日記

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ある人

短いですが、去年の年末のある日に詠んだ歌を一首載せます。


  かのひとにまさりてふかきひとしらず
   ひのもとのたみおもへるほどは


この歌はある人物について詠んだものです。
その人とはあった事も話した事もないわけですが、伝え聞く限りにおいて、上の歌のように思います。
あくまでも個人的な感想です。別段色々な意見があってよいと思います。
その点、よろしくおねがいします。
こんな歌も、またこのような感情も面識のある人に対して示した事はありません。

しかし、立春は過ぎたというのに寒い日が続いていますね・・・・。
前回、春の到来について「疑いの甲斐も無」いと詠っておきながら、ほんとに春はくるのかしらんと少し頭をひねったりしています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

都の大雪

前回の投稿以前しばらく投稿をしていませんでしたので、詠んで公開しなかった歌がたまっています。
駄作だとは思われますが、これは、と思うものを過去にさかのぼってぽつぽつ載せていきたいと思います。

さて、先月の13日頃首都圏は大雪でした。
朝外出した時には積もりこそすれ、雪はやんでいました。
その後、上野の東京国立博物館に赴きましたが、
しばらく館内の展示を観つつ、本館の奥側の大窓のある部屋を通り過ぎようとした時、平時は趣のある庭が、牡丹雪の降りつつ、一面真白に雪に覆われているのが眇め様に見えました。
そのような時に詠んだものです。

  すさまじく立てる桜木雪のけふ
   あを葉花しもまさらむとみる
    〇すさまじく 荒涼とした。味気ない。
    〇みる 物事を判断する。

  常なきをあはれとやせむ雪のはな
   あした晴れなばちりて消えむとは
    〇晴れなば 晴れてしまったならば。


冬の枯れ木は、あまり趣の感じるものとは思えません。
室町時代の天台僧で連歌師の心敬は、その著書『ひとりごと』の中で、冬枯れの野こそ最も美しいものだという美意識を述べていますが、私にはそういうものは、いまだ(これからも?)理解できません。
春咲く桜に比べて、冬の枯れ桜に、あまり魅力は感ぜられません。
そんな桜の枯れ木でも、雪が降ったとなれば、状況は一変します。
雪に化粧された桜木はとても美しいように思います。
桜花や、また(それと同じ位私は好きなのですが)落花後一気に吹き出した青葉よりも「あはれ」と思われるのです。
昨日までの枯れ木と比べれば、なお一層の事です。(以上一首目の歌意。)
しかも、です。
積雪量の多いところは別ですが、あまり降らないところでは、いつ雪がなくなって元の枯れ木にもどるやもしれません。
それゆえに一層、その日の雪化粧の桜木は、美しいものに思えたのでした。(以上二首目の歌意)

なぜ、博物館本館裏の庭の木が桜とわかったか、・・・・・と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
そこはおきになさらぬよう・・・。
良い歌を詠みたいと指向すれば、必ず非現実の事・嘘も詠わずにはおられません。
それは、代々の歌人もやってきた事・・・・。

書いてて思いましたが、なんだが随筆、例えば『徒然草』のような文体に今回はなりました。
また趣向の違った歌などを載せられればと思います。

最後までよんでいただきありがとうございました。

春のおとづれ

お久しぶりです。
早いもので去年から数ヶ月更新が滞っていました。
身辺忙しいというのもありましたが、しかし当方、三日坊主的な性格でもありますので、このようになってしまいました。
まさか、こんなブログを注視して見ている方などいるのだろうかと思う時があります。
しかし、自分もコメントはせずともチェックはしているブログはあるわけで、逆のパターンもあるのかもしれないな、とそう思う心で自分を勇気付けて、今回再開して投稿致します。

さて、先日立春の日を過ぎたわけですけれど、まだまだ寒い日が続いていますね。
(と、こうかくとなんだか近所のおじいさん・おばあさんの会話のようですね。)
しかし、春は確実にきつつあるようです。
花鳥風月を見つつ、詠ったものをいくつか載せたいと思います。


立春の日の夜、京都北野天満宮本殿近くの梅を、

  まばら咲く枝ひきよせて香をかげば
   春まなうらに来むとは知れり
    〇まなうら 眼の裏。つまり目をつぶっている状態。

梅の花を引き寄せて目をつぶってかいで、思った事を歌にしたものです。
歌文には、何の花かは明示していないわけですが、春の訪れを歌にしたものですから、梅とわかるようにしたつもりです。

京都木嶋神社(蚕の社、木嶋坐天照御魂)にて、

  うたがひのかひもなきかも春なるは
   来つつあるらし鳥の音(ね)きけば


これからは、短い文章でも定期的に載せて行きたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。

枯れゆく夏草

こんにちは。
 
今週も一段一段と秋が深まっていくのがわかります。
考える事の多い季節です。同時にもの悲しくなる季節でもあります。
私の好きな秋に関する和歌をいくつか挙げたいと思います(いづれも古今集)。
 
 昨日こそ早苗とりしかいつのまに
  稲葉そよぎて秋かぜの吹く
   〇しか 過去の助動詞「き」の已然形。「こそ」と係り結ぶ。
 
 わがためにくる秋にしもあらなくに
  虫の音(ね)きけばまづぞかなしき
 
 
さて、今回もまた秋についての歌です。
 
 
 あふるがにたわわにしぐる夏草も
  秋かぜ吹かばとくや枯れなむ
   〇あふるがに あふれんばかりに
   〇とくや枯れなむ すぐに枯れてしまうだろう
 
 
夏が来ると、そこらじゅうから夏草が繁茂します。
いったいどこに隠れていたのかいわんばかりです。
しかしそんな夏草も、秋風が吹いてやや涼しくなる頃には、枯れていってしまうでしょう。
あわれで切ないものです。
花のように見て楽しむものではありませんし、ほとんどの人は見向きもしないでしょう。
秋の到来と共に夏草は枯れていきますが、そんな事もほとんどの人は見向きもしないでしょう。
そんな気持ちを歌に詠んでみました。

晩夏の満月

こんにちは。
徐々に秋らしくなりつつある今日このごろです。
いかがお過ごしでしょうか。
 
先月8月30日は、満月の日でした。
一月に二回目の珍しい満月という事でブルームーンとの事。
ここでふと思いました。
月の公転周期は約29日半。
従って現在の太陽暦では、2月以外は必ず満月の日が一日はあるという事。
言い換えれば、2月だけ一日も満月の日がない年があるという事です。
単純に計算すれば、満月が一回も来ない二月がある年は、およそ30年に一度の割合でしょうか。
一ヶ月の中で満月の夜がないなんてなんだか悲しいですね。
 
さて、先月の晩夏の満月――つまり仲秋の名月の一つ前の満月ですが――の夜、ふらふらと夜道を歩きながら、夜虫の鳴き声を聞きながら、月を眺めていました。
その時にできた歌です。
 
 
 やど人よよも盗ひととな紛いそ
  最中夜(もなかよ)そぞろに歩かでやむや
   〇やど 家。
   〇な紛(まが)いそ 間違わないでくれ。な・・・そ、で否定の命令。
   〇最中夜 太陰暦で15日の事。つまり満月の出る十五夜の事。
 
 
以前にも書きましたが、私は夜中にそぞろ歩きをするのがとても好きです。
快い風に当たりながら、虫の声など聞きつつ夜道を歩くのは気分が良いものです。
特に満月が出ていたら猶の事。
仰ぎながら歩いているもんですから、時々転びそうにもなります。
しかし夜中のそぞろ歩きも、交通量が多いところではあまり気持ちよくありません。
自然、閑静な住宅街を歩く事が多いのです。
そんな住宅街では、夜中に目的もなさげに歩いている人を見たら、不審者と思う事もあるでしょう。
しかし、満月が出ていてこんな気持ちいい夜中なのであるから、歩かないでおられるだろうか、よもや不審者(ぬすひと)とは間違わないでくださいよ、とそういう気持ちを歌にしました。
 
しかし、いい季節になりました。
毎日の行き帰りも心地良いですね。
歌も随分できました。
また紹介できればなと思います。
 
 
 

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三島
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