カレーですよ。

雑誌連載中:ぶんか社「エキサイティングマックス!」連載「それでもカレーは食べ物である」第90回は西荻窪「とら屋食堂」です

食べるといふ事

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スープカレーは少し前に苦手意識を克服しました。

そう、スープカレーに苦手意識が強くあったんですよね。大変信頼のおける主治医に巡り会いました。札幌からの刺客です。
そんなこんなですが、スープカレーとラーメン、どうも近似点が多いよな、と以前から思っております。なんとなく、なんだけどカレーじゃなくラーメン文化を感じるんですよね。

極々、ボクの私見ではありますが、気になると思いませんか。
ってこの間もダジャレ系の記事で書きましたけど。


例えば厨房の作りや大きな寸胴鍋を据えるスタイル。当たり前ではありますが、カレーソース、グレイヴィというスタイルではなく、ダシをとるというスープ文化で育ったカレーですから自ずとラーメンのスタイルに似る、それはその通り。
カレーも寸胴鍋で煮込む店、多いですが、やはりラーメンやスープカレーはスープ主体、スープの量が一人前あたりでカレーソースよりも多くなる、必然として鍋も大きくなるのじゃないでしょうか。物理的にそりゃそうなのですが、そっちじゃない方の、スタイル。

店主のはちまきスタイルや腕組みポーズ。ここら辺は一時期のマスコミの悪さが尾を引いてるかなあ、とも感じます。
腕組みポーズ、飲食の人は確かに様になります。手仕事で筋肉ついててぐっと腕組みするとムキッと二の腕の筋肉が盛り上がりカッコいいから。気持ち、とてもわかります。
でもね、フレンチやイタリアンのシェフたちは言われなかったらやらないよね、ああいうポーズは。普通のカレー店の店主もそうなんじゃないでしょうか。特にやぶにらみも言われなきゃないと思うんだよなあ。
マスコミに「やってください」でやったひとたちはいいんですよ。頼まれてやったわけで、元に戻すのは容易い。自分のスタイルに戻ればいいだけの話しですから。
ところがその写真なり映像なりが掲載、放送された媒体を見て勘違いする層が必ず出てくると思うんです。「あ、これがあこがれの店のスタイルなんだ」とか「カッコいい!コックもこういうのやっていいんだ」と勘違いする層。これから飲食業界に入っていく層がこういう影響を受けてしまうのは、あまり感心しない。偉そうにするもしないも個人のやり方ですが、お客さんあっての商売、というところでいい影響を与えないのはだれにでも理解出来るところなのではないでしょうか。ケレン味っていうのも必要なときは必要ですが、威張っている店主のところでびくびくしながらごはんを食べるのと、にこにこしてたり淡々と仕事をこなしていたりする信頼おける男が厨房に立っている店と、どちらが長く支持を集めることができるのかなあ。

スープカレーとラーメンの近似性をめざとく見つけたマスコミ、ラーメンでやった同じ手法をスープカレーにかぶせてきた事があります。それでちょっと萎えちゃった事が尾を引いているのがわたしのスープカレーの苦手意識の根っこです。

ボク自身、もっと柔軟にならなきゃな。そうも思います。


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ダジャレ店は注意してるんですよ。注意深く見守っております(笑)
なんとなく、なんだけどカレーじゃなくラーメン文化を感じるんですよね。

ボクのごく個人的な私見ではありますが、気になると思いませんか。

ダジャレ系の飲食店ってのがあります。もうね、ジャンルとしてあると思うんだ。ボクはカレーのひと。カレーでもね、ないわけじゃないです、ダジャレ系。例えば最近だと池袋の「カレーは飲み物。」例えばスープカレーの「らっきょ」の各店とか。どちらも実力ある名店です。が、店名、メニュー名などがダジャレ。店主がダジャレ好き、はまたちょっと違うんですが(ex:ケララの風Ⅱ(笑))

でね、ラーメン業界。
あんまり詳しくはないんですが、ダジャレ系が大きな勢力を持っている感じがするんですね。なんつっ亭とかパパパパパインとか、えーと、いろいろ。店名だけではなくて、なんとなく流れている血脈というか。もちろん味への追求やお客さんへの思いは別ですよ。そこらへんを駄洒落でやってる飲食店なんて、考えられない。
あ、あとヤンキー系にも通じるかも。ヤンキーが悪いと言っているのではありません。むしろヤンキー文化を日本全国の視点でみるとかなり大きな影響力を持つ数になるはずですし、その大きなマスに食い込むようなマーケティングは大いにアリなわけです。東京や大阪等の大都市圏に済む人間は勘違いしがちですが、ニッポンは東京と大阪と名古屋、札幌、福岡で出来ているわけではないのです。むしろ大都市部は非常に特殊な地域性を持っていて、情報発信のコアになったりはするのですが、結局数をみると都市部以外の方が大きなマスを持つのが日本の本当の姿だと思うのです。

で、カレー屋さんってわりとラーメンの文化とは違う何かを持っていて、あまりギラギラした感じがない。次店の出店とかカップ麺にオレのカオ写真を載せてやる!とか、そういうギラギラした感じがあまりない。「そろそろ店たたんでゴア辺りでゆっくりしたいんですよ、、、」みたいな。そういう人をよく見かけます。

で、カレーでもラーメンっぽい空気感を漂わせているお店があるんですね。あえて書くとヤンキー文化的空気感。そういう店をみると、厨房がラーメン店っぽいんですよ。あとは品書きとか店の造作やデザイン関係とか。これがね、おもしろいくらいそうなんだよな。このジャンル、ビジネスとして太くなって行くのかな、とも思います。何しろ商売ですから売れてなんぼ、儲からなくっちゃ続かない。

注視して行きたいジャンルです。


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レストランで食べる食事が好きです。
何か買ってきておうちで食べたり、自分で作って食べるのも好きだけどね。
でも、レストランで食事をするのが好き。外食が好き。なんでか。

一人ででかけても、だれかといっしょでも、外食で得られるものは多いのです。
友人たちとの語らいでリラックスをもらう。誰かのパーティーでアイディアや仕事をもらう。一人の外での食事でその店のひとたちから暖かいものをもらう。
外で食べる食事は刺激とアイディアや心の平穏に満ちているのです。気持ちの振れ幅をたくさん大きくしてくれて、感受性を高めてくれる。そういうこともたくさんあります。

で、おうちでの時間。
一人での食事、家族との食事。
ここにもリラックスがあって、もちろん、とても大事。そちらも忘れちゃいけません。

最近外食をしなくなっているひとが多いと聞きます。少し心配です。
お金がない、はわかります。で、聞くとそれでも大手の牛丼チェーンやハンバーガーチェーンは利用していたりするひとが多い。それが悪いとは言いませんが、もう少し工夫や調整をして、そういう場所ではないレストランや食堂で、自分が大事に思っている場所で、誰かと食事をしてみてはどうかなあ、と思うのです。

誰だって大事にしているレストランや食堂の一つくらいあるものです。
きょうは、今はお金がない、だからしばらく我慢する。仕方ないかもしれません。
でもね、一息つけるようになって、お金も多少出来て、1年経って。久しぶりにあの好きなお店に行こう、なんて思い立っていってみる。
そこにほこりだらけのシャッターが閉ざされた、閉店の張り紙が一枚風に揺れているだけの、かつてあなたが大事に思っていた店がある。いや、その亡骸がある。

決してあり得ぬ事ではないのです。そしてそのお店は、もうお金では買い戻せません。そこで集った仲間との時間も、そこで得られたアイディアやビジネスチャンスも、感激を与えてくれた店主の腕冴える料理もかわいかったアルバイトのあのおんなのこももうもどってこない。ハンバーガーと牛丼を少し我慢してその分をつぎ込めばよかった、少し頻度が落ちても行けばよかった。たったそれだけだったのに。

そういう未来は現実にあるのです。
お店が自分に何を与えてくれたか。何を恩返ししてあげればよかったのか。そんな事をよく考えます。


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カレーじゃないんだよ。味じゃない。
おいしい。それは最低限のものであって、当たり前で。

もう一回行きたいな、と思い出すあの店。なんでもう一回行きたいの?
カレーがおいしいだけだから?

ちがうよね。
おいしいだけじゃあ行かないって、もう一度。

じゃあなんでもう一回行きたいの?
答えは一人一人ちがうはず。自分で考えて、確かめてみて。



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カレーですよ。(カレーブログです)
なにやら板橋のネパール料理店が話題のようだがエスニックの店は大方ああいう厳しい思いをして営業している。大事なのはああいうのを助けることでもブロガーでもない。一人一人が地元の店を大事に思うこと。遠くから食事にいってもそれを毎週、は続かない。地元を大事に、地元から愛され、を目指せ。




以上なんですが。
twitterでつぶやきました。



ネットのアンダーグラウンドな場所で変な風に盛り上がってしまっている飲食店があるそうです。

開店一ヶ月。
お客がなかなか来ない。
毎日の営業が大変きびしい。

そういう店主のつぶやきを見たネットの住人(と称する一派)たちが、

「かわいそう」
「いいひとそう」
「いってあげたい」

なぞ言い出して、なにか大きな波のようになってしまったようです。


あえていいますが、よくある話です、特にエスニック料理のお店はね。
みんな大変です。
中板橋でも、大須観音でも、米原でも室蘭でも岩国でも。
どこでやったって大変なんですよね。
その上まだまだ外国人と見慣れぬ食べ物に抵抗のある層を持つニッポンでの開業。
そりゃたいへんだって。

お店商売ってね、怖いんですよ。

料理評論家さん、有名ブロガーさん、食べログレビュワーさん。
いろいろいますが、ボクを含めて全員に言えることは、基本的に無責任である、ということ。
その人が何かを言って、風評被害が出ても、その人たちが訴えられることは「いままでは」ありませんでした。
お店が潰れるだけ、それだけです。

で、お店にとって大事なことは、自分のお店は半径50メートルの中でまわすのがいいのじゃないか、ということ。

今回の騒動で板橋のネパール料理店に来たお客さん、その中で、毎週通える人は、どれくらいいるんでしょう?



いろいろな事例を見た事があるんですよ。

とある店。
大手の飲食店ガイド無料月刊誌に毎月広告を出すようになったんですね。
割引クーポンをまいどつけて。
売り上げ、かなり上がったそうです。

ある月。
店主がその月刊誌への掲載申し込みを忘れたんですよ。
そしてその号が出た月。
売り上げが通常の半分を切ってしまった。大変なことです。さっさと店が傾きます。

どういうことか。
結局一見さんだけのお店になってしまっていたのです。
店内は一見活気にあふれているように見えていました。
が、来ているのは某誌をみて安売りクーポンを持った金のない若いコばかり。
常連さんはその客層の変化であらかた逃げ出してしまっていました。
残った常連さんも、その雑誌のクーポンを必ず持ってやってくるように。

そうやってお店があれてしまったのですね。
短いタームで考えれば一見儲かっているように見えた店も、土台が非常に脆弱になってしまっていた。
なにかのきっかけでぽろりとくずれてしまう体質になってしまっていた。

そんな話もあるんです。


自分のお家の近くの駅前を見てみてください。

中板橋のお店に似たお店がありませんか?
だったら、そこ、駅前の店に行けばいい。そこだったら気軽に立ち寄れる。
あなたがきちんと店の店主とのコミュニケーションをとる気持ちがあるなら、たまたまtwitterで聞こえてきた話以上に気持ちを揺さぶられるようないい話を聞けるかもしれない。

自分が無理しないで応援できる店でからだと気持ちを休めましょう。
そのほうがいい。

ネットは物理的距離と気持ちをより近くに感じられるインフラ、システムです。
でもね、そうじゃないよね。
足で歩いていけるところを大事にする、なにかが見えてくる。
そう思いませんか。




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