さまざまな学びのかたち〜すくーるhana便り〜

「学力がつく」ことは「人間として生きる上での自信がつくこと」 …教育・子育てについて等意見交換しましょうねー

教育全般

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●先日、教育人間塾で私のやっていることを発表させていただく機会がありましたが、今月24日、今度は「社会教育研究全国集会」でそのような機会をいただくことになっています。こちらも発表時間はそんなに長くないですから、どのような切り口にするかはこれから詰めていこうと思っています。

 私は2日目の分科会「NPOが拓く『子どもの体験と学びの場づくり』の連携」への参加となりますが、その他にも興味深いテーマがいっぱいの大会です。

○1日目の【課題別学習会】では(15:45〜18:00)ー
 「格差・貧困」問題と家族支援
 北海道の自然と学び
 多民族ニッポンと社会教育〜アイヌ文化をめぐる研究・実践の現状〜
ー等など6のテーマに分かれて

○2日目の【分科会】では(9:00〜17:00)ー
 家族支援の時代の子育ち支援
 つながること・育ちあうこと〜親育ちからひろがるネットワーク〜
 青年の自立支援と社会参画
 女性の学習と活動・ジェンダーを知る、学ぶ、
ー等など24のテーマに分かれて

以下にHPアドレスを記しておきますので、みなさんもご覧の上、参加していただけるといいと思います。
         http://www.geocities.jp/shazenkyo2008/

 先週土曜日は友人に誘われて、札幌から車で一時間ほどのところの余市に4歳の息子を連れて行ってきました。

 息子はアレルギーで喘息発作をよく起こし、保育園はここ半年程ずっと「お昼帰り」でした。保育園ではご承知のように、‘お昼寝’があります。昼食後布団を敷くと、どうしてもそのホコリが部屋に舞ってしまい、息子はそれが誘因となりゴホゴホしはじめ、夜も満足に眠れないほど悪化することを繰り返していたため、思いきって「お昼帰り」にしていたのです。

 大体朝は連れ合いが送り、お昼に私が迎えに行くのですが、ウチにいるとどうしてもテレビやビデオ三昧になってしまうので、なるべく夕方教室の生徒が来るまでは、近場の公園に連れていくことにしています。

 わりと大きめの公園に行くと、同じ年頃の子どもも遊んでいるので、いっしょになって遊ぶことができます。その様子を見ていると、子どものエネルギーはスゴイものだと感心します。2〜3時間ほとんど駆け回っているんですから。最近は暑くなってきたので、水遊びのできる公園へ行ってははしゃぎ回っています。

 公園へ行って初めて会う子どもたちとすぐに仲良くなって遊ぶ息子を見ていると、安心できます。やっぱり子どもは子どもの中でダンゴになって遊ぶのが一番だと思うからです。ただ、一つだけ残念に思うのは、遊ぶ場所はいつも「作られた公園」であること。

 もっと本来の自然に囲まれた中で遊べるとどんなにいいだろうと思います。私は道北の北見枝幸で子ども時代を過ごしました。野山を駆け回り、海や川で遊び、魚を捕ったりザリガニを捕ったり。また冬は冬で吹雪の中や流氷に乗って遊んだり‥そんな日々の思い出は、確実に今の私を支えてくれていると感じます。

 でも今、札幌郊外で暮らす私の子どもにそんな毎日を体験させたいと思っても、それは無理な話です。だからせめて、夏場には母親の暮らすニセコや祖母の暮らす帯広に連れて行ったり、そこまで遠くはなくてもなるべく自然の中で遊ばせたいと思っていました。

 ただ、私たち親の仕事は、なかなかゆっくりとした休みを取るのが難しいのも事実です。「貧乏暇なし」とはよく言ったものです。イベント的にたまに子どもをどこかへ連れ出すよりも、毎日触れ合う機会をちょっとずつでも作る方が大事、とも聞いたことがあり、それだったら私はほとんど毎日子どもと触れ合う機会があるので、それでいいのかなと思ったりもしていますがー。

 そんな折り、余市に住む友人が、子どもたちを自然の中でめいいっぱい遊ばせることを目的にした集まりをすると聞きました。ちょうどその日の午後は私も予定が空いていたので、お昼に保育園から子どもを連れ帰ってからすぐに出かけて行きました。

 そこは「ふれあい農場」になっており、サクランボ、ブルーベリー、木いちごなども摘むことができました。子どもたちは広い家の1階と2階を行き来して遊び、外に出て草木の中を駆け回って遊び、あっという間に夕方になっていました。

 自然のまんまの場所では、幼児にとって危険もあるでしょうが、ある程度人の手が入ったこのような場所だと安全だとわかっているので、結構野放しにして遊ばせておけます。立派な遊具よりその方がずっと子どもたちの感性を養い、本能を蘇らせてくれるのではないかと感じます。

 私たちの今の暮らしを考えると、あまり欲張ってもいられません。また、子どもは必ずしも自然の中にいなくても、その与えられた環境の中で、それぞれの能力や個性を伸ばしていくものだとも思います。でもこのようなちょうどいい距離でいい場所と人に巡り会えたのだから、都合のつく限りここに連れて来て遊ばせたいなと思いました。

 この本はたまたま図書館の新刊コーナーにあったので借りてみたのですが、とても参考になりました。

 著者の牟田さんは、もともとこの道のスペシャリストだったわけではなく、自分が参加したい講座をやろうと試行錯誤を重ね、さらに人を集めるにはどうしたらいいかと研究を重ねた結果、今では全国各地に自らが講演をしに出かけていくほどになったそうです。

 この本は、これから講座講演を行ったり、そのためのチラシを作ろうとする方にとっては大変参考になると思います。もちろん私にとってもー。

 ただ、牟田さん自身も書いていますが、公共の施設に委託されてやっている仕事で、予算も機器もある程度揃っているからこそ、自分がやりたいいことをやりたいようにできている、という側面は大きいと思います。

 これをこのまま私のような弱小民間自営業者ができるわけではありません。それにしても、これまでにやり方を振り返って、よりよくやっていくには大変参考になりました。

 以下、本書からいくつか抜粋しておきます。

【大講演会一回より小さな連続講座】

《一回だけならせいいっぱい動員をかけて人を集めることはできます。また講師によってはその一回で意識を変えてしまうほどの話をしてくれる人もいますが、非常にまれな例です。

 一回の講演会では、人の意識を変えるほどの力はないと思うのです。人間の意識は、人と話をしながら、人と人とのつながりの中で自分と同じことを考えている人がいるとか、自分と違う考えの人がいるとか、そういう違いを確認しながら時間を過ごしていくことによって深まっていき、自分の生活に浸透していくのです》

【その一言で人を呼ぶ言葉がある】

《私は、女性が「論理的」という言葉につられて来ることに驚きました。女の人を集めるのに「論理的」はダメだろうと思って、タイトルにも使おうとしなかったほどですから。しかし、女性は、自分自身が論理的ではないと思っている人が非常に多い。コンプレックスになっているのです。
 コンプレックスはビジネスになるとはよく言われることですが、そこらへんをくすぐれば人が来るのだと気づいたのです》

【目的をタイトルに入れる必要なし】

《論理的な文章とは、文法の話ではなく、自分の考えを表す文章のことです。自分の考えがなかったら文章は書けません。女性が論理的な文章を書けないと思い込んでいるのは、自分の考えを言えない、自分で自分の考えをわかっていなかったからなのです。女性が論理的な文章を学ぶということはジェンダーの基本だったわけです。

 ここでわかったのは、なにも「男女共同参画を学ぼう」とか「ジェンダーを知ろう」などと「講座企画者」側の目的をタイトルに出さなくても受講者には関係ないということです。そういうタイトルで「意識改革だ」などと華々しくぶちあげたつもりでも、それは完全に企画者の勇み足。

 ただし、目的を出さずに講座をやるということは、「前面に出しても効果がない」ということであって、目的を隠して受講者をだますわけではありません。私たちは男女平等推進センターの指定管理者であるNPO法人なので、男女共同参画をめざした講座を開くわけですが、肝心なのは「意識が低い人たちに自分たちが教えてやろう」とか、「正しいことをやっているのだから目的は前面に出すべき!」などという思い違いをしないで、受講者の得を考えるということです》

【宣伝はターゲットに届いているか】

《民間だったら、広告宣伝費を出して一生懸命集客しているのに、行政は自分たちがどれだけ恵まれているか考えなければいけません。もちろん、私もそうです。私も「エセナおおた」にいるから、いろいろな形で無料で広報ができるので、民間に行っても同じ力量があるなんて思っていません。私が独自の事業をやって行列ができる講座が作れるか、というとまた別の話かな、という気がします》

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●子供たちの生活の変化

 先生はしかし、少々おもしろいことを言ってもいました。現代の子供たちは、以下のことに長けている?ので、「現代を生きる力」としたら、私たち年配者より上なのではないかとー。

「自己を表現することの巧みさ」「国際感覚の豊かさ」「コンピュータなどの情報機器の活用」「携帯電話の活用」「若者言葉の豊富さ」「男女交際の活発化」などー

●学力は低下しているのか

 先生の考えは、「一概には言えないが、低下していることは否めない」ということでした。
 一概には言えない理由は以下です。

・学力観の押さえ方による違いがある
・科学的に明らかにする客観的データの乏しさ
・同一問題でも、学習指導要領の目標・内容に変化がある

 低下していることは否めない一例として、先生のご専門から「日本語力の低下との関連」を上げていました。

 日本語力低下の原因としてー
1、語彙力が中学生レベルの学生の60%が「本を読まない」
2、語彙力が中学生レベルの学生の92%が「文章を書かない」
3、語彙力が中学生レベルの学生だとメールを平均65分打つ

 携帯メールと語彙力の関係ー

1、メールでは、脳がほとんど活動していない
   簡単な言葉、短い言葉、絵文字では、脳が処理する情報が少ない
   語彙力の不足は脳を甘やかす

2、手書きでは、脳全体が活動する
   多くの部位で活発に活動、脳で多くの情報を処理している
   (書き始める位置、筆圧、字の大きさ、バランスなど)

3、脳が甘やかされていると、発想力は生まれない
   記憶力、思考力も発達しない

●教育行政のいトップに立つ人は「教育を語れる人」をー

 最後に先生は、教育行政のいトップに立つ人は「教育を語れる人」であるべきとおっしゃっていました。私もそう思いますが、あえてこのことを言ったということは、現状では必ずしもそうではないからなのかーと思えてしまいます…。

●やはり、「子どもに何を伝え、どう育ってほしいのか」を明確にするべきでは?

 今回この講座に参加して、学力および学力低下問題について、より多くのことを知ることができたことに加えて、驚くべき学校の現実、特に高校や大学入試の実態を知ることができ、本当によかったと思っています。
 しかしこのような貴重な場でしたが、参加者は10名程だったので、もったいないことだとも思いました。

 今回学んだことと、学校現場の実態を踏まえた上で思うのは、やはり、「子どもに何を伝え、どう育ってほしいのか」ということに尽きます。

 「やらされるからしょうがなく(最低限のことを)やっている」子どもたち、「勉強する動機も意欲も萎えてしまったような」子どもたち、またその反面、「いい学校に入るという目的のみで勉強をやらされている」子どもたち、そのような子どもたちが多数をしめる中で、私は、「自分の可能性に自らフタをすることなく、最大限に伸ばしていくために、どんな壁でもそれを乗り越えることを厭わない子どもたち」を育てていきたい、と強く思います。

 そのような子どもたちが、この国や世界の未来を開いていってくれるのではないでしょうか。

●「どういう生徒を育てたいか」がはっきりしていない?

 先生は、「2つの学力論争を踏まえて」ということで、以下の点を指摘していました。

1、そもそも学力とは何なのか
   学力という用語・概念の曖昧さ
2、教育改革の方向性
   学校の教育目標と学習指導要領の目標のとらえ方

 そして、ここでいう「教育目標」が大切にされていない、つまり、「どういう生徒を育てたいか」がはっきりしていないことが問題だとのことでした。

 これには私も驚きです。私は前回の「教育人間塾」で、「教育の目的をどうひとりひとりの先生方が持つかはすごく大事なこと」だと確認したばかりです。

 それが、学校現場では「はっきりしていない」というのですから、個々の先生方がそれに関してしっかりと考え認識するということはされていないと考えるしかないでしょう。されているとしたら、個々の先生それぞれがそれぞれにするしかないわけですから。

●北海道の高校・大学の入試、合格状況の実態

 そして先生は、「入試の結果、定員に満たない場合は落とさない」という道教委の方針があると話されていました。「300点満点で例え20点しか取っていなくても」高校入試に落ちないのです。

 これは、急速に進んでいる「少子化」のためです。高校、大学はそう簡単につぶせませんから、現在は極めて入りやすい状況であり、「どこでもいいのであれば絶対に入る」のです。

 大学の実態も話してくださいました。特に工業大学では「工業離れ」で入学者減少が顕著ですから、「入りやすい、落ちない」のだそうです。
 
 ある大学ではここ数年で倍率が1.2倍(−80名)、1.1倍(−160名)と減っていき、今年はとうとう1.0倍(−240名)となったそうです。これは収入が1億円以上減少するということですから、大変な事態なのです。

●学校に行ってなくても卒業できる?

 さらに、「卒業認定の無基準化と弾力化」について話されていました。
 中学では、学校に全く行っていなくても卒業でき、高校では半分出席していれば卒業できるのだそうです。

 これらの話を聞くと、「学力低下」は時代の必然の流れと思えます。この流れに抗するのは並大抵のことではないでしょう。

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