さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

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 この前の日曜日、三重県でらくだの教室を主宰している井上淳之典(あきのすけ)さんとお会いしました。お会いするのは私が名古屋で「さをり織り」の城みさおさんや「えにし屋」の清水義晴さん、それに浦河日赤病院の精神科医でべてるの家にもずっと関わっている「治さない医者」(?)の川村敏明先生などが参加したシンポジウム以来だったと記憶していたので、もう10年ぶり以上かと思っていました。

 が、井上さんによると、らくだメソッドの平井雷太さんの呼びかけで全国のらくだの教室主宰者が東京に一同に会した時にお会いしていたと聞き、あぁそうだったーと思いだしました。確か4〜5年前だったでしょうか。

 そのときは、公文の教室がまだ全国に普及していない時期に普及事業の中心となった方で、すでにその仕事から離れられた方をお招きして、じっくりとお話しを聞くことをしました。らくだの平井さんが公文で教材開発をしていた時期にお世話になった方だということでした。

 そこでその方が話されたことを今書いていて思いだしました。私はその方の話を聞いて、らくだ教材と公文教材の大きな違いが腑に落ちたのです。その方が言ったことを思いだしてまとめてみます。が、ずいぶん前に伺った話なので、細かな点は違うだろうと思われますので、その点はご容赦ください。

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 公文教材を全国に普及させるためにやったことの大きな点は、子どもたちがプリントをするにあたって、なるべく負担無くスムーズにこなしていけるよう、それぞれのプリントのレベルを綿密に考えて何度も何度も改訂をしたことです。

 1枚のプリントに問題数もそれほど多くせず、それが合格できたら次のプリントになってもそれほど負担無くできるよう、常に滑らかなカーブでプリントのレベルが上がっていくように作ったので、プリントの数は膨大なものになっていきました。

 教室を増やすには、普通の主婦であるお母さんたちが指導することになるので、お母さんたちが指導しやすくするためにも、子どもたちがプリントでつまずかないように教材の方を改訂していくことに重きを置いたのです。
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●平井さんは公文の教材開発という現場にいて、自分の教育に対する考えと大きく異なる点があることを実感し、後に自分で教材を開発するにあたって、いわば公文を反面教師として教材を作っていったーと、私は感じ取っています。

 その大きな違いの一つが、「1枚のプリントの問題数を多くするとともに、スムーズに合格(クリア)できるプリントもあれば、なかなかクリアできないその子にとっての“壁”となるプリントも敢えて入れた」ーということにあると私は感じたのですが、そのことを上記の話を聞いて納得しました。

 なかなかクリアしないプリントに子どもがぶつかると、子どもはそのプリントを嫌になり、やめたくなって当然です。その時に、指導者の対応が問われます。「やりなさい」と押しつけ、強制するのでは、子どもはその後もずっと嫌々ながらやることになりますし、またいずれ、「やめる」を繰り返すことになります。

●大事なのは、その際に、子どもに寄り添って本人がどうしたいかを聞くことにあります。
「できないことはいいこと(できないからこそできるようになるのだから)」「壁にぶつかるのは大事なこと」、などのことを伝えるいいチャンスなのですから。

 そのために、「簡単なプリントに戻ってもいい」ですし、「1枚するのがタイヘンだったら半分ずつにする」等のことを提案してみてもいいのです。そのような提案をして、後は本人の意思で選び取り、任せることこそ大切なのです。「自分で決める」ことのトレーニングをしているかどうかは、将来的に大きな力となります。

 ここにらくだのコンセプトがあります。単に計算ができればいいと考えて作られたプリントでは決してありません。それよりも大事なことが世の中にはいっぱいあります。その最たるものが、「壁を越える体験」を繰り返すことによって得られるのです。

 「できること」だけしかしない人間ではなく「できないからこそ挑戦する」人間を育てたい、それぞれの中に潜む可能性を最大限に引き出したい、自分で考えて自分で決める人間になってほしい、という考えのもとにらくだ教材は作られています。

 単なる計算マシーンを育てたら、そのツケは必ず将来やってきます。目先の勉強よりもずっと大切なことはいっぱいです。でも、現実的に考えて、勉強もできなければいけないでしょう。らくだ教材はその間を取り持ついわば“ツール”です。勉強よりも大事なことを伝えるために、結果的に勉強もできる(学力がつく?)ようになりますから、今の教育システムを考えて、実によく考え練られたものだと、今さらながらに思います。

●「何を伝えたいか」ーそれが指導者の中で明確になっていないと、対応に苦慮します。ただ単に先へ進めていけばいいという単純なものではないですから。
 それぞれの子どもや親御さんの声を聞いて確認して進めていくような力をつけていくために、私は「インタビューゲーム」を何度も繰り返してきました。そして、これからも繰り返していかないといけないと思っています。コミュニケーションスキルを向上させることに、「終わり」はないと思っています。

 先日、「学生の話す力」「コミュニケーション能力」が著しく低下していることが明らかだという報道がありました。これは、携帯電話によるコミュニケーションが一般化し、「短く単語の羅列のようなかたちでしか人とのやりとりをしたことがないような子どもが増えてきたこと」に大きな要因があるのではないか、とのことでした。

 このような時代になってきた今こそ、「インタビューゲーム」はコミュニケーション能力向上のためのとても有効なツールだと感じます。

 4月から下の子が小学校に上がることですし、「インタビューゲーム」の講座を、今後地域で継続して行っていくことも、私の役割の一つだとあらためて思いました。

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