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昨日に引き続いて、同じブログから違う部分の抜粋です。
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(以下、内田樹さんのブログ 2010.01.08 「そんなことを訊かれても」より 一部抜粋)
その危機感のなさが私たちの時代の若い方々の危機の本質的原因だと私は申し上げているのである。
率直に言うが、日本社会はすでに「前代未聞・空前絶後」の社会状況に入っている。人口の不可逆的な減少、それによる経済活動そのものの縮小ということを経験したことのあるものは先進国には存在しない。ということは「こういうときはどうすればいいか、私は知っている」と言うやつがいたら(経済学者でも国際政治学者でも)そいつは「嘘つき」だということである。
日本社会はいま急速に流動性を失って階層化が進行している。上層の一部に権力も財貨も情報も文化資本も集中する一方で、巨大な「下層」が形成されつつある。その階層差を形成しているのは端的には危機感の差である。「いま、私たちはどうふるまっていいかわからない状況に入りつつあり、正解は誰も知らないし、誰も教えてくれない」ということを切実に受け止め、それゆえ自分の判断力と感覚を信じて生きる人間たちは生き残り、「どうすればいいんでしょう?」とぼんやり口を開けて、「正解」を教えてくれる人の到来を待ち望んでいる「受け身」の人たちは下層に吹き寄せられる。残酷なようだが、そういうことである。
健闘を祈る。 (抜粋終わり)
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ご察しの通り、内田さんに「こうなんだ!」と断言されるとひれ伏す私は、「やっぱりこの国は、『前代未聞・空前絶後』の社会状況にあるんだ…」とあらためて納得してしまうわけです。
「そうかもしれない…」と感じていたことに対して、「こうなんだ!」と言われると、「やっぱりそうなんだ!!」と思い、「じゃあどうすればいいんだ?」と真剣に考えることにもなります。
幸いなことに?、内田さんは、「正解」はないけれど、「対応策」は教えてくれているではありませんか。
そしてこれは、常に「自分の判断力と感覚を信じて生きよう」と思っていた私にとって、「このままやっていけばいいんだ」と思わせてくれる、自分に勇気を与えてくれるものではないですかー。びっくりです。
そしてまた、私がらくだメソッドに惹かれて開塾に至った理由も、ここにあります。
「受け身」ではない、単なる学力ではない、「自ら学び育つ力」を子どもたちにつけてもらいたい、そして、日々変化する社会に対応して行き抜いていく力をつけていってほしいからです。
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