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私は今年1月18日からのブログに、吉椿さんとの「再会」(テレビ画面を通してですがー)から、私自身の阪神淡路大震災における活動を振り返って書き記しました。
そのきっかけとなったのは、NHKテレビ「クローズアップ現代」に吉椿さんの活動が紹介されたからですが、先週の深夜にNHKで2010年1月17日放送のBS特集「私たちはそばにいる〜神戸発・災害ボランティア四川に挑む〜」というタイトルの番組が放送されたので録画して見てみると、吉椿さんの活動が紹介されたドキュメンタリー番組の再放送でした。
クローズアップ現代はこれをもとに再編集されたもののようで、こちらは50分間に渡って吉椿さんの活動を克明に追っていて、クローズアップ現代では紹介しきれなかった「その後」のことまで放送されました。
クローズアップ現代では、吉椿さんが村にとって必要な交流施設建設計画に至るまでの道のりを描いていましたが、その施設建設計画は、着工目前でストップされていたのです。それは、なんと中国共産党政府が被災に遭った各地域に政府の資金で同様の施設を作ることに決まったからだそうで、吉椿さんのいる地域だけ、日本からの援助金で施設を作るわけにはいかないということでした。
「これまで活動して来ていろいろなことがあったけど、こんな目前での‘どんでん返し’は初めて」ーと、吉椿さんは番組の中で話しており、また、自分が村人のためにやろうとしたことができなかったことに対して、村人に悪いと思って涙まで流す姿が映っていました。
しかし、このような施設建設を各地域にするという決定は、吉椿さんの地道な活動が、大きな政府を動かしたということではないのか、と私は思いました。彼の活動していた地域にだけ特別なものは作れないけれど、最低限必要と思われる施設が、被災されたすべての地域にできるとしたら、これは何よりのことなのではないだろうかと私は思いましたし、スゴイことなのではないでしょうか。
番組ではより詳しく、吉椿さんが村人たちと交流する姿を描いていました。そしてやはり、私が一番グッとくるのは、タイトルに上げた彼の言葉です。このことを、阪神淡路大震災での「足湯」の活動から、彼は確信として得ていき、それがあるからこそ、これまで活動を続けてきたのでしょう。
避難所で「足湯」の活動をして宿泊場所に帰り、仲間(足湯隊10人衆)で話したときの光景は、私の脳裏にいまだに焼き付いています。足湯をやってみたからこそ感じ取った「大切なこと」を、その場にいる10人の仲間で分かち合ったその瞬間の、何ともいえない気持ち、身震いするような感覚は、いまでも甦ります。
そして私自身、そのときの「確信」を胸に北海道へ帰り、それを実現するために自分に縁のあった「らくだ」をやり「ジンベ」をやり、今へとつながっているのだということを、吉椿さんの番組を見て、あらためて感じました。
「特別の技能を持っていなくても、寄り添って話を聞いたり、一緒に泣いたり笑ったりするだけで、いつの間にか人の役に立っている」
・・・この「確信」を、広く多くの方々に持ってもらえると、暮らしいい世の中になるーそう信じています。
吉椿さんは現在、CODE海外災害援助市民センターに所属して、海外の被災現場での活動を行っています。ハイチ、そしてチリと、大きな災害はどこかで必ず起こっています。個人個人の小さな寄付でも、それらが集まって大きな援助となりますので、関心のある方は、CODE海外災害援助市民センターをネット検索していただいて、何らかのご協力をしていただければと思います。
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