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●理数系ができない学生をAO入試で入学させる工業大学ー
私の知人の子どもさんは、理数系がほとんどできないのにも関わらず、(なぜか?)本人の希望もあって、AO入試により工業系の大学にこの春入ったそうです。
そして入学してすぐ、算数理科などの高校教材的なものをドッと渡され、「これを学習してくるように」と大学側から言われたそうです。でも本人はこれをやる気にはなかなかなっていないそうです…。
私はこの話を聞いて目が点になりました‥。こんなことが現実に大学で行われていいのだろうかーと。大学側はとにかく定員を少しでも埋めればいいのでしょうか。学生側は何ら勉強もせず(かどうかは定かではありませんが)、とにかく大学に入ってしまえばいいのでしょうか。
大学側は、入学当初にとにかく高校までの基礎的な学習をやり直させて、その上でしっかりした教育を施していこうと考えているのだろう、と受け取りたいとは思いますが、大学に入学して解放された気分でいる今の日本の若者が、これに応えていけるようには思えません…。
●らくだ教材を教養課程に導入し、それを単位としている大学ー
就職試験の計算問題もままならない学生を何とかしたいということから始められたようですが、小学校の算数の計算からやり直すことによって、学生の「学ぶ力」を引き出して「学ぶ楽しさ」を感じてもらえるような授業を行っていることが、その授業を受け持っているらくだの指導者の話から伝わってきています。
●現実に即した教育を行っている大学も、実は存在しているー
「カンブリア宮殿」で以前紹介されていた、秋田の「国際教養大学」のことを知って私はとても驚きました。
以下、ネットにまとめられていた報告からです(http://togetter.com/li/11754)。
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2010年3月29日放送のテレビ東京「カンブリア宮殿」で国際教養大学がでたまとめです。
基本データ
・秋田県秋田市のど田舎にあります
・2004年に中嶋嶺雄さんと氏の知人で開学
・1年目は全員入寮
・1学年100人程度
・授業はすべて英語
・図書館は24時間
・1年の留学は必修
・2週間のインターンシップも必修
・4年で卒業出来ない人は約50%
・大手企業に就職
・就職率もほぼ100%
初めてtogetterでまとめるので読みづらいかもしれませんがご了承ください。
編集は「だれでも編集」にしておくので、気になる部分は調整してもらって構いません。
ピックアップの基準は番組を視聴した皆さんが「どう感じたか」です。
すこしでも知名度があがりますように。
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ここの大学の講師陣の半数位は外国人の方で、会議もすべて英語だそうです。
就職率100パーセントと謳ってますが、ここの卒業生を採用したいと、企業側から説明会に出向いて来たりしていました。実際、ここの卒業生を採用したら、即戦力として任せられるくらいで、他の大学の卒業生との能力の違いが明白だったことから、毎年ここから採用したいと出向いて来ている大手企業もあるのだそうです。
授業内容も紹介されていましたが、やはり、グループワークや自分の考えをしっかり述べることを主体としたものでした。それも英語なのですからー。
しかし、入学して来る学生はすべて英語が得意なわけではないようでした。紹介されていた一人は、大学に入ってから英語力を伸ばすことにより、授業に対応できていました。ですから、英語ができるできないの前に、「学ぶ意欲」や「自分の考えをまとめられる力」を重視しているのではないかと感じました。
これまでのような基礎研究や母国語でじっくりと学ぶことのできる大学はもちろん必要ですが、それと同時に、経済状況の変化にも柔軟に対応していけるような人材を輩出できる、国際教養大学のような大学も、都道府県に一つくらいずつあっていいのではないかと思います。
そしてそれこそが、学生不足に悩む大学の本当の意味での生き残り策にもなりうるでしょう。
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