日本将棋連盟天童支部

天童の本当は良い悪代官です。

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平成26年3月1日(土)・天童温泉滝の湯と将棋交流室
天童支部50周年記念事業がいよいよ開始された。

先ずは、午前10時、天童将棋交流室で子ども教室プロ棋士指導対局。
加瀬純一六段より指導対局、午後から佐藤和俊五段も指導を手伝ってくれた。
加瀬師匠は、見事に全員を勝たせてくれた。(急所でまったありで最善手を考えさせる)
和俊五段は、反対に全勝。(プロの厳しさを教えてくれた)
14時30分ころ終了、講演会出席者は移動開始。

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午後1時ころ
滝の湯受付には、スタッフが集合。
記念誌・記念品等の袋詰め作業が開始された。(120名分結構大変)

午後3時30分
記念行事・講演 飯田弘之六段(山形県西川町出身)北陸先端科学技術大学院大学教授
「コンピュータ将棋について」
観客約80名

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要旨

・なぜ学者を目指したか。
1987年新人王決勝戦。飯田―森内戦。終盤まで優勢、これは勝ちと思ったが最後逆転された。ここでこの場所に違和感を感じた。(自分の住む世界ではない?)
・連盟米長会長に直訴、オランダ留学を依頼。(当時世界で一番人工知能研究で進んでいた)これが自分の住む世界と感じる。学者の道を歩むことになった。
・2005年 TACOS(静岡大学時代のたこ揚げ合戦より命名)対橋本崇載戦のニュース特集放映(TACOSはあと一歩まで追いつめた)。1秒間に数百万の局面を読むことが出来た。これで、手応えを感じたが、これ以降強くすることを止めた。米長会長と打合せにより。棋士のPC対戦はなくなった。
・TACOSは現在の将棋ソフトと違い、特徴は序盤がうまい。プロ相手でも悪くなることはなかった。不利にならないアルゴリズムを開発した。
・2007年ボナンザ対渡辺竜王、接戦のようだが実は大差であった。(相手にならない)
・2010年清水女流対AKARA、レーティングは3000点、予定通り快勝。
・AKARAは初の合議制。合議制はどうして強くなるのか。同じソフトを12台にコピーして勝率を検証。
 55%勝率が60%に上がった。この研究を論文としてまとめた。
 当時、検証を学生たちが毎日作業。「先生いつまで検証するのですか?」問い。「死ぬまでだ・・」学生「解りました」。これがこの道を追求するための努力と覚悟だ。(プロを目指すことと同じ)
・2012年 米長会長対PC戦。1年間研究を続け、助言を行った。62玉戦法を編み出した。これは対PCに有効。また33玉戦法もある。当時の米長ノートがあり、今後研究成果を発表したい。
・昨年の電王戦。プロ棋士苦戦の原因は研究不足。この一言につきる。中盤棋士が優勢になっても勝ちきれなかった。これはPCの特徴。このスタイルをもっと理解すべきだった。1秒間に1億手を読む性能であり、人間が勝つのは容易ではないだろう。
・今年の電王戦、ソフト貸し出しの規定・中味は直せない。これは人間が有利。しかし、PC側も対策している。時間に対応した乱数で戦術をランダムに選択するようになっている。ただ、棋士がクセを見抜くことは可能。ここが勝負の分かれ目だろう。

特徴
○ PC ―― コンピュータの思考は大樹のような美しさ。
○ 人間 ―― 名人同士の対局はドラマのような感動がある。

コンピュータチェス
・1950年 チェスで人工知能研究開始。
・1970−1980年 PCは局面を網羅的に調べる。深く読む。データベース活用。これらが有効と発見された。ただ、序盤が課題だった。
・タイムシュアリングOSの開発につながる。UNIX―WINDOWSと変遷。C言語の開発。
・チェスの研究は、PCのOS・言語の開発に役立っている。将棋ソフトから何が開発されるか楽しみ。
・1996年 カスパロフとディープブルーの対戦。そばで見ていた。カスパロフのオーラはすごかった。
 カスパロフ3勝1敗2引き分けで勝利、これは大差である。
 カスパロフ初戦は、わざと負けた。相手の力量を計ったと感じる。(モデリング)
・1997年、2回目の対戦。研究者へ助言。相手からモデリングされない対策をすべき。そこで、同じ局面でも違う手を選ぶように開発された。結果、2勝1敗3引き分けでPC勝利。カスパロフの感想、毎回違う人間と対戦しているようだった。と完敗を認めた。当時のPC性能は、1秒間に2億手を読んだ。

コンピュータ将棋
・チェスは、35^80の組合せ。将棋は80^115の組合せ。将棋の方が奥が深い。
・1980年 森田将棋・柿木将棋が開発された。天才の出現だった。
・そして現在にいたっている。もう将棋はPCの方が強いだろう。
・今後は、囲碁に向かっている。現在プロに4子のレベル、まだまだ弱い。

結論
・共存共栄するには。米長会長の方針だった。今後の課題と感じる。

花輪感想
・PC将棋はもうトッププロのレベルになっていることは間違いない。
・ただ、現在はPCハードの制限がない状態が前提。ソフトだけで強さを得るには課題がありそう。
・さすが学者の講演だった。自分はIT業界に身をおいており、ある程度は理解することができた。
 一般の方々はどう感じただろうか?(ちょっと難しい話だったかも知れない)


追記・飯田講師より

現在のPC将棋最大の弱点は、「途中で投了できないこと」
この対策が完成した。
現在の勝利期待値とその後の期待値から投了できるようになった。
この論文を発表した。
今回の電王戦で現れるかも知れない。


その2へ続く

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