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写真を整理していたら懐かしいキッチンの写真がでてきました。
ボクが20代半ば、一人暮らしをしていた頃のボロ屋のキッチンです。
ここでカレーやらスパゲッティやらシチューやら、いろいろ作ったもんです。
なっつかしいなあ。
冷蔵庫、見えるでしょう。ベージュのこれ、横型3ドア。いわゆる「コールドテーブル」
プロ用の厨房機器です。
こんなもんをね(買うとすんごい高いんだぜ!家庭用の3倍くらい!!)中野和田の救世軍の土曜バザーに行って探して掘り出して。
でクルマでえっちらおっちら持ってきて。
そういえばアラジンのブルーフレームも救世軍で見つけたんだっけかなあ。
そんな一人暮らしでした。
ある年末、この冷蔵庫に目一杯、満タン、スキマなく!ビールを仕込んでみたいなあ、などと夢を描きまして。
でね、実行してみたんですよ。正月だし寝てるだけだしでかけないしビールだし。
3ケース。実に3ケースを入れてもまだまだ入ります。うーん、さすが業務用。
財政的な問題で、3ケースを冷蔵庫におさめて(あと2ケースは入ったな)よしとしてみました。
扉を開けるとびっしりとスキマなく輝く銀色の缶、缶、缶、、、ああっ!夢のようだ。
ほくほくしながら眠りにつきまして。
ほどなく深夜。
熟睡中のボクも飛び上がる、謎の「ドカーン」という衝撃音!
ひゃあああ!なになになに?、、、、
音は台所から。
おそるおそる障子を開けると、、、冷蔵庫の上のものが飛び散ってる?なんだ、なんだ?
眠ーい目をもう少し開いてよーく見ると、、、
「あれ、冷蔵庫が傾いてる?」
いや、傾いてるっていうか、床にめり込んでる?
その音は冷蔵庫が床を抜いてゆかしたの基礎に激突した音でした。
その晩は見なかった事にして眠りました。
明くる朝、やはりあれは夢ではないという事実と向き合い、もう正月、こないかも、という怯えにおののきながら、せっかく買ったかわいいビールを1ケース、箱に詰め直して実家を訪ねました。
「おやじー。ちょっと大工仕事手伝ってよ、お礼にビール1ケースあげるからさあ、、、」(実家は水道屋さん。おやじくらいの歳の職人は大工仕事だって平気でこなします。クラシアンなんぞという部品交換だけで喰ってる軟弱水道屋とはまったく別もんです)
で、おやじは「損した、損した、こんなに大変な仕事、ビール1ケースじゃわりにあわねえよ」とぶつぶついいながら、台所の床下の梁からやり直しという大工事を一日で仕上げてくれ、無事正月はやって来たのでした。
よかったよかった、、、
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