この正月の三日と五日にWOWOW・TBS共同制作の、
「ダブル・フェイス」というドラマを放映しておりました。(※)
正月三日…特に観たい番組もなかったので、何の気なしに観ていたのですが、
これが…なんと…大変面白かったです。
作品自体は2002年に封切られた香港映画、
「インファナル・アフェア」のリメイクで、
舞台を日本の横浜に置き換えたものです。
ストーリーや台詞、カット割りも、原作の映画に近いのですが、
微妙に相関関係を変えてあったり、
やりとりの妙を日本風に変えてあったりと、
「インファナル・アフェア」とは、また違った緊張感と面白さがありました。
内容的には、犯罪組織の幹部でありながら、実は潜入捜査官。
方や、エリート警察官でありながら、実は犯罪組織から送り込まれた構成員。
という、それぞれ立場の違う、二人の二重生活の苦しさを描いた作品ですが、
ラストシーンは「ダブル・フェイス」の方が、私の好みに合いました。
潜入捜査。
日本の警察では、一部を除き、基本おとり捜査は認められていないので、
「ダブル・フェイス」は、現実的にはあり得ない、全くのフィクションとなりますが、
厚生労働省管轄の「麻薬取締官」(通称マトリ)は、
米国式の麻薬捜査をお手本としているので、
実際に、潜入捜査を含む、おとり捜査は行われているそうです。
警察官同様に、銃も携行出来ますし、逮捕術も学び、逮捕権も持っている上、
警告に従わない場合、警察官よりも確実に発砲するそうです。
麻薬を扱う犯罪組織からは、
「マトリは本当に撃って来る」
と言われているそうですね。
「ダブル・フェイス」も、神奈川県警より麻薬取締官に置き換えた方が、
物語としてリアルだったかも知れませんが、
そこまで、やっちゃうと、ちょっとシャレにならなくなるかも知れません。
では、逆に、犯罪組織から警察内部に、警察学校の時点から構成員を送り込めるか…
というと、日本では先ず無理ではないでしょうか?
家庭環境から親戚関係、経歴まで、徹底的に調べられますし、
過去にせよ、犯罪組織に関わっていたら、先ず警察官にはなれません。
警察内部の人間を寝返らせる方が、現実的かもしれません。
実際、過去にそういった例はあるみたいですしね。
物語の原作地、香港ではどうなのか解りませんが、
戸籍制度の無い米国などでは、このような逆潜入は可能性としてあり得るそうです。
日本と違って、名前を変えやすいし、
既に死亡した、自分と年齢の近い者の名前を騙って、
出生証明書を得たり、社会保障番号を取ったりする例もあり、
コンピュータ管理の現代でも、この様な不正取得例(賄賂工作を含む)はあるそうです。
犯歴のある者が、名前を変えて福祉団体に潜り込んで、
詐欺や保険金殺人を働いた例もあるので、
欧米などでは、犯罪組織から警察官として潜入するパターンはあるかも知れませんね。
ま、いずれにせよ、
「インファナル・アフェア」も
「ダブル・フェイス」も
それぞれに面白いので、機会があれば観てみてください。
「ダブル・フェイス」の中に、
テレビ朝日「科捜研の女」やNHK「実験刑事トトリ」に出ておられた、
高橋光臣さんも出演しておられましたが、
ハマリ役とはいえ、最近のあの方は刑事役が多いですね。
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※「ダブル・フェイス」は昨年(2012年)の10月に一度放映されたものらしく、
正月三日、五日の放送は既に再放送だったのですが、私は知りませんでした。(^^ゞ
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