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○宮台真司さんとの対話よりー【身体性を意識することの重要性】
《宮台:子どもたちが身体性に気づくチャンスが少なくなっていますが、悲劇的だと感じますね。僕は昭和34年生まれですが、大人が平気で取っ組み合いの喧嘩をさせてくれました。目つぶしや噛みつきをしない限り「せいぜい気が済むまで取っ組み合って決着をつけろ」って扱いでした。
今の若い子たちは、何かトラブルがあると、取っ組み合いが禁じられている分、携帯電話を使ってメールや掲示板で悪口を回しまくる形で埋め合わせます。お母さんたちも同じです。
そういうコミュニケーションを使ったダメージと、「表へ出ろ。一対一でやろうじゃねえか」と殴り合って多少怪我をしつつも手打ちするような収拾の仕方が与えるダメージと、どっちが大きいでしょうね。
宮台:日本的ポストモダン(近代成熟期)が奇妙なのは、多くの人が「仕事での自己実現」を追求しなきゃいけないと思っていること。昔よりもはるかに多くの親が子どもを受験に駆り立てる背景にも「自己実現病」があります。
「仕事での自己実現」が「地位の上昇」なのか「能力の発揮」なのかーインスツルメンタルなのかコンサマトリーなのかーという区別は横に置けば、仕事での自己実現ができる人なんてわずかしかいません。なのに僕らの日本社会ときたら「仕事での自己実現」というオブセッションばかり強くて…。》
●私も小さい頃は取っ組み合いの喧嘩をよくしていたなぁ。今の子はしないのか?親が許さない?やっぱり身体感覚を身につけるためにそういうことは大事だと思うがなぁ。
「仕事での自己実現ができる人」なんて、そりゃあ少ないでしょう。仕事はあくまでも仕事、考え過ぎずに出合った仕事をし続けていくことができるような身体、それを私は子どもたちに身につけさせたい。そのためには、家での仕事である「お手伝い」がとても大切なことのようにやはり思えます。
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