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あなたは今日からひとりではない より
《向:「たとえばアルベール・カミュという作家の『シーシュポスの神話』(新潮文庫)という本の中に、「論理の必然的帰結としての自殺」という言葉がある。論理的に考えたら、どう理屈をこねても、生きていたほうがいいという結論はぜったいに出てこない、というのがこの世の中の現実です。
そういう意味では、君は論理的でかなりまともだし、じつは2000年前に書かれた聖書の中にも、『日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるのか』って書いてあるんだよ」と言ったら、「え、そうなんですか?」と聞いてきた。
「これは人類永遠のテーマなんだ。君はとても大事で深遠なテーマに、30歳になってからという遅さはあるけれど出くわしたのだから、やっとまともな人生をとりもどしたという意味で、『おめでとう』と言えるかもしれない。でも、だからこそたいへんなんだよね。まっとうって、今の世の中ではたいへんなことだからね。君の言ってることはなにもおかしくないし、まさにそのとおりだよ、いい線いってるなって思う」と言ったら、「はじめて自分の言うことに賛成してくれる人に出会いました」と。》
●「はじめて自分の言うことに賛成してくれる人に出会いました」とは・・・。自分を丸ごと肯定してくれる人と出会うだけで、人は変わっていける、生きて行ける、ということなのでしょうかー。
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