死ぬまで生きよう!

秋の夜長は、長文ブログでも読んで・・・

全体表示

[ リスト ]

傍老族・啃老族

 
イメージ 7
 
自分では食えない(働かない、収入がない・もしくは少ない)から親に養ってもらうことを、「すねかじり」というが、誰が考えたんだろかこの言葉。なかなかうまい表現だし、負けじとそれに変わる言葉はないかと考えて見るが、「すねかじり」が出来過ぎだからか、どうもぱっとした言葉が浮かばない。5文字で表現しているのはさすがだし、すねをかじる子どもだけにあらず、かじられる親の憂慮をも言い表している。
 
すねとは、膝からくるぶしまでの足の部位をいうが、後ろの部位を「ふくらはぎ」というから、それと分けて前の部位を「向こうずね」と呼ぶ。ここは「弁慶の泣き所」といわれるだけに、思い切り蹴られるとそれはもう七転八倒するほど痛い。痛さはともかく、すねは人間の支える重要な部位で、家でいうなら柱といえる。その柱をネズミがガリガリかじったら家はどうなるか?倒れるに決まってる。
 
イメージ 2「すねをかじる」はそういう意味で、すね(柱)をかじったら親(家)が倒れますよ、という警告を鳴らしている。「オレは親のすねをかじってる身」といえるのは、ある程度の年代まではいいが、30歳にもなった人間のいう言葉じゃない。親の側も、「うちの子はまだ親のすねをかじってる」と、嬉しそうにニコニコ顔してる場合じゃないだろう。いつまでも子どもに金銭的に頼られるのを喜ぶ親がいるが、巣立ちを強いる鳥類や、子がある程度の年齢になると餌を与えない野生動物からみた人間の親は、イカレタ野郎にしか見えないだろ。
 
子育ての目的は「自立」という基本原則にあって、自立が適わぬ子育ては失敗だろう。そういう危機意識があればいいが、子離れできず、すねかじりを喜ぶ親にそんな意識は毛頭ない。『いつまでもあると思うな親と金』という危機意識を子に教えるのも親の役目だろうに。金満家庭の親ほどすねをかじらせるのを自らの生きがいと思っていないか?金のあるナシに関わらず理念の問題だろう。
 
ホントはすねをかじって欲しいし、かじらせたい。しかし、貧乏ゆえに適わぬと嘆く親。おかしいね〜、そんな言い分。お金のない不憫さを嘆く理由が、「子どもにすねをかじらせられない」というなら、なんとネガティブな発想だ。子どもに何かをしてやりたいというのは誰にもある親としての本能だが、その何かは自分の金銭的能力の範囲ですればいいし、他の家庭を比べて卑屈になることもない。 
 
これも一種の子どもへの依存、なぜ無理をしてまで子どもに依存する。貧乏人の家庭に育った子はみんな不幸に、みんな不良に、みんな不憫になってはいない。運命共同体として、できないことを無理せずとも子どもは親を恨まない。もし、恨むような子がいたらそれは育て方が悪かったのであって、親の金銭的状況を子どもが見下げるなど、心の貧困というもの。
 
イメージ 6
 
貧乏生活であっても卑屈にならず、子どもに堂々向き合っていればいいし、昔の日活青春映画には、そういう家族の連帯感や美しさがあった。それはみなが貧乏だった時代の美徳という考えもあるが、実際問題みなが貧乏であろうが、自分だけが貧乏であろうが関係ない。それは心の持ち方だと思う。周囲を見ないで自分たちの目先を見ながら家族が生きていけばいいことだろう。
 
『恒心は恒産に勝る』という言葉がある。財産や収入よりも正しい心を大事にすること。そんなお金を気にしない強い意思をもった人間をいう。確かに強い意思はいるかもしれぬが、早稲田のある学長がバブル只中期に、「教育に重要なものは何?」と問われ、「美しい自然環境、親の子に対する教育愛、いかばかりかの貧困」と答えていた。教育理念は教育に携わるものの数だけあるだろう。が、「いかばかりかの貧困」ね〜、自分はこの考えが好きだった。

戦後、日本は「物の豊かさ」を追求し築き上げてきた。その反動か、「心」の充実が得られていない。「わび」、「さび」、「もののあはれ」という情緒よりも、見栄え、競争、派手志向が追及される。時代の流れとはいえ、いいものはいい、良くないもには良くないとの理性的判断を求められることもある。哲学の時代、宗教の時代といわれる現代だからこそ、感性を磨き、「恒心」を忘れず、「心の豊かさ」を取り戻したい。
 
イメージ 1タイトルの「傍老族」は、中国語で親にすがるという意味で、「啃老族」という言葉もある。「啃」と「傍」の語義から「啃老族」の親は貧困及び中産階級、「傍老族」の親は富裕層と使い分けられる。「すがる」は「すねかじり」と同意、日本ではニートという言葉で統一されるが、中国の「傍老族」、「啃老族」の増加は社会問題化している。高収入の就職先が見つからず失望、親頼みの生活を送る高学歴若者は、親から金品をゆするケースも出たりと、対策に乗り出す地方政府も出てきた。子どもかわいさに社会人になっても自立しない彼らに、年金やタンス預金まで切り崩して養うという親ばかはどこの国にもいる。江蘇省では、自活能力のある成人した子供の経済援助要求を拒否できることなどを定めた条例を制定したという。
 
同省は「悪意のある行為を対象とした条例」と説明するが、世間では「親のすねかじりを禁止した」として大きな反響を呼んでいる。これは凄い、良くも悪くも社会主義国中国ならではの発想だ。日本に当てはめると、「すねかじり禁止条例」ということか。「傍老族」、「啃老族」といわれる親頼みの生活を送る高学歴の若者が増えた理由は、『一人っ子政策』によるエリート志向の広がりと、高卒者の失業対策としての大学進学が原因という。
 
高卒者の失業対策の大学進学というのは日本と似ている。大学院でさえ同じ理由で進む学士もいる。就職を先延ばしにしては見ても、いずれ就職しなければならない。が、専門色が強ければ強いほど、高収入就職先を目指し、肉体労働的現場作業を軽視する自尊心が本年度大卒就職率50%という数字に表れている。不況という時代の憂いもなくはない。まあ、中国の「傍老族」は中国国内の問題だ。
 
イメージ 3日本のニート対策は徴兵制復活というという考えもある。徴兵制=戦争との考えは短絡的だが、学校にも行かず就職する気も、職業訓練を受ける気もない、もちろん失業者でもフリーターでもない軟弱男の根本問題は、ニート当事者の心の問題ではないのか?30過ぎてもただ家の中でゴロゴロする人間って、そりゃあ霊長類の恥だろう。もし自分ならそんな子どもは家から叩き出し、「ルンペンにでもなって、人に頭下げてでも食ってみろ!」っていうだろう。こういうバカを家で飼育するは何より本人のためにならない。
 
おそらくニートを生む家庭というのは、ニートを生む土壌があるんだろう。子を叩き出す親ならニートは存在しない。そこを考えると、子ども自身が幼少時から親を見下し(悪くいえば舐めていて)、何もせずとも家で食にありつけると思ってるんだろう。つまり親が子にはめられてる家庭だ。自分の子どもならそんなこと目糞ほども考えないだろう。本気で子どもと対峙する親だと知っているからだと思う。

親が子どもに舐められるなどとんでもない、との考えが土台にあれば以心伝心だ。何事も普段の親の態度が子どもに伝わる。ニートしても親は食わせてくれると子どもが目論んでいたとして、「冗談じゃないぞ、何を戯けたこといってるんだ。自分で食って行けないなら野たれ死にするしかないだろ?」といってやればいい。もちろん本気でいうこと。本気でいうとは、本気で思うことだが・・・
 
「自活する意思も気構えもない人間は死ぬしかないな!」と、虚勢でも脅しでもなく、子どもにそういえるる親の家庭にニートは生まれない。人間、死ぬ気になれば何とかするし、「石にかじりつく」という言葉があるが、そういう気迫を子どもに植え付けるためには、親にそういう気迫がなければ無理。気迫が伝わるから緊張感のある気迫が備わるし、親と子が馴れ合った甘えた関係は、まるで親子のままごとだな。
 
イメージ 4
 
子を逞しく、それこそ「石にかじりついて」でも世間の荒波に漕ぎ出すような気迫を身につけさせるため、親は妥協許さずの姿勢で子どもに接する必要がある。我が子のニートを恥じぬ親、自身のニートを恥じぬ子、双方に恥じぬ心がなくて、「ニートは霊長類の恥」という意味はわからないだろう。こんな子に育てた親の恥、それをおくびにも出さず子どもと一緒に庇いあう。ニートというのはニートに問題があるのではなく、ニートを生む土壌を一体誰が作ったかということだ。
 
ニートの息子に対し、「いい歳して仕事もせず、家でゴロゴロして恥ずかしくないのか?」と、お父さんそれをいっちゃぁいけません。それは、あんたの責任ですから。しかし、「女房が甘やかせたから悪い。オレはただ一生懸命に働いて家族を養っていた。子どもの教育は女房に任せていたのだから」なるほどね。一理有りそうだがね、全然ないですよ。妻のせいにして責任が回避される事はない。分散はされることはあっても、一方的な妻の責任を指摘したところで父の責任は回避できない。
 
イメージ 5今、アレが悪い、ナニが悪いより、何かをするしかないし、これだけ後手を引いている状況だから、即効性のあるカンフル剤は難しい。追い詰められて子どもの首を絞めるようになる前に、あるいは子に寝首を掻かれる前に、とにかく何かをするしかない。お隣の国の「傍老族」は、暢気に傍観していればいいけど、わが国、我が子のことに何もせず手をこまねいているよりは、多少の問題はあったとしても何かをするのが勝るでしょう。「しないはするに勝る」を信じて頑張ってくださいな。
 

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事