お気楽主婦のはっぴいでぃ

ある過去の行方、チョコレートドーナツ、ブルージャスミン、良かったです。中でもある過去の行方が秀逸。

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千年の愉楽 ★★★★



若松孝二監督最新作「千年の愉楽」予告編

監督:若松孝二 原作:中上健次
キャスト:寺島しのぶ 佐野史郎 高良健吾 高岡蒼佑 染谷将太 山本太郎 原田麻由 井浦新


第69回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に招待された。これにより、若松監督作品としては2008年から2012年までの4年間でベルリン国際映画祭の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008年)、『キャタピラー』(2010年)、カンヌ国際映画祭の『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(2012年)に続き、世界三大映画祭への出品を制覇したことになる
WIKIより。



ストーリー

紀州の路地に生を受け、女達に圧倒的な愉楽を与えながら、命の火を燃やしつくしてて死んでいく美しい中本の男たち。
その血の真の尊さを知ってるのは、彼らが誕生から死までを見つめ続けた路地の産婆・オリュウノオバだけである。
年老いていまわの際をさまよい続けるオリュウの胸にこの路地に生を受けもがき、命を溢れさせて死んでいった美しい男たちの物語よみがえる。
己の美しさを呪うように、女達の愉楽の海に死んでいった半蔵。
火を噴くように生きていたいと切望し、刹那の炎に己の命を焼き尽くした三好。
路地から旅立ち北の地で立ち上がろうともがいて叩き潰された達夫。
生きよ。生きよ。お前はお前のまま生きよ、と祈り続けたオリュウ。
うたかたの現世で生きて死んでいく人間を、路地の人間の生き死にを見つめ続けたオリュウの声なき祈りが
時空を超えて路地の上を流れてゆく。〜パンフレットより。



この作品・・・中上ワールドが炸裂してます。
学生運動をしていた方たち。。。文学青年も文学少女も・・・
たまらない作品になっているのではないでしょうか?

中上健次さんと若松監督のことそんなに知ってるわけではないけど,二人の考え方ってめっちゃ似てるところあると私は思うんですよね。

常に作品の根底には『暴力』『差別』『性』この3本柱がゆるぐことなく描かれています。
中上さんは本でそれを表現し若松さんは映画でそれを表現する。
そしてこの「千年の愉楽」は中上作品の中でもディープな作品で映画化は難しいと思われてた作品です。

それを今回若松監督は見事に映画として表現したわけです。

今回も若松監督は『人間を描いた』んですね。これって毎度の若松作品のこと・・・

しかし今回は特に

「人は生まれて、死んで、また生まれて、死んでいく」

この言葉が胸に突き刺さって突き刺さって・・・繰り返しってわかってるんだけど・・・人は生きていくんですよね。

どんな差別を受けようとも、どんな状況で生きようとも、どんな社会であってもそれが全て平等ではないとわかっていても、この不条理な社会の中で生きていくし生きていかないです。

この作品には1人のお産婆さんオリュウのオバとオリュウに取り上げられた『中本の男』半蔵(高良くん)三好(高岡くん)達男(染谷くん)のお話です。

この作品の中で『路地』に住む中本の男たちは皆美しくそしてエネルギーに溢れ周りの女がほおっておけないくらい香り立つ男たちなんですね。

しかしこの中本の男たちはこの『血』故に長生きすることができない運命にあるわけです。
そしてこの血であることをみんな苦しむんです。

いくら美しくてエネルギーにあふれていても仕事は1番底辺の仕事しかすることができない。

彼の住む『路地』からは海が近いのになぜか海が見えないんです。

そして作品の中で中本の男たちの血を『高貴で穢れた血』と表現するのだけれどまさにそうなんですよね。

してることは沢山の女性と次から次へと寝たり・・・

盗みをしたり、ヒロポンをしたり。。。自分のエネルギーの持ってきどこがないんですよね。

でも選ばれた男でもあるんですよね。

そしてみんな20代でこの路地の中本の男の伝説通りに不幸な死を次から次えとむかえるわけで・・・

こういう運命だとわかっていても人は生まれ・・・生きる・・・そして死んでゆくわけです。

コレをそれぞれ3人の若手・・・高良くん、高岡くん、染谷くんが見事に演じてました。

1番高良くんが出番が多かったと思うんですが、高貴な穢れた血を受けつぐ中本の男のイメージ通りで・・・
なんともこれは彼は俳優としてまた一つ大きくなったと思いました。

そして海がよく見える眺めのいい家からオリュウのおばがいつも見守ってるんですね。

またそれもただの母性だけではなくなんとも言えないちょっとドロッとした女のような時もあったりと
微妙な感じなんです。
温かくはあるんだけどそれだけではないんですよね。

そして作品の合間合間に見える海がとても美しい。
路地に住む中本の男たちの家からは見えない・・・海がほんと美しいんです。

中本の男たちはどんなにあがいてもこの美しい海の見える風景に出会えないかもしれない。
でもそれでも人は生まれ死んで生まれる・・・この不条理・・・・
あ〜見事に表現されていたと・・・・感動した作品でした。

そして本当にこの作品のあとあまりに儚く天国に行ってしまった監督・・・
ここのロケで丁度誕生日を迎えた高良くんが
「人は生まれ死んでいく・・・・そして生まれ変わる・・・・」て言ってたのが印象的でした。


とてもディープな作品ですが良かったらごらんくださいませ。

若松孝二監督の最後の遺作です。

3月9日公開です。















閉じる コメント(3)

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これ昨日劇場予告をようやく観ました。
すごく気になりますね。
そうそう、先日お話を伺っておりましたので高岡君の姿を見ながら「これを保っていれば・・・」と一人心の中でダメだししてやりました。
今から公開が待ち遠しいです。

2013/2/6(水) 午後 7:07 あこまる

あこちゃん>これ観て欲しいです。テアトル新宿でします。
若松作品遺作ですし・・・
ぜひ!

2013/2/6(水) 午後 10:04 ひかり

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こんにちは♪
やっぱりかなり良さそうな作品ですね。テアトル新宿で僕も鑑賞してこようと思います。

2013/2/8(金) 午後 8:35 [ Shintaro ]


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