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上野千鶴子さんは、私が大学に入った頃から活躍し始め、その動向をずっと注視して来た方です。
辻元清美さんは、やはり私が学生時代、書店で彼女の本「ピースボート出航!」を読んで感化され、ピースボートに乗りたいとの一心で東京で期間工のアルバイトをしてお金を貯め、1987年に乗船を果たしました。そして、それがきっかけとなってアジアに目が開き、東京で私が一からネットワークを築いていく端緒となりました。
そんな、私が20年来その動向を追い続けているお二人が、いったいどのような話をし合ったのかとても楽しみにこの本を読みました。
しばらく、本書から特に気になるところを抜粋し、そこから感じたことを記していきたいと思います。
第1章 仕事、住まい
【よい柔軟化、悪い柔軟化】 より
《上野:もう一度、年収300万について考えてみたい。
1989年に、ゴールドプラン(高齢者保健福祉推進10カ年戦略)ができたときに、ヘルパー10万人計画がありました。全国で10万人の増員。じゃ予算措置はどうするかというと、ヘルパーの標準年収300万が、そのとき設定された額でした。
年収300万だと、「それじゃ、結婚もできないし、子どもも持てない」と言う人がいますが、そんなことを言うのは、たいがい男。自分ひとりで家族を養おうと思わずに、同じ年収水準の女性と結婚して共働きすれば、合わせて600万になる。それなら家もローンで手に入れられるし、子どもに高等教育だって受けさせられる。そこに話がいかないのは、保守的な結婚観をもっているからです。》
●相変わらず舌鋒鋭い上野さんですが、私は彼女の上記の意見に賛同します。
ヘルパーの標準年収300万がいいかどうかという議論は別にして(労働内容からいったらもっと上がって当然だと思います)、「それじゃ、結婚もできないし、子どもも持てない」と私も思っていません。
と、言いますか、私はもともと結婚しなくても(できなくても?)人生楽しく生きていければいいと思っていました。もっとも、人生楽しく生きている人のところには、人は寄って来ますよね。異性同性の別なくー。
そんな中で価値観を共有し合えるような人と出会ったら結婚すればいいですし、別に結婚しなくたって構わない。私はたまたま40歳位でそのような人と出会ったので、結婚して(事実婚ですがー)子どもも持った。
最初から一人で家族を養うなんていう考えはなかったので、2人で1人分、いや1、5人分くらいの稼ぎがあれば、家計は賄えるし子育てだって何とかなります。そうすると、人生ゆとりを持って生きていけます。
上野さんの言うように、「保守的な結婚観」がなければ幸せに生きることができる人は、世の中にゴマンといることでしょう。私と似たような考えを持って実践できている男性も増えてきているようですし、きっとこれからも増えていくことでしょう。
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