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安倍政権が誕生して、沈滞気味だった民主党政権下での市場が期待マインドにベクトルが振れ、成長戦略3本の矢の効果により株価が高騰、合わせて円安へと動いた。経済学者やアナリストたちがデフレ脱却の方策として、日銀が市場に日銀券を大量に流せば解消される、と口をそろえて提唱していたが、白川総裁から黒田日銀総裁に代わってから、政府とタグを組んだ形で、大量の日銀券を発行し、銀行等に国債を買わせた。無尽蔵とは行かないまでも、かなりの量の国債が市場に落ちたことになる。
これにより投資家が日本株を買い付けるという効果をもたらし、同時に円安へと動いた。期待感による株価高騰であることは、専門家ならずとも見通せるものだった。かなりの日銀券が市場に出回ったことで必然的に円安へと振れるが、これとて一時的な傾向であることは誰しも推測できるところであろう。
ほどなくすると、期待感が薄れ冷静な市場分析ができるようになると、利喰いによる株売りが始まると株価は下落。すると、安いところで買い戻す。そして利喰い、再び買い戻し。そんな綱引きがしばらくは続き、模様眺めとなろう。
アベノミクスの成長戦略は、そうそう早急に結果がでるものではない。10年後には国民総所得が150万円となる。と打ち出したが、先の長いこととして、学者・アナリストたちは冷ややかに批判し、株価は下落。
昔、池田勇人政権のとき「所得倍増計画」を打ち出し、国民は大きな期待感を抱き、希望をもって懸命に働いた。映画「三丁目の夕日」の時代と共に高度成長期へと突入していった。だが、我々が実感できた所得倍増は、一朝一夕ではなく、5年、10年とかかり、国民のけなげな働きによって成し遂げられたものだった。
アベノミクス効果も、早急にその効果を手にできるものではなく、成長政策の路線に乗り、国、企業、市民が一体となって努力するところに、「良かった」の実感が味わえるものではなかろうか。
株価は1万2500円前後、円は95円前後の推移がデフレでもなくインフレでもない状況で暫く推移するのが程よいところだと思う。少しずつ、緩やかに景気回復、上昇ベクトルへ向かうほうが市場の混乱を避け、目ざといファンド投資家に左右されないところが安全運転でよかろう。
アベノミクス効果を確たるものとするには、世界水準並みの企業減税と規制緩和、各省庁の縄張り争いをやめ利権を捨てること。そうすれば、海外へと工場を移した企業は、日本へUターンし設備投資も盛んとなり、生産拠点が返り咲くことで雇用創出を産み出し、日本が活性化するのではなかろうか。それにしてもどうして今回、企業減税を参議院選挙のマニフェストから除外したのか、私にはわからない。財務省の陰がちらついてならない。
京都長岡京市 乙訓寺の牡丹
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TBさせていただきました。
2013/6/10(月) 午前 9:10
TBありがとうございます。ブログも拝見させて頂きました。見識深い内容に感服します。どうぞ宜しく。
政治のことは、昔、散々振り回され、日和見政治家の無責任さが嫌になり、論評するのもシラケ気味となりほとんど綴らなくなっています。もっぱら身の回りのことが多いですが、時折のお立ち寄りをお待ちしております。
2013/6/10(月) 午前 10:52 [ hanazono1411 ]