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覇王樹4月号 「紅玉集特選三篇」より
紅玉集は準同人の作品集です。一人六首が一作品として掲載されます。
●年金も雇用も不安、西空にもえ立つ茜雲のいらだち 森てつお
●元旦の柱の刻み更に伸びわが肩越せる少年の顔 高間照子
●逍遥に草むらふかく虫集く白露の朝裾の濡れつつ 伊関正太郎
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今月の覇王樹より
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今月号の覇王樹より歌の紹介です
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「覇王樹集特選三篇」より
覇王樹集は会員の作品集です。一人六首を一作品として掲載されます。
●嘴を歪め裂帛する鳥 異界より来て羽搏きゐたり 石川文子
●少しだけ夢を見ましょう柔らかにこの地下鉄が君に着くまで 森崎理加
●昼下り静けさ戻る病棟のナースの窓口シクラメン咲く 鴨下素石
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覇王樹 9月号「紅玉集特選五篇」より
※紅玉集は準同人の作品集です。毎月一人六首が一作品として掲載されます。
●ねんごろに拭きたる梅を瓶に寝せ共に漬け込む午後の静寂 岩本ちずる
●一本道行けど行けども終わりなき舞台装置のごときスラム街 高橋美香子
●干されたる白きTシャツ手をつなぎ解けては踊るはつ夏の風 国友邦子
●何事も平穏無事に終わる日は日記の余白に星印かく 平松直枝
●幾万の木の葉揺るがす六月もあと二日にて終わる黄昏 亀山とく子
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覇王樹 9月号「覇王樹集・特選四篇」より
※覇王樹集は会員の作品集です。毎月一人六首を一作品として掲載しております。
●忌の明けて初夏の日差しの翳るころカサブランカの匂い立つ白 木下順三
●むせかえる花梨の花の香りにも夜道を戻る遠い追憶 森てつお
●母と児の相合傘に弾む声母の右肩ぬれいて光る 高間照子
●ベジタブル摂らねばならぬこの夏の吾の五体はレタスでできてる 杉橋楓子
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覇王樹 8月号「紅玉集特選五篇」より
※紅玉集は準同人の作品集です。毎月一人一作品(六首)が掲載されます。
●緩ゆると余生むしばむ刻は惜しさりとて術なくいつもの休日 佐々木礼子
●啼き交わしさやかに木の間を渡る鳥山は賑わう皐月の真昼 平松直枝
●川岸の向こうの白き病院にカルテは私の分身として 国友邦子
●ガラス器に光は透きて青ふかし三陸の旅に求めし若布の 高橋イデ子
●踏み荒れた土を平せし整備士に高校球児は一礼をして 宮本照男
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