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平成二十三年度春季滋賀県歌人協会大会において高間照子氏が特選NHK大津放送局長賞を受賞されました。
エレベーターに樟脳の匂い残りおりこの冬一の寒き受診日
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さぼてんの小窓
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今月号の覇王樹より別誌に掲載の記事等のご紹介です
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「国鱒」 高貝次郎
※短歌研究 5月号より転載
標本に残されてゐるまぼろしのうろくづひとつ甦りたり
久尓末春(クニマス)の魚かくにます国鱒かキノシリマスか木の尻鱒だ
田沢湖に陸封されしサケかともとくとくとして物知りは言ふ
一匹の国鱒と米一升の値打を語る古老のどけく
水質日本一とふ光る湖に毒水を入れた理由は何か
木の尻鱒と辰子姫との湖に八郎太郎の来る冬となる
ひつそりと浮木の宮をたたしめて太古のさまに眠りゐる槎湖
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「河津桜とつるし雛」 佐田 毅
※短歌研究 5月号より
宿の中登山列車でゆく露天風呂近づき来るか昇天の閑
五分咲きの河津桜のピンク濃し土手を染めゐる菜の花の上
花びらにふれゐる娘の指先の和みのいろの河津のさくら
春浅きさくらのふるへを包むがに手を添へてゐる娘がひとり
娘(こ)と父の伊豆稲取の旅ごころ雛のつるしは江戸を連れくる
ひなびなの張り子人形を見入る娘のかがやく貌をひならが迎ふ
雛壇のめぐりにつるす雛の海 絡む藻のなかきんめだひあり
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転載 短歌新聞 四月号より
「地霊」 佐田公子
果てしなく歩き続けた夜の靴 底 底 底には底はなかつた
わが裡を纏はりつける木星のしましま模様を斬る鋏買ふ
ギロチンの刃が落つるのを待てといふミッドタウンの眠れる地霊
月面の裏まで逃げても逃げられぬ ドーパミン持つ人類の性
背広らのはげしき出入りの永田町 背広は大法螺を隠すポシエツト
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①関西雑誌連盟主催春の短歌祭で次の作品が入選となりました。
なお、渡辺茂子氏は作品の講評をされました。
●あのように抱きてくれぬか競り人の腕の丈高き白菊の束 高田 好
②玉尾サツ子氏の次の作品は第二回角川全国短歌大賞の題詠部門で秋田魁新報社賞を受賞した。
●浜ぎわに番屋構えて鰰を待ちいる明かり夜通し灯る 玉尾サツ子
③高貝次郎氏は5月28日、アルカディア市ヶ谷で開催された第二回角川全国短歌大賞短歌大会に出席し、講評を述べた。
④6月24日、佐田公子氏は現代歌人協会総会と現代歌人協会賞授賞式に出席。
⑤青山良子氏は、角川「短歌」7月号公募短歌館 蒔田さくら子選の「特選」に次の歌が載った。
●雨のひと日言葉の海に浸りおり広辞苑とう重きを抱き 青山良子
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