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あ、ちょっと古かったですか。なにしろ海外生活が長いもんで・・・ 前回の「ウーロン茶」で思い出したんですが、ウーロン茶が世界中どこのレストランでも飲める、 と思っている日本人はけっこう多いのですが、そんなことは決してありません。 冷たいウーロン茶がメニューに載ってる国なんて、日本ぐらいではないでしょうか。 こちらでも缶入りのウーロン茶は最近アジア食品店などで売られるようになりましたが 一般的にはま〜ったく知られていない飲物。ましてレストランなんかにはありません。 ていうか、レストランの人はウーロン茶なんて知りません。中国人以外は。 それなのに、レストランでドリンクの注文を取っていると、必ず「ウーロン茶!」とフツーに 言う人がいるんですよね。「ウーロン茶ありますか?」じゃなくて「ウーロン茶!」と断言。 「あ、ウーロン茶はないんです」と言うと、「え〜!?ないのぉ!?」と落胆&非難&怒り&軽蔑。 なんで?なんでウーロン茶置いてないだけでそんな反応されなきゃならないの??? 他にもホテルにチェックインしていきなり「スリッパないじゃないっ!」と怒る客。 「歯ブラシないのっ!?」と怒鳴るお客もいます。 スリッパとか歯ブラシとか、あるのが当り前と思ってるアナタが間違い。 なのに、「こんな一流ホテルなのに、スリッパも歯ブラシもないなんて・・・!」と怒りは収まりません。 う〜ん、お客様、それって何を基準に言ってるんですか? さらにもっとスゴイのは「ちょっと、日本語通じないのねっ!」と怒るオバさま。 通じません。日本語は日本でしか通じません。ちなみに日本円も通用しませんからね。 そういえば日本と北朝鮮がサッカーの試合をした時(タイでやったやつの前です) 「どこに行ったら見られますか?」と聞いてきたお客様が続々とあらわれました。 「どこに行っても見られません」と言うと「え〜っ!?なんで!?」 「テレビ放映とかしないんですか!」「しません。」 「スポーツバーに行ってもダメなんですか!」「ダメです。」 日本人と北朝鮮人以外の誰が、そんな試合を見たいと思うでしょうか、いや思わないぞ。 ウーロン茶とかスリッパとかテレビ放映とかが「ない」と知った時のお客様の反応は 単に「ないのでビックリした」というだけではありません。 ビックリしただけならカワイイんです。私は怒りませんよ、そんなことでは。 そうじゃなくて「そんなものもないの?」という軽蔑の気持ちがにじみ出てしまうのです。 しかも、それって間違った軽蔑。「そんなものなくて当然」なんですから。 それなのに「日本にはあるのに、この国にはない→この国は日本より遅れている」と取るか もしくは「そんなものもないようなホテルをあてがわれた→旅行会社ヒドイ!」と取るか そのどちらかです。まぁどっちも見当はずれもはなはだしいんですけどね。 世界は我らの国を中心に回っているのだ、と思っているのはアメリカ人だけだと思ってましたが
どうも日本人もそうみたいですよ。気を付けましょうね。 |
お仕事日記
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オフィスにある私たち用のデスクに毎月ドサッと置いてあるお客様アンケート。 表紙には全員の名前が書いてあって、読んだ人から名前を消すようになっています。 でも、このアンケート読むたびにムカついて機嫌が悪くなるのであんまり読みたくないんです。 だから、サーッと目を通して「ハイハイ、読みましたよ〜!」なんて名前を消すことも多々あり。 そんなお客様アンケートの最新版が届きました。 「ガイドがちゃんととした日本語をぜんぜん話せない。勉強不足。知識なさすぎ。」 きっとニッポンの未来を憂う熟年世代なのだわ。でもそれにしちゃ「なさすぎ」って・・・ と思って投稿者欄を見たら、なんと「20歳・女性」。 あのね〜、キミがまず正しい日本語を学びなさい!! しかし20歳の分際でよくもここまでエラそうなことが言えるもんですな。 そうまで言うならこのアタクシが対決してあげてもよくってよ。出てらっしゃい! さらに「貴社は人気の高さにアグラをかいているように思えます」などというものも。 何をもってそんなこと言ってるのかというと、「レストランなどにウーロン茶を用意してない」 からだそうです。「その他、小生の考えを披露してくれと言われれば喜んでお引き受けします」 ですって。いえいえめっそうもない。披露していただかなくてもけっこうでございまする。 その他「ガイドさんが親切だった」という人あれば「ガイドがうっとうしい」という人あり。
お食事も「とても満足でした」という人あれば「料理は最低!」という人あり。 同じオプショナルでも「楽しかった」人もいれば「もう2度と行きたくない!」人もあり。 1つのことでも、人によって場合によって、はたまたモノの考えかたによって受け止め方も様々です。 変わらないのは「テメーら勝手なこと言ってんじゃね〜よ!」と怒る私の気持ちぐらいでしょうか。 |
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さて、そんなお勉強のできないほうの学校が今回の担当だったわけですが 中でもお勉強のできないほうのクラスに、いかにもお勉強ができなさそうな男子が2人いました。 この男子、なんとホームステイ中にスケボーを購入。 どう見てもスーツケーツに入るわけもなく、機内持ち込みにするには大きすぎます。 こんな時はスキーやゴルフクラブと同様に「大型・こわれもの」カウンターから預けるわけですが 今回のように学校行事として来ている場合は、このような特別扱いは基本的に禁止です。 なぜならば、1人許してしまうと次々と例外が出てしまって収拾がつかなくなりますから。 ・・・というわけで、添乗員さんはいちおう形式的に、最初は「持って帰れません」と言うのです。 実際はどうにかして持って帰るんですけどね、でもこう言っておかないと生徒さんも先生方も 「なんだ大丈夫じゃん!」と甘く見るからです。ダメなもんはダメなの! すると、この生徒たち、何て言ったと思いますか? 「ホームステイ中にスケボーを買っちゃダメなんて説明会で言わなかったじゃん。 それは旅行会社のミスなんだから、持って帰れないんならそっちで買い上げてくれよ!」 え?ええっ?・・・これってどっかで聞いたフレーズだなぁ・・・ そうです、これってオトナのお客さんがよく使う理屈。 「冷蔵庫の中のビールが有料だなんて言われなかったから飲んじゃった。 有料だと知ってたら飲まなかったんだから、旅行会社がビール代払え」などと応用されます。 弱冠17歳にしてこんな手口を使うなんて、少年恐るべし。 お勉強できないクセに、こんなところには知恵が働くんですねぇ、まったく。 この少年達がこのまま大きくなったら、旅行会社の天敵「クレーマー」に成長すること間違いなし。 こんな芽は今のうちにブチブチ摘んでおかなければなりません。出る杭はゴンゴン打っておくべし。 ・・・というわけで、哀川翔似の添乗員さんは営業スマイルをかなぐり捨てて本性むき出し、 「ざけんじゃねーぞテメエ!」と一喝したそうです。もちろん先生の見てないところで。 少年2人はオトナの迫力にビビリまくり、「す、すいません言い過ぎました」と反省。 しかし出発日の朝に勢いを復活した少年、大型荷物のカウンターに自分で運ぶのが面倒になったらしく 「もうウゼーからスケボーいらねえ。置いて帰りてえ。」とガイドさんに言ってきました。 そこでガイドさん、ロリコンアニメ顔の仮面(私じゃありませんよ)をかなぐり捨てて 「テメーのケツはテメーで拭きやがれっ!」と恫喝。もちろん先生の目を盗んで。 こうして添乗員さんとガイドの協力により、クレーマー予備軍は失意のうちに帰国しました。
あとはヤツらがパワーアップして新婚旅行などで戻って来ないことを祈るばかりです。 |
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またもやご無沙汰です。 ホームステイに来ている高校生150人ほど引き連れて各地を回ってきました。 この仕事をしているとそれこそピンからキリまで、いろんな学校を担当するのですが つくづく「学校は選ばなきゃダメね」と思います。子供がいたら教育ママ間違いなし! 自分が学生の頃は「勉強ができる・できない、なんて人間の質には関係ない」などと 偏差値教育に反発していたものですが、そんなの甘い甘い。お勉強と人間の質は関係大アリです。 例えば、「ハイ、次の集合は○○時です!」と言ってもポカーンとしてる生徒たち。 なぜなら「集合」という言葉が分からないからです。言っておきますが高校生ですよ。 しかたないので「○○時に集まってくださ〜い」に変更。 「あそこの通路を・・・」と言うと「通路ってなんですか?」と聞かれるので「みち」に変更。 「回収」は「集めま〜す」、「着席」は「座ってくださ〜い」、「移動」は「動きま〜す」 などと、やさしい言葉に言い換えないと理解してもらえません。熟語は厳禁。 さらに持ってる現地通貨をぜ〜んぶ出して「えっと、これで、なにが、かえますか?」 なんて聞かれた日には、んもうっ!キミたち社会で生きて行けるのかっ!?と心配になります。 お勉強のできない学校の生徒さんは、一般的にまずな〜んにもこっちの話を聞いていません。 そして歩くのが異様に遅い。常にボケーッとしている。時間にルーズ。反応・手応えまったくナシ。 一方お勉強のできる学校は、バスの中で騒いでいても大事な話になるとビシッと静かになります。 もっと頭のいい生徒の場合は、おしゃべりしながらポイントだけはしっかり聞いているので それはそれで小憎らしかったりするのですが、まぁ聞いてないよりよっぽどマシ。 そして行動はテキパキしていて、時間にはキッチリ戻ってきます。リアクションもたいへん良し。 実はこの違い、生徒のみならず先生にも顕著に表れています。というか先生の差の方が大きいかも。 驚いたことにお勉強ダメ学校は卒業生が先生になっていたりするので、程度は推して知るべし。 卒業生が先生になってることに驚くのではなく、この学校を卒業した人が大学に行った、 というところに驚いてるわけなんですけどね。卒業生的にはかなりのエリートですな。 しかし先生も先生なので、生徒が騒いでも集合時間に遅れても女子のパンツが丸見えでも(!) まったくもって注意する気配は一切なしです。いやホントにまいったまいった。 そこへいくとお勉強のできる学校は先生にも威厳があります。
ちなみに威厳があるのと人間的にどうか、というのはまた別の問題ですけどね。 それでもまぁ、生徒を仕切る能力としてはこちらの方がかなり上。 私達にとっては生徒さんも『お客様』なので、あまりビシビシと指導するわけにもいかず 先生が仕切って下さらないとバスの中が無政府状態になったりするのです。 なので、頭のいい学校の方がツアーとして運営しやすい、というのは誰もが思うところです。 でもツアーが終わった後、いつまでもみんなの話題に上る笑い話やトラブルを提供してくれるのは たいていお勉強のできない学校のみなさん。これもまたカワイイもんです。 |
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あらら〜、なんだかご無沙汰してしまいました。 最近ミョーに忙しくバタバタしておりました。 ひさびさにYAHOOニュースをみたところ、なんと <バス間一髪>運転手意識もうろう、女性ガイドが救う などという見出しが飛びこんできたではありませんか。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050613-00000103-mai-soci このガイドさん、すごい! 運転手さんは、時々冗談で「昼メシ食って眠くなったからアンタ運転しなよ〜」などと 言うことがあるのですが、いやぁ本当にこんなことになったら運転できるのかしら。 これからはサイドブレーキの場所ぐらい聞いておこうかと思います。いや、マジで。 日本では「運転手歴ン十年!」みたいな人が多いのかもしれませんが、 こちらでは元・警察官だの元・銀行員だの元・校長先生だのという経歴のオジ様が多く 年齢的にも「あれ?まだ生きてんの?(失礼!)」みたいな方も少なくありません。 重いスーツケースの積み下ろしなど、ちょっとお気の毒かしらん、と思う方もいますので う〜ん、やっぱり他人ごとではありません。 まだガイドを始めたばかりの頃ですが、推定70歳ぐらいの運転手さんと仕事した時のこと。 この運転手さん、以前からセンターラインの「上」を走ったりしてけっこうヤバかったのですが その時は単に空港内の移動だったのでちょっと安心しておりました。 ところが…… 建物が近づいてきて、バスは時速2キロぐらいの停車寸前まで速度を落としました。 私は後を向いてお客様に「間もなくターミナルに到着です」と案内していたところ、なにかがおかしい。 ふと前を見ると、バスは時速2キロでゆ〜〜〜〜っくり壁に近づいてるではありませんか。 え?なに?なに??と思っているうちに、ズゴゴゴゴ〜ン!と衝突。 斜めに停めるアングル駐車だったため、運転席と反対の角が壁に「突き刺さった」状態で停まりました。 スローモーションでフロントガラスがメリメリ割れて、私の方に破片が飛んできます。 これには一同唖然。。。 運転手さんは、と見ると、「あはは〜」と苦笑い。 突き刺さったの貨物などを仕分けする倉庫だったので、中から従業員の人達がたくさん出て来て なぜだかみんな大爆笑。しょうがない、ここはみんなで笑っときましょっか、とお客様も大爆笑。 その後、みんなでガラスの破片をメリメリ踏みながらバスを降りました。
誰も怪我しなかったのでよかったんですけど、いや〜ビックリした。バスが刺さるなんて。 この時は、サイドブレーキ引いても遅かったかなぁ… |



