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間借りカレー、やどかりカレーは、今年のカレー業界のトレンドワードとして取り上げていいのではないかと思っています。
カレーですよ。
はぴいさんは遅いよな、という意見もあると思います。カレーマニアのあたりの人からね。違いますよ(笑)
ちゃんとマスコミやメディアでその言葉が取り上げられ、ある程度マニアックではない場所で使われ始めて初めてトレンドです。そういう基準でいけば2018年が間借りカレーという言葉が一般に認識されるようになった年と言えます。
間借りカレー、やどかりカレーからは、営業店では出来ない発想の料理の発信など、価値あるアクションを起こすお店も少なくない面白い流れです。ところが同時に衛生や不動産契約など多岐にわたる法律と条例、飲食店の常識を理解せぬ人もその中で発生しており、不安も大きく孕んでいるとも感じていました。警鐘を鳴らすようなエントリーも今年の早い時期、春に書きました。
「カレーコラム 間借りカレーの功罪とやがてくる淘汰。」
これは多分今年一番書きたかった、書かなければならなかったエントリーです。もう一度読んでおいてください。これの続きが本記事です。
そんな中で、すごく尖ったポリシーでこのエントリーの内容にある問題を解決するようなお店が高円寺に現れたんです。実に面白い。実は先ほどのリンクのエントリーを書いたときにこのお店の代表が真っ先に連絡をくれたんです。「私が思っていることを全部書いてくれている。本当にありがとう」という内容でした。とてもうれしかったな。そのお店の名前を、
「豆くじら」
といいます。
ここは「現在のカレーカルチャーが生み落とした異端の店」である、業態を見て、ボクはそう感じています。
ソーシャルカレー店を称する理由を店主の藤枝さんに聞きました。すると、どうやら間借りカレーというものををやりたい人たちのハブ、ステージになるような場所を作りたいという想いからこういう形なのだ、という答えが返ってきました。
豆くじらの営業形態はこんな形。
店を間借りをしたい料理人への場所としての貸し出し、衛生面や営業など色々なノウハウを持って彼らをフォローアップする。
この2点をこの場所の役目と決めてやってらっしゃる。
これはボクが思うに飲食という狭いジャンルに固定せず考えた方がいいのかもしれません。
飲食というよりも、たとえばサブカルチャー、ポップカルチャーからの流れを感じてしまうんですよね。
それはつまり、高円寺というサブカルチャーの地にこの内容のこの場所が出現した、これ自体が何かの必然なのかもしれないと捉えています。もしかするとちょっと奇跡的な場所かもしれません。
この日の2種が盛り付けられるカレーは今日の間借り店の屋号「whale」のスタンダードメニューでした。
キーマ
肉粒が大きく噛み心地が楽しいキーマカレー。レンコンが肉と同じくらいの粒のサイズで刻まれ入っており食感よく心地いいやつです。クローブ、シナモンが心地よく香ってね、これは大変に好みの味。おいしいです。すごくいい。
骨つきチキン
チキンも個性的でした。日本人の、ボクの舌には一瞬味噌のような味わいを感じつつ、もちろん違うものだとわかるのも楽しいこの味、個性が強いねえ。でもそれはクセっていうものではなくてよい意味の個性です。とてもおいしいです。
そしてこの日お店にいた店主(本来の豆くじら自体の店主)の藤枝さんが「ぜひはぴいさんに味見をしてもらいたんです」と出してくれた追加の3種がこれ。
野菜カレー
魚だしを感じるのがおもしろいバングラデシュスタイルの野菜カレー。大変美味しいなこれ!日本人の舌にフィットする魚だしの柔らかいあたりが心地よい良いもの。
スリランカスタイルチキン
強めの油が美味しさと香りを擁している、なかなか良いチキンのカレー。これもいいねえ。
ダール
オーソドックスな豆の煮込み、ダール。こういうのがないと南アジアのプレートが締まらないよね。大事なポジションのカレーです。
ごはんが長粒米で真面目なぱらりとした炊き上がり。香りもちゃんと残してあって大したものだなあ。
付け合わせもいいんだよね。サンボルが付いててこれが上出来の酸味で追加が欲しくなるよ。酸味とガーリックの香りが食欲をそそりたくさん食べたいと思わせてくれます。サブジも程よく甘く、滋味深く、良いものです。
壁のスケジュールを見てて、おやっ!と思わされたのは伊豆高原にある「あまからや」さんがここで営業しているという面白さ。実店舗があるのに支店的に豆くじらでやっているわけですよね。たとえば実験店として機能させてもいいし、アンテナショップとしてあまからやへの東京からの動線を作る役割も担えるかもしれない。なるほどねえ、こういう使い方もできるのか。
先日の神田カレーグランプリでの甲府・ジョイアルカレーサロンの出場などもあって、最近は地方のカレー店がイベントで東京に出店している事例を見ることもあるんだけど、そういう流れが間借り業態で活性化すると面白いなあ。未来が見えるなあ。
豆くじらの代表、藤枝さんはメニュー導入、FCカレーの営業畑で力をつけてきました。
間借りという業態全体を見通す視点を持って取り組みをしており、強く共感ができました。多くの可能性を秘めた興味深い業態のここ、豆くじらは定期的にウォッチするに値する場所だと感じています。 何より店主、藤枝さんの意気込みやスタンスがすごく好ましい。そう思っています。
カレーダンス、いよちゃん、カレーハンター、あまからや、ルナズキッチン。ここに集まり営業を行う屋号たちはまるでバンドの名前のように感じます。
ブッキング、対バン、コラボにメジャーデビュー。ここはカレーのライブハウス。そう思います。
#カレーツーリズム #カレーダンニャバード #カレーですよ
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