|
やっぱり、どうしても、いつだって。
好きなんだよなあ、むげん堂。
どうしても、大好きなんですよ。
とても好きです。この雑貨店。
「元祖仲やむげん堂」
単純な理由じゃないんですよ、ここが好きな訳。
ペーパーウェア、という、紙もの雑貨のインポートとディストリビュートの商社でした。その、営業マン。
小さな会社だったので、全国津々浦々に出張にいきました。
いろいろなスタイルの雑貨店を見てきたなあ。
そういう中で知った、雑貨の一番の楽しみって、モノではなく、過程なんですね。
トレジャーハンターな訳です、雑貨好きのボクらは。
どこどこにこういうものがあるらしい、なんて噂を聞いたりして、そのお店を目指す訳です。
で、お店についてからが宝探しの本番。
そびえる入り口をくぐり抜け、陳列棚を見上げると、もうそこは、混沌。
いろいろな細かいもの、小さく区分けされた什器やショーケース、スタンドに所狭しとディスプレイされた雑貨の山、山、山。
その「山」というより「森」のような雑貨の迷路をおそるおそる歩いて歩いて、きょろきょろして。
目的の物に辿り着く前に、いいものを見つけちゃって、その日のおこづかいを使い果たしてしまったり。
ほんの一瞬、ためらったばっかりに他のハンターに獲物をさらわれたり。
そういう素晴らしい世界が、雑貨の本領でした。
売る売らないなんかより、どうやってお客をびっくりさせてやろうか、うならせてやろうか、そうやって頭をひねっての仕入れです。
「ざまあみろ!おどろいたか!」
そういいたくて、仕入れに工夫を凝らします。
どちらも本気、どちらも真剣。
そうやって店とお客が切磋琢磨していたような、熱い時間がありました。
昔はね。
かわって現代。
そういう宝探し的楽しさがぎゅっとつまって集中しているような雑貨店、ほとんど見かけません。
こんなの見たことも聞いたこともないぞ!というようなおもしろい宝物、ないんですよ、ほとんど。
それどころか、売っているものはまったく同じものばかり。
探して歩く楽しみなんてこれっぽっちもないんです。
しかたがないのかもしれません。
くだらないものや、ダメなもの、でも面白いもの。
そういうものの居場所がなくなってきちゃった現代です。
ディスプレイだって、こぎれいに、わかりやすく、なんて感じで。
くるっと見渡すと、なのにがどこにあるのかがわかっちゃう。
宝探しは出来ません。
一番好きで、勉強させてもらったのが、お茶の水のガラクタ貿易。
いまはなくなっちゃったお店です。
よかったよなあ、あそこは。
気持ちの中での雑貨の総本山だと思っていました。
いまは上野店にその面影がそこここに見てとれます。
(写真は現在の上野店)
それと双璧を成すのが「元祖仲やむげん堂」それも、本陣。
エスノ雑貨のジャンルはまだ比較的、宝探しの要素や、「ダメだこりゃ、だけど買う(笑)」的な要素だって残ってる。
とても大事です。
その上お安い。
何となく買う。これが出来ぬような品揃えでは雑貨屋さんとして、ちょっとなにか足りてない。
元祖仲やむげん堂は、とても大事に思っているお店です。
|

- >
- 生活と文化
- >
- 祝日、記念日、年中行事
- >
- クリスマス


