|
高貝次郎氏 第三歌集 「秋の雲」
平成二十三年三月二十四日 角川書店より発売となった。
新輯覇王樹叢書第二一三篇
突然の木魚の音を聞きてをり隣人と言ふへだたりにゐて
国民学校三年生の八月を忘れてゐたり「海ゆかば」聞く
村長をしたる男が百歳を過ぎ誰からも忘れられゐる
山へ行けなくなりしを今は思はざりへうへうとしてゐる秋の雲
都会派へモードを替へて足早に東京駅の改札を出る
|
歌集紹介
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
|
開放区所属の石川幸雄氏 第二歌集「百年猶予」
2010年11月10日 現代短歌館より発行された。
私見で申し訳ない。
実に面白いのだ。
私はこの石川幸雄という歌人に惹かれてやまない。
歌に生きるとはこういう事であろう。
いつか是非会いたい。
最後の「平成のブルース」から引く。
昭和六四年一月七日 昭和が終わる Royal Host(ロイホ)で語りき (平成元年)
あちこちに不気味な曲が流れいる「だんご三兄弟」世紀末 (平成一一年)
結婚を問われる前に子の歳を訊かれる頃となりにかるかも (平成一三年)
また総理辞任の昼にも友達を紹介されたがっているタモリは (平成二二年)
実際のベッドの上で「住宅ローン完済ですよ」きみ言うを聞く (平成五五年)
最後「うたのうしろに」は
もう誰もいないのに
ぼくは
短歌を作るだろう
で結ばれる。
|
|
佐田 毅氏の第三歌集「プロセスの橋」
平成23年1月27日 短歌新聞社より発売となった。
帯は橋本喜典氏による。
新輯覇王樹叢書第二一二篇 蛇の尾を摑みぶんぶん回したる十二の青きわれのみの空
障害の子を持ちたれば罪咎の因果を糺す闇夜は長し
釣銭のポケットにある五円玉穴にさはれば余命のひらく
後戻り出来ぬ歳になりにけり五月の風に花水木揺る
若い風 老いてゆく風 われも風 彼岸へゆかな吾を惜しみて
|
全1ページ
[1]







