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椿三首

こんにちは。
先週からさらにまして寒くなりました。
私は、相当に気をつけているはずなのですが、週の後半は風邪気味の身となってしまいました。
食事も睡眠もきちんととっているはずなのですが、いかんせん、身辺忙しいせいか精神的に落ち着くことができず免疫力が低下しているようです。

さて、そんなこんなですが、この一週間で新たな発見がありました。
通勤途中の道端でふとなにげなく目にとまった白椿が、花のない枯れ木ばかりの冬には、とても心なごませるものと思えたのでした。
以前は、あまり好きではなかった花です。
そんな心を三首ばかり。(最初の一首は、これまでの気持ちです。)


  白椿枯るるさまだになかりせば
   冬は外にもなしとし思へば

  枯れ葉敷くいま盛りなり白つばき
   なぐさめんものほか無き冬に

  枯るるさまに厭ひきつれど椿花
   許せとはいはじあはれと思へば



最後まで読んで頂きありがとうございます。
ブログの趣旨に反するようだが、これからは私の読んだ本の感想も載せて行きたいと思う。
読了後に何を思ったか、後に確認できるのもあるし、また記事を見て面白いと思ってくれる人がいる場合もあると思うからである。
私自分も、人のブログ記事で紹介されていた本を読んでみて、実際に面白かった経験があるため、私もかような小さい貢献をできたらとも思う。
もとより本格的な書評などをする能力はなく、一口の感想となるだろう。
ちなみに、文語体で綴って行きたいのでご了解願いたい。


〇 浅野裕一『孫子』(講談社学術文庫、1997)

いわずと知れた『孫子』の註釈本である。
今まで読んだ事がなかったが、今回思い切って買ってみた次第。
ビジネスハウツー本でよく取り上げられている、あの『孫子』である。
本書は、そういった実利的な面は少ないが、それでも筆者の人生経験を念頭において現代語訳や解説は書かれているようではある。
一方岩波文庫の金谷治『孫子』は、そういった面がすくなく、専ら正確な訳を心がけているようである。
また、本書は、新出の出土したテキストを用いていて、過去の註釈との対比を重視していて、岩波本を読んだ人にとっては新鮮味があるのだろう。

本書では、何箇所もうなずくところがあったが、とりわけ最後の部分、
「怒りは復(ま)た喜ぶべく、慍りは復た悦ぶべくも、亡国は以って復た存ずべからず、死者は以って復た生くべからず」・・・「これ国を安んじ軍を全うするの道なり」
は非常に思い。
孫子は、国の事についての言及ではあるが、しかし個人・家族・会社のあらゆる選択において肝に銘じるべき、至言であろう。

一方、筆者の「解説」でも、「おっ」と思う事があった。
筆者は平和主義者『墨子』と比較しつつ『孫子』などを説明する。
中高ではならったはずだが、今あらためて『墨子』を読んでみたくなった次第である。

なお、そのくだりで、『呂氏春秋』蕩兵篇を引く。
 「争闘のよりて来る所の者は久し。禁ずべからず。止むべからず」
なんと重い言葉だろうか・・・。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

秋の終わり

こんにちは。
前回の投稿から早二ヶ月弱も経ってしまった事に少々驚いています。
秋は本当に慌しく、心も休まらずあっという間に終わってしまった気がしています。
今日は全国的に真冬の天気とか。
私の在所もかなり寒くてまいっています。
今日は土曜なのですが、家でゴロゴロばかりするのもよくないと思うので、昼過ぎには喫茶店でもふらつきにいこうかしらんと考えています。

さて、慌しい秋から冬の間でしたが、それでも歌はいくつかできました。
今回もいくつか紹介したいと思います。


〇 秋の終わり(9、10月)

  秋来ぬと松虫の音にわびにしを
   弱りつつもぞさらにわびしき

  桜木の一枚(ひら)おつるもみぢ葉の
   常無き秋に冬は来るらん


〇 ある大寺の本堂にて(10月)

  軒辺(のきへ)よりけぶる五重(いつへ)の高殿(たかどの)の
   淡くもみえて秋雨をきく


〇 論語「人不知而不慍(人知らずしていからず)」を思って(11月)
  なかなか、「人不知而不慍、不亦君子乎」というがごとき、「君子」を貫徹するのはまだまだ私には難しそうです・・・・。

  いからずと聖曰くになど我は
   用いられぬと歎く日々かも


〇 一日の早い事を(同)。 以前より同じような歌は詠んでいる気がしますが。

  草枕露の間おしみすぐす日も
   いかに早くかい寝る頃かも


〇 読書について(同)

  方もわかぬ夜の海原行くふねの
   世にかひあるは文をよむこそ


〇 冬の到来(12月)

  もみぢ葉は落ちつつぞある冬か早
   春待つほかの楽しびもがな

 自分は、冬がとても苦手なので、いつも春のことばかり考えてしまうのですが、なにか他に楽しみがあればなあと思うばかりです。


〇 晴れ空のいつも美しい事を(同)。

  雲のさまに依るのほかにもあらなくに
   眺むる空にあかぬ日々かも


愚詠、最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様風邪などひかぬようお体ご自愛下さい。

歌のたね

こんにちは。
前回しばらく更新はしないと書きましたが、やはり秋は歌がどんどん生まれますので、先週に続き秋に関する歌をいくつか載せたいと思います。


  もみぢ葉の落つるばかりに何秋は
   こころに歌のたねは植ゑける

(上句は、「道草の枯るるばかりに」でも良いかなと思ったのですが、どちらがいいでのでしょうか)

  桜木の一枚(ひとひら)落つるもみぢ葉の
   常無き秋に冬は来るらむ


最後まで読んで頂きありがとう御座いました。

平成26年秋 詠歌

こんばんは。
今年も秋が来ました。
「おしなべて物をおもはぬ人にさへ 心をつくる秋のはつかぜ」
とは西行の詠歌ですが(新古今)、恐らく「物を」人一倍「おも」う私は、物思いにふける日が多い今日このごろです。
歌も自然と出来上がりました。
古今集などの歌集では、夏・冬に比べて春・秋の歌の掲載の方が多いのですが、その気持ちもわかる気がします。
「あはれ」に思う事の多い季節ほど、その思いが歌として結実する事が多いというわけなのでしょう。
毎年秋にはこのブログにもいくつか歌を載せていますが、今年も載せたいと思います。


〇 8月31日詠歌

 あらたまの年経るほどにあき来れば
   ますますものは思はるるかも


〇 西行の有名歌を本歌に(同)

 願はくは虫のねききて秋しなむ
   その望月の葉月のころに


〇 遠き奈良を思って(9月)

 古寺の軒下さはに茂りてや
   風なびくらむ奈良の萩はな


〇 天気がよく散歩にて(同)

 雲や風もみぢば秋やいづらとぞ
   そぞろ歩きてさがす事かも


〇 惜しまれる夏(同)

 はや秋としらるる程に長雨の
  打ちぞ続きし夏を惜しむかも


〇 満月の夜、散歩にて(同月)

 まつ虫の鳴くねに心よければか
   憂き事なべて忘れられむかも


 月ほどに心をつくるものや有る
   うしとうれしと恋しとうつろふ


 昼の間は文読みものを思ひ過ぎ
   ほとぼるこころ冴ゆる月影


 様々に思ひめぐれる心かな
   果てはいづらよけふの月影


 人のこころ思ひもやらぬ人さへも
   ゆるすべきかないかに月影



最後まで読んで頂き感謝します。
しばらく更新はしないかもしれませんが、また歌がたまったらアップしたいと思います。

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三島
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