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雑誌連載中:ぶんか社「エキサイティングマックス!」連載「それでもカレーは食べ物である」第90回は西荻窪「とら屋食堂」です

ポータブルタンドールプロジェクト

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「ポータブルタンドールプロジェクト」常滑 山文製陶所



ばたばたと決まった今回の東海中部関西出張、5日ほどの時間を作りましたが、それでも足りないくらい、たくさんの行きたい場所、訪ねたい人がありました。

中でも何とかして、と思っていたのが「常滑」への訪問。
そう、常滑には「有限会社山文製陶所」があるのです。

有限会社エイシアン・クロス」の大谷社長から頂いた、「 20Lペール缶ミニ・タンドール窯」は、まさに常滑の「山文製陶所」さんの謹製。
ぜひあのタンドールの生まれ故郷を見てみなければ、と思っていました。

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浜松で用事を済ませて移動、遅くに名古屋に入って、翌日は名古屋で目的の地へ赴いて。
たちまち午後半ば。

行けるかどうか、と半分あきらめていたのだけれど、名駅から30分。
どうしてもあきらめきれず、名鉄に飛び乗ります。
夕方の関西への移動までの数時間。
数時間しかなくなってしまったけれど、ぜひ常滑で過ごしたい。

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本当に予定が見えなかったため、山文製陶所さんには昨日の夜、メールを差し上げました。
昨日の今日じゃあ、と、見学はあきらめ、外から工場をのぞいて常滑を歩き回ってみようと考えました。

名鉄に飛び乗って、一路、常滑を目指します。

ついて早々にiPhoneを取り出し、位置確認。
東京ビッグサイトで行われた「厨房機器展」でお会いした山本社長の名刺をたよりにちょっと素敵な坂道を歩きます。

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常滑は焼き物の里。
小高い丘のような場所に、たくさんの黒い瓦屋根を持つ窯元が林立しています。
大変に風情があるところで、歩くのがとても楽しいんです。

古い瓦屋根、板で葺いた建物の壁、細く曲がりくねった坂道、神社、遠くに見える海、道ばたにおかれた古い常滑焼きの土管や瓶、、、

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胸を締め付ける既視感、懐かしさ。
なんだろう、この強い郷愁。

昔は当たり前にあって、今はなくなってしまったものがたくさん残っているから、だな。
映画「時をかける少女」(主演:原田知世)の舞台になった、映画の中の尾道の風景によく似ています。

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大変に心惹かれる、黒い瓦屋根と濃い茶色の木の壁の町並みを歩きながら、山文製陶所さんを捜します。
本宅の方に迷いついてしまい、そこにいた親切な男性が工場まで案内してくれました。

急な訪問で山本社長は外出中。
どうやらタンドールの据え付け(見たいっ!)にお出かけのようです。
東京でもお会いした、奥様が工場を案内してくれました。

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ふるい、歴史ある製陶所で、大変に見応えのある、趣と独特の空気があって、感銘を受けます。

土をこねて、切り出すところから始まって、その行程をいろいろと説明をいただきました。

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昔、常滑で盛んに作られていた常滑焼きの土管の話で、子供の頃の記憶が「カチリ」と音をたててつながります。
ボクの実家は水道やさん。
昔はコンクリートでできた下水のマスや、焼き物の土管なんかがたくさんおいてあって、それで遊んだりしたものです。

とても面白くて、ちょっとわくわくしてしまいます。

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この写真がその当時、水道管を作っていた作業道具です。上から土を入れて、下に受け板をおろしながら長さを自由に調整して作るそうです。

天井に太い梁がはしります。
大地震で一帯が大被害を受けたときも、この建物だけが唯一震災に負けずに生き残ったそうです。

おもしろいものがたくさんありました。
セントレアの空港ビルの大きな鉢、焼酎サーバー、酢の瓶、溶鉱炉の受け、、、
いろいろなもの作っているのだそうです。

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大型のシャトル釜が現在でも稼働しています。
シャトル窯というシステムを作り上げたのが山文製陶所さんなのだそうです。
台車がH型に敷設してある線路の上を移動して、台車への積み込みから乾燥、焼成、冷却の流れをまとめられる効率よいシステムです。

これだけの大釜が稼働しているのは常滑でももうここしかなくて、テレビのロケなどでも使われることがあるそうです。
レンガでできた大釜は、その高温によりレンガが歪んで飛び出してきたり変形したりします。
それを押さえるために外枠にドイツ製の鋼鉄の線路を使っていたりします。

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大型のこの釜に見慣れた栓がついていました。
あ、これ!と奥様にいうと、「そう、タンドールに使われているものと同じなんですよ」と教えてくれました。
またあのペール缶タンドールに、愛着がわきました。


そう、ボクがいただいた、あのポータブルタイプの「ペール缶タンドール」もここで生まれるのです。

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木枠や型が見えます。
木型や石膏型で作られるいろいろなサイズのタンドール。
ここでひとつひとつ手で作られたクレイの釜が、焼き上げられて外枠のペール缶やドラム缶にかまされて、ボクらの手元に届くのです。

色々な製作の話もお聞きしましたが、それは秘密。

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とても興味深かったなあ。
聞けば聞くほど、もっとたくさん知りたくなります。

案内を買って出てくれた奥様は、たくさんのアイディアや先を見る力を持った、魅力的な女性です。
そういう方に案内をしてもらっての製糖工場の見学はとても意義がありますよ。
大変に有意義な時間が過ごせました。

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タンドールのふるさと、という気分でお邪魔したのですが、常滑焼きの面白さと、常滑の山自体の雰囲気、趣に気持ちがいってしまい、去りがたく思いました。

最後に奥様が、お友達のお店に、と大変すてきなカフェに誘ってくれました。
そこでお会いした方々がどうにも魅力的で、おしゃべりが止まらなくて困りました。

いつでも何か新しい、前に進もうとする考えを持つ人のきらめきというのは、一緒にいるだけで心地よいものです。
たくさん、よいものを分けてもらえました。

また必ずこよう。

うん、絶対にこなくっちゃ。


人に会う。
人としゃべる。


それが今回の旅の、目的です。

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「ポータブルタンドールプロジェクト」生まれ故郷



仲良くしてくれている鎌倉「あっぷーがる」からこんなの行ったりする?と、いただいた招待券。

それは「厨房設備機器展」の招待状でした。

「山文製陶所」さんがブースを出す予定だとのこと。
おおっ!耳より情報。
そいつは是非行かなくちゃ。


は愛知県の常滑にあります。中部国際空港のすぐ横が、常滑市です。
常滑は常滑焼きで有名な陶器の産地。その常滑で6代続く老舗窯元です。
数年前に一大旋風を巻き起こし、ギフトなどでもずいぶん売れた「焼酎サーバー」はこちらのご主人の考案になるものです。
焼酎瓶、水甕、壷、植木鉢などを作っていて、大変に面白い庭などに個人で設置できる、分解して持ち運びも出来るピザ釜も作っています。

でもね、それだけじゃあ、ボクが動くわけがない(笑)

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実は、この「ポータブルタンドールプロジェクト」でも紹介した「 20Lペール缶ミニ・タンドール窯」の設計、製造元なんです!
それは是非お邪魔して、いろいろなお話を聞かなければ、と思い「有限会社エイシアン・クロス」の大谷社長にお声を掛けて、一緒に行っていだだき、ご紹介をいただくことになりました。

厨房設備機器展、ボクのような人間にはかなり面白い催しです。
厨房にいたこともあるので、興味深いんですよ。

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コーヒーサーバーや食器洗浄機、自動揚げ物機に寿司ロボット。
冷蔵ケース、ネタケース、一坪サイズのおみせそのまま(コンテナタイプ)を売っていたり、、、
面白くて夢中になります。

和の鉄人の名でご存知の「中村孝明」さんのセミナーなんかもあって、聞いてみたりしました。
とても勉強になります。
最近のレストラン業界のトレンドが見えて、面白いですね。

さて、「山文製陶所」さんのブース、、、

ありました!

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早速ボクが持っているペール缶ミニタンドール窯が目に飛び込みます。
うんうん、これこれ。
これね、結構すごいんですよ。
ちゃんと実用温度(300度くらい)まで上げられるし、僅か13キロという軽量タイプで本物のポータブル(可搬)性能を持っています。

その上なんとお値段が3万円!
ちょっとあなた、3万円だよ。

安い。安いですよ。
じゅうぶん個人でキャンプや自宅庭用に持とうと思えるお値段です。

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サイズも、よくオートバックスとかで売っている大きい方のエンジンオイルの缶と同じサイズな訳ですから、クルマに乗せっぱなしでもいいくらい。
例えば自分の好きなカラーリング(耐熱塗料使用)をしたり、タイル等を貼ったりのカスタムも気軽に行えるというものです。
大きいとちょっと大変だものね。
その上火を上げるのに1時間かからないというお手軽さ。
ポータブル、つまり持っていって火を入れるものとして、展開と稼働、撤収が素早くできるというのは大変に大きなメリットなんです。
うん、やっぱりいいね!

大谷社長から山文製陶所の山本社長をご紹介いただきました。
大変穏やかな紳士です。
奥様とお二人でブースを切り廻していらっしゃいました。

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ブース、大変盛況でしたよ。
バイヤーさんが興味深く石釜やタンドールを見ています。

これがピザやパンが焼ける石釜。

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縦、横、高さ約60センチほどで、耐熱の軽量レンガを組んでベースにしてあり、そ常滑の粘土を焼いて作ったドームがかぶさっています。
鉄製の扉も付いており、組み立て、分解が可能で10分ほどで組み立てられるのです。
重さは115キロとトータルでは重いけれど、レンガ部、ドーム、扉とすべて分けて運べるため、これも可搬式。

アウトドアにピザ釜を持って、なんてちょっとカッコいいです。

これはタンドール。
まだ完成途中の粘度を成形した状態のものです。

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金属の枠をはずした状態、焼く前の状態の窯を見るチャンスなぞめったにないですよね。
土などを工夫して断熱効果を高めたことで、インド製の輸入品に比べて燃焼効率が二割ほど向上し、燃料消費の削減が出来たのだそうです。
確かに初期導入費用も結構大変ではありますが、何よりもランニングコストを考えて、トータルでのローコスト化をする、というのはタンドールに限って言えば新しいアプローチではないでしょうか。
大変に貴重なものを見ることが出来ました。

山本社長と奥様から貴重なお話をいろいろ伺えて、とても勉強になりました。
燃焼効率の話や土選びの話、興味深い話ばかりです。
本当に面白くなってしまって、そのうち機会を作って常滑にお邪魔してみたい、そう思うようになりました。

いや、とても実りある時間になりました。

山本社長、大谷社長、どうもありがとうございました。



< 追 記 >

この厨房設備機器展、なかなか面白かったんですよ。
各メーカーブースでは実演とサンプリングをたくさんやっていました。

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エビ天ぷら、ジェラート、白ごはんと味噌汁、クッキー、そば、エスプレッソ、うどん、ステーキ(トリュフ乗せ(!))、果物、、、
(上記みんな食べました(笑))

歩いてるだけでカバンはカタログでいっぱい、おなかはおいしいもんでいっぱいになってしまいます。

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大型メーカーの大きな展示ブースがたくさんでていて、有名シェフの実演まであって。
ボクは口もたつけど腕もたつ、あの森野熊八さんの作ったビピンパを食べちゃいましたよ。

びっくり、バカウマ!

高名な料理人の料理なぞ、口にするチャンスはそう多くないので、ちょっと得した気分です。

「ポータブルタンドールプロジェクト」第二期発動




07年11月に始動したこの「ポータブルタンドールプロジェクト」
はや1年を越えての長期プロジェクトとなりました。
先回09年1月3日の記事をもって第一期を終了、本日第二期目を新たなスタートとします。

先回の話でメーカーが作ったポータブルタイプのタンドール、2種目を披露してくれた(有)エイシアン・クロスの大谷社長。

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「はぴいさん、使ってみない?」と声をかけていただいた愛知県常滑「山文製陶所」謹製の国産ポータブルタンドール。
さっそく大谷社長のお家にお邪魔して、その使いごこちを試させてもらいました。
大変に優れた性能です。

こりゃあいいっ!!
本当に個人所有でなら実用に耐えうる性能を持っています。
いやあ、いいなあ。

などといってたら、、、

「はぴいさん、きょう持ってく?」

って!
くれるんですか?これ??!!

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この「ペール缶ミニ・タンドール窯」、いま使ったこれはランニングプロト(試作稼働品)なんですが、大谷社長の会社で取り扱いを始めるのだとのこと。
それで「山文製陶所」さんからプロトタイプが送られてきて、撮影や性能試験等をしていたようなのですが、それを、この現物をプレゼントしてくれるとのこと。

えーと、、、

断る理由はまったくありません!!!(笑)

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たぶん過去、日本でタンドールを人にプレゼントされた男は初めてなのではないだろうか?(笑)
いやーこんな感激、なかなかありません。

ありがたくちょうだいすることに。
でも大谷社長、きょうはまだ火が落ちて浅いんで熱いから持って帰れないですよ。
明日以降、時間を見てクルマでお邪魔します!

楽しいひとときを過ごして夢見心地で帰りました。
自作と、製品、2台のタンドール持ちの日本人、、、
個人でこれは日本初の快挙かもしれません(笑)
三号基の筐体もすでに手中に、、、
ああ、タンドール人生、、、

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翌日夜、部屋で仕事をしていると電話が鳴りました。
「はいっ、もしもし?」
「はぴいさん、ちょっと阿佐ヶ谷あたりまで仕事で出たんだけど、ついでにタンドール持ってきたからどこかで待ち合わせない?」

うへ〜〜!はやいっ。
大谷さん、すげえっ!

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かくして近所のセブンイレブンの駐車場で、「20Lペール缶ミニ・タンドール窯」を贈呈いただきました。

ああ、なんと素晴らしい、、、

大谷社長、山文製陶所さま、どうもありがとうございます。


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第一期を終え、新たなスタートを切るこの「ポータブルタンドールプロジェクト」



去年,第一期の成果として、こんな感じでした。

・カレーですよスペシャル「ポータブルタンドールプロジェクト」1 < 発 動 > クリック
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・カレーですよスペシャル「ポータブルタンドールプロジェクト」10<第一期終了>  クリック



< ニュース! >


「20Lペール缶ミニ・タンドール窯」発売になりました!!


お値段なんと3万円!!
うわあ、、、本当にこの値段で出したんだあ。安いなあ。

軽いし(13キロほど)着火も簡単(チャコールブリケット使用)。
その上実用化力まで上がるのが30分ほど、と準備も簡単(プロ用厨房機器のタンドールは火を上げてナンを焼ける温度に上げるまで半日かかります。ドラム缶サイズでも2〜3時間必要)
小さいから灰などの掃除、メンテナンスも簡単です。

この値段ならほしいひと多いだろうなあ。

これです!見てください。

>>> クリック

問い合わせ、購入っ!!のかたは、是非一言大谷さんに「はぴいさんところで見て、、」といってくれると、とてもうれしいです。

カレーですよスペシャル「ポータブルタンドールプロジェクト」第一期終了




ゆっくりと歩みを進めるこの「ポータブルタンドールプロジェクト」


一応去年の成果として、こんな感じでした。



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07年11月に始動したこの「ポータブルタンドールプロジェクト」
はや1年を越えての長期プロジェクトとなりました。
自作を思いつき、それを実現するためにアイディアをもらいに東奔西走。
新宿「ハッティ」の吉川社長とお話をして勉強をさせてもらったり、鎌倉「あっぷーがる」のティワリさんにタンドールの解体を見せていただいて、その内部構造に迫ったり。

そんな中、このプロジェクトの中で出会った商社の社長、ボヘミアンオータニさん。
ボクと心を同じく、自分のタンドールが欲しい、という方でした。

お話をたくさんして、ご自宅にお招きを預かり、彼のインドから直接輸入をした小型タンドールで焼いた料理をごちそうになって。
どんどん仲良くさせていただくようになって、お互い忙しい中でも交流が続いてきました。
お仕事も少しお手伝いしたりして、楽しくさせていただいています。

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そんな中でボヘミアンオータニさん、始めにインドから引っ張って、ボクも一目惚れしたあの小型タンドール。
やはりあれは継続して販売してゆくのは難しいというお話のよう。
価格がちょっと高いんですよ。
13〜4万くらいになりそうだ、というお話でした。
うん、価値はね、すごくあるものなんです。
非常に作りがよく、インド製とは思えぬほど(失礼!(笑))しっかりした、緻密で、高性能で、価値観あふれる仕上がりでして。

でも、やはり「実用にしたい」という人にとっては10万オーバーはちと高い。
顧客として「インド料理、インド文化に興味がある」ひとと、「アウトドア」の人とがいると思うんですが、
パイを考えれば前者ではなく後者をターゲットにするのが当たり前の選択。
そりゃあそうです。
ボクも「インドの方のひと」と「アウトドアのひと」、両方にアピールを出来ればと思っています。

で、ボヘミアンオータニさん。
手をこまねいている訳ではありませんでした。

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実はインド料理関係の別ルートから情報をもらいボクも知っていたのですが、常滑にあるとある焼き物屋さんがタンドールを作っているんです。
そこがポータブルタイプも試作しているのだとか。
その最中、タイミングにボヘミアンオータニさんがそのメーカーにコンタクト。
彼の意見も取り入れて、プロトタイプが完成。
その一台をボヘミアンさんのところに送ってくれたらしくて、「はぴいさん、使ってみない?」と声をかけていただきました。

ほいほいとご自宅に出かけまして。

こちら、名づけて「ペール缶ミニ・タンドール窯」

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うむ、ペール缶タイプか!これはハンドリングが楽だよねえ。
ほら、オートバックスとかそういうところで売ってる、20リットル入りのエンジンオイルの缶、あるでしょう。
あれを元に作られているんです。
なるほど、なるほど。

もちろん焼き物のメーカーが作っている訳ですから、ボクが作った植木鉢のものとは違い、このペール缶にぴったり合うサイズの釜(壷)がオリジナルで制作されて、ペール缶にビルトインされています。
ここらへんはさすがに素人のボクでは真似できない部分です。
そこらへんで本当の性能がキマル部分でもあるんです。

こりゃ良さそうだねえ。

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機能的です。

実用品然としたこの質実剛健さは前のインド製のタンドールの端正な雰囲気と違って、男っぽい。
ナマステインディアやボイシャキメラなどの野外イベントで見かけるドラム缶のタンドールに似た、実用を追い求めたプロっぽさがあります。

これはプロトタイプ。
蓋や持ち手等、まだまだ仕様の変更が考えられます。
楽しみだねえ。

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早速オータニさんが香草とスパイスでマリネした豚肉のブロックをシークに差して準備します。
豚肉は油が多いので、煙が結構上がりますね。

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今回はあえてインド風の味付けにはしていません。
つまり、タンドリーチキンとシークカバブとナンを焼くためだけの道具ではない、ということなのです。

魚を焼いてもいい。ローストポークだって出来る、アルミホイルで包めば焼き芋も、タケノコも、何でもいけちゃう便利な道具。

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そのうえ「釜」のスタイルをとっているため、たき火とは違ってキャンプサイトにもっていったりすると、地面等へのインパクトがない。

エココンシャス、といえるでしょう。
自然にも優しい道具なのです。
最近ではキャンプサイトの地面へのインパクトも考えて、地面でのたき火をシーンによって考えるスタイルがだんだん主流になってきているとか。

そうか、コールマンとかのアウトドアエキップメントのメーカーでも、たき火スタンドなんか、売ってたよなあ。
そういうことかあ。

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そんなことをいってるうちに仕上がりました。
すんごいうまそうっ!

「じゃあはぴいさん、ボクは中でサラダを作るので、ナンを焼いておいてください」

おお〜〜!来ましたかっっ
やりますよお!
もうおたおたしません。
この場所で、前のインド製タンドールで何回か経験を積みましたもの。

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丸めた生地をひとつ手にとって、のばしてやります。

涙の形にのばしてやって、あっつい釜の中に手を入れて内壁にたたきつけます。

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ぺたん!

よしっ!

内部の温度は400度近く。

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何度かプロ用の釜で体験した通り、入りつけてすぐに、ナンの生地がぷくぷくとふくらみ始めます。
ちょっと蓋をして、少し立ったら様子をみて。

おお!ふくらんだ部分にうっすらこがも入りました。

イメージ 13
うんうん、これこれ。こんな感じだ。
よしっ!取り出すよお。

うむ、成功!
4枚焼きました。
一枚だけ壁から落として焦げ付かせましたが、おおかた及第点をとれたと思います。

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いやあ、ね、すごいでしょ?
素人でもちゃんとナンが焼けるんです!

こりゃあ素晴らしい。

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ちゃんとおいしいやつですよ。
冷凍の変なやつとか、フライパンで作る、、、とかいうエセナンとはまったく違う、本物です!

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お肉の方も内側がうっすらバラ色、の素晴らしい仕上がりです。
お肉とナンとサラダとビールと。
休みの午後、しあわせでいっぱいです。

そんな食事をしながらオータニさんといろいろおしゃべり。
どうやらこの「ペール缶ミニ・タンドール窯」、ここにあるのはランニングプロトなんですが、製品化されたらなんと3万円で販売になる予定とか。
うわあ、、、安いなあ。

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軽いし(13キロほど)着火も簡単(チャコールブリケット使用)。小さいから灰などの掃除、メンテナンスも簡単です。
この値段なら買うひと多いだろうなあ、、、

いいねえ、これは。本当に使えそうだなあ、、、
と、やおらオータニさん、「はぴいさん、これ、持ってく?あげるから」
ってちょっとおお!


びっくりした。
でもまだ熱いから、とオータニさんを説得、そっと帰りました。
が!しかし、翌日、、、、


つづく



< 追 記 >

07年11月をスタートとしてはや1年を越えての長期プロジェクトとなった「ポータブルタンドールプロジェクト」
アイディアだけだった、形を伴わなかったものをまず具現化。
そして各方面のご協力により見学や勉強をさせていただいてまいりました。
第9回の「ナマステインディア出展」、および今回の記事にて、「ポータブルタンドールプロジェクト」第一期の終了としたいと思います。
制作から不特定多数の方に現物をみていただく機会まで頂けたので、よいキリだと思いました。

次回より「ポータブルタンドールプロジェクト」第ニ期として新たなスタートを切る所存です。
今年の「ポータブルタンドールプロジェクト」はひと味違いますよ。

乞うご期待。

   祝!ナマステインディア2008カレーですよブース出展


イメージ 1

あ、シャレですが(笑)


いや、まんざらシャレだけってわけでもない。
ほんとうに、ナマステインディアに参加いたします。

今回、四ツ谷「リトルインディア」にてスタッフとして会場入りするのですが、「リトルインディア」店長、責任者の方のご賛同を得て、同ブース内にコーナーを設けさせていただく運びとなりました。

題して

「ポータブルタンドールプロジェクト 旅するタンドール 展」


ボクが2007年秋より進めてきた、自作タンドール制作プロジェクト、ついに公の場での発表の機会を得ることが出来ることとなりました。

スペースも大きくとれるわけではないため、現物の第1号釜とパネルの展示のみになってしまいますが、ブースにはいつでもボクがいますから、見かけて、声をかけていただければご質問などお答えできるかと思います。

あくまでリトルインディアの販売業務がメインですが、出来る限りのフォローはしたいなあ、と考えております。
是非おいで下さい。



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