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ちょうちんが精神病院から抜け出してきてからどのくらいたっただろうか、ちょうちんがなにかしているのはわかっていたが、あまり興味もなかった。
ちょうちんの弟(もちろん戸籍上のことだ)が、私の学校にきて、私を呼び出したりしていた。
そんな日が続いていたある日、学校から帰ると、使用していなかった風呂場に大量の家財道具が置かれている。
見るとどこかで、見たような気がする。
そうだ。いつか無断で入り込んで、ちょうちんとMさんが、日記のようなものを読み、、「はがいか」と言って、びりびり破いた、あの家にあった荷物だ。つまり、ラッキーの三番目の妻の家の家財道具だ。
タンスから食器、鏡台、などあの家にあった全部だ。そっくり、引っ越したように運び込まれている。
朝、学校に行く前には何にもなかったのに、学校から帰った午後3時頃に、ここにあるということは・・・あの家の主が出かけた間に運び込んだと言うことだ。
その晩、夜も遅くなった頃、ラッキーはちょうちんのところ(つまり、自分の家)に、向かおうと、駅をおりて、自宅への道を急ごうとしたところ、
突然、駅裏の人通りの少ないところに連れ込まれた。
三番衛の妻の荷物がなくなったその日その晩、ラッキーはネクタイで首を締め上げられ、殴られ眼鏡が飛んだそうである。
このことをちょうちんは楽しげに我々に話したのであった。
後日(私が大学に入ってから)、ラッキーは、まるで、他人事のように、こういった。
「人間というのは、靴で頭を踏んづけられると、まいってしまうものだ」と、
ラッキーはなにかを約束させられて、その場から、解放されたのだ。もちろん、ちょうちんがその場にいたであろう。でなければ、リアルのその場の状況をとくとくとして、私などに話せないはずだから…
後日、別のところからもこのことを聞いた。
ラッキーが約束させられたのは大金を用意することだった。
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2012年05月20日
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