これらの話を聞くと、「学力低下」は時代の必然の流れと思えます。この流れに抗するのは並大抵のことではないでしょう。
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