さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

らくだ学習

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 年度末の3月は、退会および休会する生徒が多くなります。受験のために進学塾へ行くことにシフトするご家庭もあれば、らくだ学習を継続してきたことによってある程度力がついたので、家庭学習は一般教材をやらせることにしたいというご家庭もいらっしゃいます。

 私としては、らくだ学習をより一層進めることが、これを続けてきた子どもにとって一番の「受験準備」であり、らくだ教材をすべて終わらせてしまってから「進学塾」を考えるのがいいと思っていますが、なかなかそこまでは伝わりません。

 また、らくだ学習によってある程度力をつけてきた子どもさんは、らくだ学習に代わる家庭学習教材はなかなか見つからないことが多いです。らくだ学習の場合、その子にとって「ちょうどいい」、すなわち、「ちょっとがんばらなければできないくらいの大変さ」のプリントを常にすることになります。

 これを毎日繰り返すことは、それぞれの子どもの能力を伸ばすにはとても効果がある学習となることは、以前紹介した茂木健一郎さんの著書にもありました。

 なかなかそのような「効果的」で、時間をそれほど費やすわけでもないので「効率的な」学習を、一般的に売られている問題集などでできるものではありません。

 「毎日一枚自分に最適な学習ができる」ということは、そのような意味において、とてもスゴイことなのだと私は感じています。

●3月に退会(休会)した生徒さんのお母さまから先日連絡があり、お子さんが6月かららくだ学習を再開することとなりました。小6の生徒で、それまで算数、国語、英語のプリントを、毎日一枚ずつきっちりとやってきた子どもさんでした。

 私は、今ここでらくだ学習をやめてしまうのはとてももったいないことだとお伝えしましたが、一度他の学習教材をやらせてみたいというお母さまの要望が強かったのです。

 お母さまによると、約3カ月らくだ学習を休んで一般の教材をやらせてみたものの、やっぱりその子にとってちょうどいい学習をさせるのは至難の技であり、また、自分で学習を進めて行けるような教材も見つからなかったとのことでした。

 「一度やめてみてあらためて、らくだ学習が子どもに合っていて、この子の力を伸ばしてきたことがわかりましたし、子どももらくだを再開したいと言ってたので、またよろしくお願いします」とのことでした。

 一度やめてみないとわからないことがわかってよかったと私は思いました。口で言ってもなかなか伝わらないというのは、らくだ学習だけではないでしょう。

 私は、またこの子と会えるようになること自体うれしいことです。もう4〜5年ずっとおつき合いして来た?お子さんですし、この子の成長を見守っていけることは私にとってとてもありがたいことです。

第6章 アナクロな教室 から
p.98 メディア学 より

《偏差値といい市販テストといい学業成績に応じた就職配分先といい、そもそも教科書といい授業内容といい、この百二十年間で日本の先生は徹底的に「受け身」になってしまったのではないか。常に指摘されてきた「画一化」という問題よりも、この教え手の「受け身」化のほうが実は深刻な危機を内包している。現実世界の急激な変容にもかかわらず、毎年毎年、同じような教科書で同じような内容を教え続けるという営みは、確かに特殊な職能であると認めないわけにはいかない。しかしだからといって、受験という歯車に勢いよく乗るあまり、児童生徒たちの知のあり方までも徹底的に受け身化させてよい、という話にはならないはずである。
 
 学校を巡るさまざまなメディアに対して能動的なリテラシーを涵養する、というのは、二つの側面がある。一つは、外部メディア(テレビ、新聞、映像、音楽など)の単なる受け手ではなく、作り手に身を擬し、メディアの情報に振り回される事態がいかに愚かなことかを学ぶ。活字と同様、映像でも「読み書き」を教えないのは理不尽であった。パソコンを駆使する教育も、むろんこの視点の延長線上にある。

 もう一つの側面は、学校の内部メディア(校内放送や壁新聞もそうだが、それより教室や図書館や授業や試験を「学校メディア」と把握することのほうがずっと肝要だ)のリテラシーを研鑽する。つまり、教室の中で級友をどう説得するか、いかに自分を表現するか、どのように調べものをし、情報整理をすればよいのか、そしてまた試験で点数をアップするためにも試験をいうメディアを徹底的に解剖する必要もあるだろう。
 
 こうしたメディア・リテラシーを学校がほとんど放棄してきたゆえに、教師と生徒の受動化が加速されてきたのではなかったか。日本の教室がアナクロである最大の理由は、施設の貧困ゆえではなく、世間とのズレゆえでさえなく、いまだ「読む」「書き写す」「計算する」「覚える」「聞く」という受信法にのみ拘泥されて、「話す」「調べる」「表現する」という発信法を欠落させてきたためではなかったか。》

●らくだメソッドの基本は「教えないこと」にあります。それを可能にした教材があるからこそなのですが、なぜ「教えない」を重視しているかというと、「自ら学ぶ」子どもを育てたいからです。

 教えられることに慣れ、言われたことだけをやっていた子どもは、らくだ教材でまだやったことがないところに進むと、「学校で教えられていないからできない」と言ってきます。

 らくだ教材を就学前からやってきた子どもは、そのようなことはありません。常に「教えられていないこと」をやり続けているのですから。

 人生は初体験の連続、教えられていないことをいかに自らの力でやり遂げるか、ということにこそ醍醐味があると私は思っていますが、今の世の中、社会に出て壁にぶつかると、その先に進めなくなる若者が増大しています。

 養老孟司さんも、「教えないことが大事、だから自分は教えない」と書かれていたのを読んだことがあります。
 受け身で言われたことをただするのではなく、自ら学ぶことによってその可能性を最大限に発揮できるような子どもを育てるにはどうしたらいいのか、真剣に考える必要があるのではないでしょうか。

 「話す」「調べる」「表現する」という発信法が必要という考えも、その通りだと思います。

 この前の日曜日、三重県でらくだの教室を主宰している井上淳之典(あきのすけ)さんとお会いしました。お会いするのは私が名古屋で「さをり織り」の城みさおさんや「えにし屋」の清水義晴さん、それに浦河日赤病院の精神科医でべてるの家にもずっと関わっている「治さない医者」(?)の川村敏明先生などが参加したシンポジウム以来だったと記憶していたので、もう10年ぶり以上かと思っていました。

 が、井上さんによると、らくだメソッドの平井雷太さんの呼びかけで全国のらくだの教室主宰者が東京に一同に会した時にお会いしていたと聞き、あぁそうだったーと思いだしました。確か4〜5年前だったでしょうか。

 そのときは、公文の教室がまだ全国に普及していない時期に普及事業の中心となった方で、すでにその仕事から離れられた方をお招きして、じっくりとお話しを聞くことをしました。らくだの平井さんが公文で教材開発をしていた時期にお世話になった方だということでした。

 そこでその方が話されたことを今書いていて思いだしました。私はその方の話を聞いて、らくだ教材と公文教材の大きな違いが腑に落ちたのです。その方が言ったことを思いだしてまとめてみます。が、ずいぶん前に伺った話なので、細かな点は違うだろうと思われますので、その点はご容赦ください。

                         *

 公文教材を全国に普及させるためにやったことの大きな点は、子どもたちがプリントをするにあたって、なるべく負担無くスムーズにこなしていけるよう、それぞれのプリントのレベルを綿密に考えて何度も何度も改訂をしたことです。

 1枚のプリントに問題数もそれほど多くせず、それが合格できたら次のプリントになってもそれほど負担無くできるよう、常に滑らかなカーブでプリントのレベルが上がっていくように作ったので、プリントの数は膨大なものになっていきました。

 教室を増やすには、普通の主婦であるお母さんたちが指導することになるので、お母さんたちが指導しやすくするためにも、子どもたちがプリントでつまずかないように教材の方を改訂していくことに重きを置いたのです。
                         *

●平井さんは公文の教材開発という現場にいて、自分の教育に対する考えと大きく異なる点があることを実感し、後に自分で教材を開発するにあたって、いわば公文を反面教師として教材を作っていったーと、私は感じ取っています。

 その大きな違いの一つが、「1枚のプリントの問題数を多くするとともに、スムーズに合格(クリア)できるプリントもあれば、なかなかクリアできないその子にとっての“壁”となるプリントも敢えて入れた」ーということにあると私は感じたのですが、そのことを上記の話を聞いて納得しました。

 なかなかクリアしないプリントに子どもがぶつかると、子どもはそのプリントを嫌になり、やめたくなって当然です。その時に、指導者の対応が問われます。「やりなさい」と押しつけ、強制するのでは、子どもはその後もずっと嫌々ながらやることになりますし、またいずれ、「やめる」を繰り返すことになります。

●大事なのは、その際に、子どもに寄り添って本人がどうしたいかを聞くことにあります。
「できないことはいいこと(できないからこそできるようになるのだから)」「壁にぶつかるのは大事なこと」、などのことを伝えるいいチャンスなのですから。

 そのために、「簡単なプリントに戻ってもいい」ですし、「1枚するのがタイヘンだったら半分ずつにする」等のことを提案してみてもいいのです。そのような提案をして、後は本人の意思で選び取り、任せることこそ大切なのです。「自分で決める」ことのトレーニングをしているかどうかは、将来的に大きな力となります。

 ここにらくだのコンセプトがあります。単に計算ができればいいと考えて作られたプリントでは決してありません。それよりも大事なことが世の中にはいっぱいあります。その最たるものが、「壁を越える体験」を繰り返すことによって得られるのです。

 「できること」だけしかしない人間ではなく「できないからこそ挑戦する」人間を育てたい、それぞれの中に潜む可能性を最大限に引き出したい、自分で考えて自分で決める人間になってほしい、という考えのもとにらくだ教材は作られています。

 単なる計算マシーンを育てたら、そのツケは必ず将来やってきます。目先の勉強よりもずっと大切なことはいっぱいです。でも、現実的に考えて、勉強もできなければいけないでしょう。らくだ教材はその間を取り持ついわば“ツール”です。勉強よりも大事なことを伝えるために、結果的に勉強もできる(学力がつく?)ようになりますから、今の教育システムを考えて、実によく考え練られたものだと、今さらながらに思います。

●「何を伝えたいか」ーそれが指導者の中で明確になっていないと、対応に苦慮します。ただ単に先へ進めていけばいいという単純なものではないですから。
 それぞれの子どもや親御さんの声を聞いて確認して進めていくような力をつけていくために、私は「インタビューゲーム」を何度も繰り返してきました。そして、これからも繰り返していかないといけないと思っています。コミュニケーションスキルを向上させることに、「終わり」はないと思っています。

 先日、「学生の話す力」「コミュニケーション能力」が著しく低下していることが明らかだという報道がありました。これは、携帯電話によるコミュニケーションが一般化し、「短く単語の羅列のようなかたちでしか人とのやりとりをしたことがないような子どもが増えてきたこと」に大きな要因があるのではないか、とのことでした。

 このような時代になってきた今こそ、「インタビューゲーム」はコミュニケーション能力向上のためのとても有効なツールだと感じます。

 4月から下の子が小学校に上がることですし、「インタビューゲーム」の講座を、今後地域で継続して行っていくことも、私の役割の一つだとあらためて思いました。

 第2章 子どもとゲームについてのとてもいいニュース より

《「私は、ゲームで鍛えた視覚と手の協調スキルを手術に使っている」
                      ージェームズ・ロッサー博士、ベス・イスラエル病院

 将来、我が子を医者にしたい? ではゲームをさせるとよい。ジェームズ・ロッサー博士は、ニューヨーク市にあるベス・イスラエル病院の腹腔鏡手術トレーニングの責任者で、若い頃にゲームをプレイしていた医師は、ゲームをプレイしない医師よりも手術ミスが40パーセント近くも少ないことを発見した。そう、40パーセントだ。

ロッサーは、手術前の医師たちに30分ほどテレビゲームをプレイさせてウォーミングアップさせている。それもそうだろう。腹腔鏡を操作するコントローラーは、テレビゲームのコントローラーによく似ていて、手術中の作業はすべてモニターを見ながら行うのだ(ゲームをプレイすることで、子どもたちの将来の成功のためにどのように役立つかは、第8章「子どもたちがゲームで遊んで学んでいるポジティブなこと」、第15章「優秀な人間になるための7つのゲーム」を参照のこと)。》


●ゲーム以外にも、手術ミスを減らす方策はあるのでしょうが、身近ですぐ活用できるものとしては、ゲームが優れているのかもしれませんね。

 これを読んで思い出したことがあります。以前、大規模総合病院の産婦人科部長の子どもさんがらくだ教材をやっていました。この部長(お父さま)さんが息子のやっているらくだ教材を見て、「自分もやりたい」と言ってしばらくやっていました。ゆくゆくは、他の医師や看護士さんたちにもやってもらいたいようなことを言ってましたーが、毎日目の回るような忙しさの中で、ご自身が結局継続することができなくなり、その話もなくなりました。

 なぜ医師であるご自身がやり、他の医師仲間や看護士たちにもやらせたいと思ったのかー。詳しくお話しを聞く機会がなかったのは残念でしたが、要は、診療や手術などのあらゆる場面でミスを減らすには、このらくだ教材が有用だと感じたからだったのでしょう。

 らくだ教材は、それぞれのプリントで異なるめやす時間台でできて、ミスが3つ以内でできればクリア(合格)で次のプリントに進み、そうでない場合は次も同じプリントをするのが基本のやり方です。これは、自分自身の力で先へ進めていける、ひとつの「ゲーム」と同じものかもしれません。そしてこれは、なかなか終わらないゲームです。

 【いつでもどこでも無料で学び直せる道を】より

《現実の制度は、高校、大学へとしゃくり取れる生徒をしゃくり取ると、後はほったらかしである。ところが、中学、高校をなんとなく過ごしてから、後で知的に成熟してくる人たちもたくさんいる。
 進学塾タイプでない私塾をしていたら、いろんな需要があることに驚いた。その一つに、高校を終えていったん社会に出てから、ほんとうに勉強したくなった人たちがいる。

 ある20歳を過ぎた青年が言う。「いつまでもフリーターみたいなことをしていてもしようがないから、ちゃんと技術を身につけたいんです。子どもの頃から、電気に興味がありました。大学か専門学校に行って、資格を取りたいんです」

 それはすばらしいことだと、とりあえず教えてみた。彼は、理解力もあるし、やる気もある。どうして、この人が高校まで授業がさっぱりわからなかったのか、と首を傾げたくなる。
 教えるのはオームの法則からである。比例と反比例も必要になる。オームの法則は、中学校でだれでも習っているはずだが、実際は「なんだったっけ、それ」の人が多いだろう。彼もその一人だった。

 中学校まででつまずいている人たちは、なかなか学び直す手段がないものだ。予備校に行こうかと思っても、行くだけの学力がない。予備校は、懇切丁寧が売り物のところであっても、高校の基礎くらいはマスターしていることを前提としている。また、予備校はお金もかかる。

 自習しようとしても、なかなか適切な教材が見つからない。というのは、教科書で勉強しようとしても、教科書は、授業のためにできている。とくに、練習問題の答えがついていないことが自習には致命的である。いっぽう、市販の参考書と問題集は、ことごとく入学試験や中間・期末試験対策のものである。わかりやすいと謳ってある本でも、すぐにひねった問題にぶつかってしまう。イロハから学びたい人が手を出すと、自信喪失して終わってしまうことが多い。

 小学校や中学校からやり直さなければならないレベルだと、意欲があっても手段がないのが日本の現状である。
 この青年のために継続して教えたかったが、彼も仕事を持っていたので、時間の調整がつかなかった。せめて自習しやすいテキストを紹介したが、それはマシというだけであるから、続けられているかどうかはわからない。

 しかしながら、この青年の意欲に道がつかないなら、憲法違反である。憲法第26条は、すべての人が能力に応じて「教育を受ける権利」を保障している。学びたい青年は、社会の宝ではないか。交通の便のよいところに、気軽に義務教育を無料で学び直せる教育機関を作っておくくらい、難しくない。カルチャーセンターの一種として作れば学校規格に従う必要はない。正規の学校を一つ作るよりは、ずいぶんと安上がりだ。落ちこぼれ対策にも、ニート対策にも、失業対策にもなるではないか。

 スウェーデンが「いつでもどこでも無料で」を掲げて、生涯教育のシステムを作っていった。日本も中教審が生涯教育の理念は言っているのだが、あまり具体化してこない。最大の理由は、教育を国民1人ひとりの権利として確立していないことである。お役所が面倒臭がるとそれまでになるのである。》


●「自習しようとしても、なかなか適切な教材が見つからない」…やはりそうかと思いました。それぞれに人が、それぞれのレベルから着実に学んでいけるような教材もシステムも、今の社会にはなかなかありません。それを補い得るのがらくだ教材なのですが、それを周知してもらうにはまだまだ時間がかかるでしょう。

 民主党は、「教育クーポン」のようなことを考えてくれないでしょうか。自分の子どもに学ばせたい、あるいは自分自ら学びたい場や教材があったら、そこで必要な経費を国が負担するようなシステムが整っていれば、多くの人が救われるはずです。それぞれの人が自ら選ぶのですから、それぞれの人にとって相応しい場に行ったり教材を得ることができるのです。

 システム的にこれ以上ものものはないと私は思うのですがー。各教育機関が、選ばれるに相応しいものとならなければ生き残っていけないんですから。

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