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第2章 家族、子ども、教育
男の居場所 より
《辻元:男性の意識も政府の発想も、どっちも変えないとどうしようもない。まず男性は、ひとりで養うという発想を棄てる。男も女も同じ、いっしょにいたい人と、いっしょに生きていけばいいと考える。ともに働けばダブルインカムで、ハッピーという発想にしていくこと。そして政府は、「誰かが誰かの面倒をみる」のが前提の制度設計をやめる。共稼ぎができる環境を整える。シングルマザーもシングルファーザーも、収入にかかわらず子育てが可能になるようにする。》
《上野:アメリカのフェミニスト法学者、マーサ・ファインマンは、「子育てに父性なんてない」とキッパリ言っている(『家族、積みすぎた方舟』学陽書房、2003年)。つまり、「父でなければできないような子育ては存在しない。子育てにはただ母性というものがあるだけだ。女の母性と男の母性と。誰がやるにしても、マザーリング(母親業)というものだけがある。男もまたマザーリングに参加するべきだ」と。
そういうことをやらないと子どもとの絆というのはつくれないのだということを、家族の危機に直面して男はあとから学ぶ。だから再婚した男たちは、その過ちをくりかえさないように、けっこういい父親になっているよね。遅いっていうのよ(笑)。まあ、再チャレンジの機会があるだけいいけど。
おもしろいのは、少子化率が下げ止まっている社会は、離婚率が高いが再婚率も高いの。最近の離婚では、子どもが小さいことが、離婚の抑止力にならなくなった。スウェーデンでは離婚率が高くて、子どもが小さいときに離婚して、子連れで再婚する。再婚家庭を家族として再建するために、新しい家庭で次の子どもを産もうとする動機づけが夫婦の双方にある。これがけっこう出生率に貢献している。
だから日本でも、この子が一人前になるまでは歯をくいしばっても離婚しない、とがんばるよりは、出産年齢のあいだに何度でも結婚、離婚、再婚をくりかえせばいい(笑)。あんまり遅く離婚すると、もう次の子どもが産めなくなるから。》
●「マザーリング」「女の母性と男の母性」という言葉に、なるほどなぁと思いました。
今の時代、男もマザーリングに参加しないと、家庭は成り立っていかないのでしょうね。お互いの自己実現も踏まえて考えるとなおさらだと思います。そうでなければ、いずれ家庭の危機を迎え、破綻ということにも…。
まあ、「再チャレンジ」すればいいのかもしれませんがー?
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