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●ミュージシャンであり、また垣根を越えたさまざまな活動にその才能を発揮されていた加藤和彦さんがお亡くなりになりました。
常に第一線で最先端を走っているイメージのある方でしたが、このところ、昔の音楽仲間たちと昔の歌を歌っている場面を多く見るようになって、「加藤和彦さんも年を重ねて丸くなってきたのだなぁ」となんとなく思っていました。でもなんだか、ちょっと違和感がありました。
「あの素晴らしい愛をもう一度」「イムジン河」「悲しくてやりきれない」…等など、珠玉の名曲を残してくれた加藤さんのご冥福をお祈りします。生涯の音楽仲間であり盟友であるきたやまおさむさんの追悼文にも感銘を受けました。
●長門裕之さんが、認知症となった南田洋子さんを、長い間の介護生活の末に、とうとう見送ることとなりました。南田洋子さんとの介護生活の様子を公表し、賛否両論あったそうですが、私は公にされたことを支持したいと思います。
認知症になったからこそ分かり合えたことは、前回ご紹介した佐野洋子さんの文章と重なるのではないかと思います。しかし、その思いに至るまでには、どれだけのことを乗り越えてきたのか、と感じます。
私はボケた父親を最期まで看取ることをしませんでした。1年半程の介護生活の後、新設された特別養護老人ホームに「運良く、思いがけず」入所することができました。そして父親はその3〜4年後、逝きました。
私が父親との介護生活のためにUターンしてきたのは、33歳の時でした。もっと年を経ていたら、在宅介護を全うしていたのかどうかーそれはいまだにわからないことです。
「娘が母親を介護する」、「夫が妻を介護する」、そして、「息子が父親を介護する」…。三者三様、そしてそれぞれの家族の歴史によって、大変な部分は違ってくるのだろうなと感じますー。
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