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【教育の変わらない基盤】より
宮台ー
《ところで、教育プログラムがころころ変わるだけでも、改革の中身とは別に、ひどくネガティブな効果があることは間違いありません。人々がたえず右往左往し、教育制度に対する信頼や、教員や教育方針に対する信頼を、持ちにくくなります。そうなると、情報を通じたファシズム的な強迫が起きやすくなってしまうんですね。
僕に子どもができたので、幼児教育や早期教育の通信教材を見る機会があるのですが、ちょっとでも「子どもの発達にいい」とマスコミで騒がれていたことは、何もかも盛りこまれる傾向です。ふつうの人は教材を見るだけでも「こんなにやらなきゃいけないのか」と不安になります。それでますます通信教材への依存が深まる悪循環がまわります。
なにごとにつけ優先順位が大事です。まず「これさえできれば安心」という基本を押さえ、「残りの部分はまあ大したことはないんだ」とどっしり構えられるようにすべきです。「あれを隔離せよ、これをフィルタリングせよ、これにアクセスせよ」のたぐいの神経症的メッセージは、不安ベースのコミュニケーションをもたらしがちで、まずい。》
●まず「これさえできれば安心」…「一点突破の全面展開」的な考え、やり方だと思いますが、私もそう強く思います。先が不安だからといって何でもかんでもやらせるのではなく、親がこれだと思ったもの一つに絞って、地道に継続していくような援助をすること、そのようなことが大切なのではないかと感じます。
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