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●子供たちの生活の変化
先生はしかし、少々おもしろいことを言ってもいました。現代の子供たちは、以下のことに長けている?ので、「現代を生きる力」としたら、私たち年配者より上なのではないかとー。
「自己を表現することの巧みさ」「国際感覚の豊かさ」「コンピュータなどの情報機器の活用」「携帯電話の活用」「若者言葉の豊富さ」「男女交際の活発化」などー
●学力は低下しているのか
先生の考えは、「一概には言えないが、低下していることは否めない」ということでした。
一概には言えない理由は以下です。
・学力観の押さえ方による違いがある
・科学的に明らかにする客観的データの乏しさ
・同一問題でも、学習指導要領の目標・内容に変化がある
低下していることは否めない一例として、先生のご専門から「日本語力の低下との関連」を上げていました。
日本語力低下の原因としてー
1、語彙力が中学生レベルの学生の60%が「本を読まない」
2、語彙力が中学生レベルの学生の92%が「文章を書かない」
3、語彙力が中学生レベルの学生だとメールを平均65分打つ
携帯メールと語彙力の関係ー
1、メールでは、脳がほとんど活動していない
簡単な言葉、短い言葉、絵文字では、脳が処理する情報が少ない
語彙力の不足は脳を甘やかす
2、手書きでは、脳全体が活動する
多くの部位で活発に活動、脳で多くの情報を処理している
(書き始める位置、筆圧、字の大きさ、バランスなど)
3、脳が甘やかされていると、発想力は生まれない
記憶力、思考力も発達しない
●教育行政のいトップに立つ人は「教育を語れる人」をー
最後に先生は、教育行政のいトップに立つ人は「教育を語れる人」であるべきとおっしゃっていました。私もそう思いますが、あえてこのことを言ったということは、現状では必ずしもそうではないからなのかーと思えてしまいます…。
●やはり、「子どもに何を伝え、どう育ってほしいのか」を明確にするべきでは?
今回この講座に参加して、学力および学力低下問題について、より多くのことを知ることができたことに加えて、驚くべき学校の現実、特に高校や大学入試の実態を知ることができ、本当によかったと思っています。
しかしこのような貴重な場でしたが、参加者は10名程だったので、もったいないことだとも思いました。
今回学んだことと、学校現場の実態を踏まえた上で思うのは、やはり、「子どもに何を伝え、どう育ってほしいのか」ということに尽きます。
「やらされるからしょうがなく(最低限のことを)やっている」子どもたち、「勉強する動機も意欲も萎えてしまったような」子どもたち、またその反面、「いい学校に入るという目的のみで勉強をやらされている」子どもたち、そのような子どもたちが多数をしめる中で、私は、「自分の可能性に自らフタをすることなく、最大限に伸ばしていくために、どんな壁でもそれを乗り越えることを厭わない子どもたち」を育てていきたい、と強く思います。
そのような子どもたちが、この国や世界の未来を開いていってくれるのではないでしょうか。
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