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「自由にやる、自由になる、自由大学」〜『Link Club Newsletter』より−3
次世代の生き方、ライフスタイル
《黒崎氏は今後、自由という価値観を大切にする人の時代がくると考えている。
「ヒッピーたちの思想からくるマックと、国防総省という国家管理体制からきているウィンドウズに互換性ができてつながってしまったというのが象徴的で、これまで体制と反体制がつながるという流れがあった。
60年代のパリ5月革命以降、自由を求めていた若者が、『金儲けのほうがいい』と経済性を重視するようになって、自由は傍流にいってしまった。そこで経済がプシュッと萎んでしまったというのが、現状。今また、その流れが変わる時期がきていると思うんです」
しかし簡単には自由になれないと感じる人も多いのでは。
「今、脳科学が流行っているけれど、バリアというのはほとんど脳の中にある。以前、長い間、男に監禁されていた女の子がいたでしょう。逃げようと思えば、逃げられたかもしれない。でも、そこから出てはいけない、逃げられないという空気があって、それが頭の中にバリアをつくった結果、長期間の監禁につながったのかもしれない。
僕は、安定した企業に就職しなくちゃいけない、定期的な給料をもらわないと生活できないというのも、その女の子の思考とほとんど同じだと思う。明治時代以前は株式会社なんてなくて、地域のコミュニティの人間関係の中でいろんなことをやって食べていた。そういうことから、いったん考え直していく時期にきているのではないかと思う」
「たとえば『ノマド的ライフスタイル』は、コンピュータとメールアドレス、銀行口座があれば、収入を得る方法はいろいろあるという内容の講義。1ヶ所から給料をもらわなくても、いろいろな仕事をしてトータル30〜40万円になればいいというワークシェアリングは、次の世代の生き方じゃないですか」
自由大学での働き方を教材にして、黒崎氏自ら教授を務める「未来の働き方、フリユニモデルで働く」という講義。これも、そうした新しい働き方、ライフスタイルとは何かを問いかけるものだという。
「たとえば排出ガス規制だって、ヒッピー的な視点からみれば、自転車で移動するとか、地元のものを食べるとか、それほどお金もかからず、豊かに暮らしながら解決する方法がある。それをいきなり排出権を売買するとか、技術的なことで解決しようとするからおかしなことになるんだと思う。働き方だって、政治的に雇用創出するのもいいけれど、生き方とかライフスタイルから入っていけば違った答えが見つかるんじゃないかな」》
●私自身、「生き方とかライフスタイル」を模索し続けるうちに、今の「仕事」に出会い、「働き方」を築いていきましたから、黒崎さんの言いたいことがよくわかります。
若い頃によく考えていたのは、「誰からも、特に第三世界諸国の人たちからも‘搾取’しない生き方をしたい」ということ。そうすると、自ずと企業社会にどっぷり浸かるという選択肢は外れていきました。
例え稼ぎは少なくても、そのような生き方をする方が、気分よく生きられるだろう、とー。選択肢は限られていくと思いきや、自分で選択肢を限れば、その選択肢の中にはさまざまな選択肢があるということが見えてくるものです。
そう決断するまではものすごく思い悩みますが、そうしたプロセスの末に、「自分で決めること」さえすれば、自分の人生において、それは決して「間違い」ではなくなる、と振り返って思います。
だから私も、「生き方とかライフスタイルから入る」ことを、今の若い人たちにもおススメします。そして、自分の能力を自分で決めつけて狭めることをしない方が、楽しい人生を送れますよ、とも伝えたいものですがー。
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