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この本を読んで、近い将来の日本の姿を思い浮かべたのは、私だけではないでしょう。そうなってほしくはないし、そうならないように行動していかなければいけないんですが、着々とアメリカの後を追っているのは否めません。
オバマ大統領でそれが変わるのか? コトはそう単純じゃありません。「民営化された戦争」、ここに関わる産業すべてを切り捨てたら、大量の失業者を出すことになり、今の世界的不況どころの話ではなくなってしまうからです。
じゃあ、どうすれば・・・名案などないでしょう。思考を停止せず考え続け、行動し連帯し…ということを続けることしか私の頭に浮かびませんが、自分自身の生活や仕事について考えて見直せるところは見直すことも大事だと感じます。
以下、特に気になったところの抜粋ですー。
【「民営化」の罠】より
《「ハリケーン・カトリーナは自然災害などではありません、人災でした」
そう言うのは連邦緊急事態管理庁(FEMA)の元職員であるジェフリー・アンダーソン(仮名)だ。
(中略)
「国民の命に関わる部分を民間に委託するのは間違いです。国家が国民に責任を持つべきエリアを民営化させては絶対にいけないのです」》
【学校の民営化】より
《ニューヨーク州教職員組合のスタッフであるランス・ホーランドは、カトリーナ直後の学校民営化について警告を発する。
「チャータースクールというと教育に自由があるようで聞こえはいいですが、ルイジアナ州のような貧しい地域でそれをやるのはまったく意味が違ってきます。それは教育格差を生みだす結果になるからです」
ランスによると、チャータースクールへの切り替えを実施した州政府は、まず公立学校の全教師と職員、合計7500人を解雇したという。その結果、組合に加入していたルイジアナ州の教師の数は4700人から500人に激減した。
学校が民営化されることで国からの教育予算は大幅にコスト削減され、貧困家庭の子どもたちは教育における平等な機会を奪われることになる。
「国家が国民に対し責任を持つべきエリアを民営化させては絶対にいけなかったのです」という、前述したジェフリー・アンダーソンの言葉は、子どもたちの未来に関わる「教育」というエリアの民営化についても、同じ警告としてあてはまる。》
【急増する無保険者たち】より
《「民主主義であるはずの国で、持たぬ者が医者にかかれず、普通に働いている中流の国民が高すぎる医療保険料や治療費が払えずに破産し、善良な医師たちが競争に負けて次々に廃業する。そんな状態は何かが大きく間違っているのです」
いのちの現場に格差や競争を導入することを許してはいけないと、アメリカ国内で声を上げ始めた医師の数は決して少なくないのだとジェイは言う。》
●重い言葉ですね。「国家が国民に責任を持つべきエリアを民営化させては絶対にいけないのです」ー日本の政府、総理大臣も耳を傾けてほしいところです。
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