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●記事にあるように紆余曲折を経て、今回お店を開くことを聞いたとき、私はまた驚きました。
彼がお店を開くことになったきっかけも、お店を開く場所も、私と結構なご縁があったからです。
きっかけは、彼が「第3世界ショップ」を作った片岡勝さんを招いたセミナーに参加したことだそうです。
片岡勝さんの名前を私は懐かしく思い出しました。彼は、‘フェアトレード’という言葉も考えもまだない頃に、
アジア・アフリカなどのいわば‘第3世界’の方たちの商品を日本に紹介し、対等なかたちで取引を始めようと試みた、‘フェアトレードの元祖’とも言える方だと私は思っています。
私は1986年末に東京に出たとき、『もうひとつの世界地図』という本を片手に、そこに紹介されていたさまざまなお店や人に会いに行ってました。その本には、さまざまな「オルタナティブなお店、生き方」をされている人が紹介されていたのです。そこに「第3世界ショップ」も紹介されていて、私は東京に住み始めてすぐにそこを訪れたことを覚えています。
第3世界ショップでは、「プレス・オルタナティブ」というニューズレターも発行されていたので、私は会員になって毎月それを楽しみに読んでいました。
その片岡さんが札幌にいらして起業に関するセミナーを開き、それに彼が参加して、片岡さんに背中を押されるかたちでフェアトレードのお店を開くことになったのですから、不思議な縁を感じます。
オープン記念イベントでタイコを演奏することになったのでお店を訪れた際、片岡さんの顔をちらっと見ることができましたが、その後札幌の他のお店などを訪ねていったようで、お話を聞くことができなかったのは残念でした。
●もう一つの縁は、彼のお店の場所が、元「精進レストラン 葉(よう)」さんのお店をそのまま使っていたことです。
「葉」さんは‘酵素玄米’が主体のお店で、店主はNPO法人「チェルノブイリへのかけはし」で被災地域の子どもたちを日本に招くなどの活動を行っている方でした。今回事情があってお店をやめることにしたそうですが、私はその方にも大変お世話になりました。
ウチの今5歳になる息子が、生後3か月を過ぎた頃からひどいアトピー性皮膚炎を発症しました。副作用があると言われるステロイド薬をなるべく使わないで治療をしたいと、さまざまな縁をつたって連れ合いと奔走していた時に出会ったのが、「葉」の店主としていらした方でした。
彼女は酵素玄米を母親が食べて体力を回復・維持することを助言してくださるとともに、息子の様子を見て的確な助言をしてくださいました。その後、生後半年を過ぎ、保育園に行くようになってから、息子のアトピーの症状はしだいしだいに治まっていきました。
酵素玄米だけの効果ではなく、いろんな要素が重なり合っての治癒だったと思いますが、酵素玄米による解毒作用と、アレルゲンを除いた除去食をしていた母親へのカロリー・ビタミンなどの栄養補給がいい影響を与えてくれたのは間違いないと思っています。当時はまだ授乳中でしたから、母親が食べるものが大きな影響を与えていました。
ちなみに、今玄米は食べていません。子どもたちが大きくなって受けつけなくなってきたことや、料理のバリエーションがどうしても少なくなり食べる楽しみが減るということに加えて、解毒作用が大きい玄米は特に病気ではない人間にとっては必要な栄養素も排出してしまう可能性があると考えるに至ったからです。
たまに食べるのはもちろんいいですし、慢性病など病気の種類によっては大きな効果があると思いますから、この先自分たちも再びお世話になる可能性はあるでしょう。病に無縁で健康で生きていけるにこしたことはないんですけどね。
●私が若い頃(20代!)に訪ね歩いたお店と、40歳で子どもを持ってから訪ねたお店が、いわば「つながった」のですから、驚きでした。
そしてそこで、私がUターンしてからジンベを共に学び、さまざまなイベントで演奏したりそのような場を創りだし、いわば「苦楽を共にしてきた(?)」仲間がお店を開くのですから、この不思議な縁はいったい何だろうと思いました…。
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