さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

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   学校そのものがらくだ的?

 私はこれまでに何度も三育小学校を訪問させていただきました。いつ行っても感じるのは、「学校そのものがらくだ的」だということです。

 まず一日にチャイムがなるのは、中休みと昼休みのたったの2回のみです。授業時間が終わりになると、子どもたちは自分たちで道具を片付けて次の時間の準備に入るために移動したり、校庭へ遊びに出たりと、ほとんど自主判断で行っています。ここでは黒板を使って先生が一方的に教える形の授業がほとんどなく、ひとり一人が自分の課題に向き合ったり、学年の枠を超えた班編成でわからないことを聞き合ったりしています。一方的な授業スタイルの張りつめた空気は一切なく、逆にとても自然で自由な雰囲気に満ち溢れています。ですから、私のような部外者が行っても、その場に自然に溶け込んで馴染んでしまいます。子どもたちと対等にその場にいて対等に話ができます。また明日も来てこの子たちと一緒に学習したいーそんな気になってきます。 

 「一人ひとりを大切にするからこそ、一斉授業ではなく、‘セルフラーニング’」
 三育小学校の教育の根底にあるものは、らくだ教育と相通じているのだと、その場に行く度に感じます。大河原さんも以下のように語っていました。
「通常の学校のクラスでは、‘どのレベルに合わせたらいいか’でまず悩みます。そして大体‘中間くらい?’のレベルに落ちつきます。でもそこには子どもの顔がありません。いわば、‘架空の子ども’に教えているんです。‘この子にわかるように’ではありません」。

   子どもは先生の失敗した姿を見るのが大好き?

 以前、北海道ローカルのテレビ番組の特集「義務教育はどうあるべきですか?」で、三育小学校の取り組みが放送されました。丹念に取材されたものを観た上で、約40分に渡って三育小の実践からこれからの教育のあり方について、識者と一般視聴者との間で意見交換が行われましたが、「マルチエイジとセルフラーニング」というキーワードに基づいた三育小の実践に、みなさん新鮮な驚きを感じられたようでした。

 三育小の取り組みに大変興味を抱いたご自身子育て中のインタビュアーの方から、「この教育スタイルに慣れるまでは大変だったのではないですか?」と聞かれて、大河原さんは、「子どもが喜ぶのは、‘先生の失敗したところ’で、そういうのが大好きなんです。先生の弱いところ、みっともないところを出すことができると、子どもも楽にその場にいることができるし、先生も楽になるんです。今は先生自身がとても疲れている世の中ですからね」と答えていました。

 私は、三育小にずっといたくなる最大の理由はここにあるのかと感じました。先生自身が‘自然体’で肩肘張らずいてくれるから、子どもたちもリラックスして過ごすことができる。だからその場全体に‘安心を感じる’空気が漂っていて、部外者でさえも溶け込んでしまう…。それはインタビューされた子どもの一人が言っていた言葉に集約されるかもしれません。「前にいた学校では怒られてばかりいたから、行くのは嫌だったけど、ここではそんなことがないので、楽しい」。

 テレビ番組の中では、ゲストで札幌在住の作家の方の感想が私は印象に残っています。
 「三育小の実践は、江戸時代の寺子屋に近いかもしれない。寺子屋では、‘読み、書き、そろばん’等のそれこそ基礎的な力を自分の力で身につけるべく学習する場だったわけだから、一方的な授業形式じゃなくて自学自習、三育小で言う‘セルフラーニング’に近かったでしょうし、また、僻地の学校では児童減少によって‘複式学級’になっているところもあるし、それは三育小に近いのかもしれない。そう考えると、この学校のやっていることは、ただ単に新しいのではなく、昔ながらの日本の教育に通じるものであり、大切なところに目を向けているのかもしれないー」。

 番組の司会者は、この学校の実践の中にこそ、‘本当のゆとり’のある教育を感じるとコメントしていましたが、それは大河原さんの以下の言葉に象徴されているかもしれません。
「“セルフラーニング”により、‘強制’せずまた、‘〜しなさい’と言うこともなく、子どもたちは、‘例え辛くても勉強は自分でやるもの’と考えるようになりました」。

   三育小を取材してー
 
 秋の収穫の時期にはトマトや枝豆をいっぱいいただきました。休み時間になると子どもたちは学校で飼っている鶏と遊んだり、広い校庭を駆け回ったり隅の隠れ家のような場所で羽を伸ばしたり、外の空気を思い切り吸っていました。育てていたヒョウタンはどうなったでしょうか、乾燥させて楽器にしたり色を塗ったりしたでしょうかー。三育小に行くといつも屈託のない笑顔が溢れていることを思い出します。

 ここには遠方から通って来る子どもも多いと聞いています。近所の友だちはいるのかなと思い、「学校から帰ったらどうしているの?」と何人かの児童に聞いてみました。すると、塾や習い事のスケジュールでいっぱいの子が結構いることがわかりました。考えてみれば小学4年の私の子どもも、らくだプリントをやっているので他の塾こそ行ってませんが、サッカー少年団で週3〜4日間は埋まっているので、近所の友だちと遊ぶのは週に1〜2日あるかどうかになっています。低学年の頃は毎日のように近所の友だちと遊んでいましたがー。

 三育小の子どもは特に、学校が息抜きの場になっているようにも思いますが、いかがなものでしょうー。上級生も下級生も入り混じった団子状態で遊んでいる姿は、私の小さい頃を彷彿とさせるものがありました。

ー以上。

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