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先日、ニューヨークで働いている友達と会って来ました。ふと、教育の話になった際、彼は「これからの日本のためには、道徳的な教育は家庭に任せるべきであって、学校は『勉強』に特化すべきだ」という持論を私に言いました。

私は、「親がどうしようもない親であることもあるでしょう。そういう子供に道徳的な教育を施すのは学校の役割ではないのですか」と言いました。

最近、自分の友達がとても学歴の高い人が増えてきたような気がします。自分ががんばればがんばるほど、そういう人が増えてくるのは、まんざら悪い気がしませんが、自分のように、元々勉強が全然できず、エリート教育を受けてきたとは言えない人間にとって、彼らの発言に違和感を感じる時もよくあります。

一方、昔の友達の中には、成功しているとはほど遠い人もいますが、久しぶりに会って露骨に「お前はいいよな」的な反応をされたこともありました。なかなか友情とは難しいものです。

今日は資本主義社会の中心地、ニューヨークのウォールストリートの写真です。ニューヨーク証券取引所に、もうクリスマスの飾りつけがありますね。

最近、大岡昇平の書いた「無罪」という小説をちょいちょい読んでいます。これは、イギリスの陪審裁判で無罪になった事件ばかりをとりあげて、大岡昇平がコメントを加えているのですが、これを読んで、私は今話題になっている裁判員制度を思い出しました。裁判員制度については、専門家の間から、裁判員が量刑を重くしすぎるのではないか、という懸念が出ているということです。この「無罪」という小説にて、大岡昇平は、イギリスの陪審員が、権力者(警察、裁判官など)の処罰欲を抑制すると捉えているようですが、どうも日本では逆に働く可能性が強そうです。

この処罰欲ということから、私は山口で1999年におきた光市母子殺害事件を思い出しました。

私はこの山口の光市母子殺害事件の第一審判決をニュースで知った際、強い憤りを覚えました。それは、死刑判決でなかったからではありません。それより、裁判官が被告人を反省していると捉えた様子があったことに憤りを覚えました。当時の新聞では確か、少年の態度はとても堂々として、はっきりとした口調で法廷に立っていたと記されていたと思います。それを踏まえて、「公判審理を経るに従って被告人なりに一応の反省の情が芽生えるに至った。(控訴審判決より http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/DB35ABFE0BC4594249256BB200385F3D.pdf)」とし、極刑を回避した裁判官が、如何に人間と言うものを知らないかに落胆と憤りを覚えたのです。もし反省しているならば、少年は自失してそのような堂々とした態度を示すことはなかったでしょう。少年は、二度とこのような「失敗を犯すまい」と、自分のために反省したにすぎないと私は思いました。少年の「反省度合い」は、その後の手紙などから明らかです。

しかしそれでも、私は今のこの事件に対する世論は異常だと思います。私は、死刑廃止論者でもないですが、死刑廃止を唱える人の考えも十分に理解できます。死刑廃止を唱える人は、「国家に対する不信感」というものを考えの根底に持っていると思われます。冤罪というものの可能性は誰しも常にあるわけで、無実の人を死刑で殺すリスクをおかしてまで、国家がすでに無力である者を殺すことに何の意味があるのか、という意見はよくわかります。

こういう話をすると、すぐに被害者やその遺族の立場になれ、という声が飛んでくるわけですが、関係者全員に被害者の立場に立てというのは、無理であるし、無意味でしょう。それは、日本が戦争中、中国やマレーシアで殺してしまった人の個々の遺族に賠償しろということより、ずっと無茶なことではないかと思います。裁判官は中立であり、弁護士は加害者の側に立つのが仕事であり、その意義は明らかです。光市事件の弁護団の手法の是非はともかく、真実を明らかにするためにも、弁護士が彼につくことは必要であり、その任務を引き受けた弁護士は、むしろ国民の側に立っていると考えてよいはずです。その弁護団を世論が激しく責め立てている状況は、とても恐ろしいことであるような気がします。

また、加害者の人権はともかく、加害者の親族の立場はどうなのでしょうか。例えば、実名報道です。実名報道は、加害者の親族を苦しめます。親には育てた責任があるという理屈も成り立つかもしれませんが、兄弟はどうでしょうか。(光市の事件の加害者に兄弟がいるかは知りませんが、兄弟がいるからといってマスコミや国民が批判の手を緩めないのは明らかです)彼らを苦しめてまで、実名報道で得られるものがどこにあるのでしょうか。

最近は、「人権」という言葉にネガティブなイメージが持たれ、処罰欲でものを言う、国家にはまことに都合の良い人が増えてきたと思います。自分が国家に無実の罪で逮捕されたり、自分の親族が逮捕されてしまう可能性を考えることも、時には必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。

今日、何気なく「みんなの政治」というHPを読んでたら、ある見覚えのある政治家を見つけました。その人は、現役の弁護士であり、留学経験もあります。完璧な肩書きを持つエリートです。
私は、もともと日本の政治家にあまり弁護士がいないことを不自然だと思っています。本来、国会は立法府であり、法律を知らずして国会議員はつとまらないはず。この状況では、結局官僚に丸投げになるのも当然です。
それで、どんなご意見を言っておられるのか、期待をもってこのHPで行われている一斉調査を見てみました。お題は、社会保険庁の年金記録不備問題です。読んでみてがっかり。この人は与党の国会議員ですが、「みんなで責任を取らないと逃げ回っていても仕方がない」としながら、最後は職員の95%が加入する労働組合、つまり野党が悪い、とお決まりのセリフ。
しかし、考えてみれば、企業が不祥事を起こした場合、「労働組合が悪い」で済まされたことはありません。たとえ労働組合にも何かしら問題があったとしても、会社の従業員の問題である以上、経営者に責任がないとは言えないはずです。まして、95%の職員が労働組合員なら、それはまさしくその組織そのものであって、その組織を指揮していた行政のトップの責任は軽いものではありません。もし労働法が悪いというなら、こっちも管轄は厚生労働省なんだから、何とかすればいいわけです。(もちろん労働法のせいだとは思いませんが)そのあげく、最後は「国鉄をイメージした改革を」と。そんなもんでしょうか。政治家という公の世界にいる人間が、公的なのはダメだから民間に任せればよい、と一言で済ませるのは、単なる責任放棄にしか聞こえません。JR西日本の脱線事故、日勤教育などの問題はまるでなかったかのような口ぶりです。
何一つ心に響いてこない彼の持論を読んでいて、ああ、この人は弁護士としてはともかく、政治家としてまったくプロでないのだなあ、と思いました。もっと日本に弁護士が増えれば、変わるのでしょうかね。

今日ある日本の新聞を読むと、ある方が最近の日本人の素行についてのコラムが載っていました。
その方いわく、ある中年男性が自分の目の前で物をポイ捨てするのを見た。日本人は内輪でちゃんとしてればそれでよく、外では何をしてもかまわないと考えるようになってしまい、子供等を叱れない(叱る資格もない)国民になってしまった。それは戦争体験で暴力が絶対悪となってしまい、平手打ちのしつけもできなくなってしまったからであり、そんな甘やかされた国は日本以外にない、とのことでした。
なるほど、最近、日本人は確かにそういうマナーの悪い方が増えてきた感があります。しかし、戦争という意味ではずいぶん勇ましいアメリカでは、タダで配布された新聞を地下鉄の中で散らかしっぱなしで、机は脚を乗せるもんだ、と思っている方がずいぶん多いようです。しつけについても、アメリカ人は電車の中とかで子が遊んで大声を出していても、叱らない親が日本より多いと思います。一方で、私の近所に住んでいた人で、いつも子供を怒るために、近所迷惑など一切顧みず、泣き喚く子を家の外に放り出す人とかはいました。拳銃持っているかもと思うと怖くてクレームなどできませんね。大体、しつけと称して子を人前で平手打ちしようものなら、この国では児童虐待で警察に捕まるのではと思うのですが・・・。
もっとも、日本は敗戦を経て、人権であるとか自由であるとか、そういうものが尊重された結果、規律とか礼儀に関する教育がゆるくなったとは言えるのかもしれません。でも、規律とか礼儀とか、もっとも厳しいのは軍隊とか封建社会です。こういう社会に逆行したいとは誰も思っていないと信じたいのですが。いや、ちょっと待ってください・・・。今日のニュースを見ると今もそういう世界が残っていたようですね。「相撲部屋」です。ここではどうも未だに人権無視の陰湿なリンチ行為が行われていたようです。陰湿なイジメを行ってきた弟子たちと、理事会では礼儀正しく謝罪するくせに、事件を必死で隠蔽しようとする親方・・・。遺族の方の無念を晴らすためにも、有名で有力な人には、その辺の中年のポイ捨てに激昂するより、こういった「古き悪しき日本」の象徴のような輩に社会的な制裁を加える方法を考えていただきたいのですが。
そもそも、私的な「しつけ」とは結局恣意的なものであり、リンチと紙一重の存在なのかもしれません。公的にはまったくリンチがなくなったかというと、少々疑問の余地はありますが、昔に比べればぜんぜんマシになったはずです。それはひとえに人権教育のおかげであり、その弊害面は別の方法(ポイ捨てを禁じる法制度や取締りをもうちょっと厳しくするとか)で除去するしかないのではないかと思います。
そういう「法治国家型」社会はさびしいとは思いますが、みんな基本的人権の受益者でいたいはずですから。

古本

今日は古本市にいってきました。英語の本ではなく、日本の本です。よく、アメリカにいると日本の本を無性に読みたくなるという人達(主に学生ではなく駐在員とかその奥さんとかですよね、たぶん)がいますが、なんとなくその気持ちわかってきた今日この頃。特に最近、英文を仕事として読んでいるからか、かなり日本語に飢えているのです。
古本市はこじんまりしていましたが、さすがアメリカにわざわざ持ってこられた本だけあって、なかなか読みごたえのありそうなものが多くありました。
そんなことで買ってきた小説の一部のタイトルをあげてみますと

黒い雨 井伏鱒二
日本の思想 丸山真男
無罪 大岡昇平
アメリカン・ロイヤーの誕生 阿川尚之
兎の眼 灰谷健次郎
おみそれ社会 星新一
完訳悪魔の辞典 A・ビアス
なんとなく、クリスタル 田中康夫
その他15冊程

とジャンルはバラバラ。ちなみに一冊で、文庫本は50セント、ハードカバーは1ドルで、しかも10冊買えば半額となるそうな。総額にしてたった6ドルで、すごくいい買い物をできた気分です。確かに、こういう本をアメリカで読むのは英語の勉強をしにきたという趣旨には反するのでしょうが、いつも英文を読んで日本語に訳すのを仕事とする身としては、いい日本語の本を読むのはいい勉強であり、またいい気分転換ではないかとも思います。
母国語でそれなりに読み応えのある本を読めるのは、日本人の特権だと思います。(註:私の外国人の友達は、よく自国語でろくな本がないと嘆いているので・・・)
今日手に取った中で面白かったのは、最近は参議院議員になった田中康夫氏の書いた「なんとなく、クリスタル」です。しかし話の筋が面白いとは言いがたく、何度も途中で投げそうになり、ほとんど本文飛ばして「あとがき」をまず読んだところ、なかなか面白いことが書いてあったので、もう一度本文に戻ったところ、本文もなかなか面白く読めました。
たくさん難解な小説を読んでいる「プチインテリ」的な人は私の周囲にも何人かいますが、その人たちが実際にそんな小説のよさを理解しているかはまた別問題なのでしょう。前衛的な小説や歴史に残る大作のよさを、俗人が簡単にわかるようなら、それは結局大衆小説の域を出ていないのではないかと思います。
文藝春秋で芥川賞が掲載される際に、選考委員の評価がバラバラであることからしても、誰にでもその良さがすぐわかってしまうような小説は、純文学の登竜門である芥川賞とかの候補にはなりえないのではないかと思います。たとえば布袋寅泰とのトラブルで話題になった町田康氏の小説「きれぎれ」は選考委員の一人である石原慎太郎氏が推した結果、芥川賞を受賞しておりますが、同じ選考委員の宮本輝氏は、読みながら投げ捨てたい衝動を何度も抑えた云々と評しております。このように専門家の方々でも結構バラバラなわけですから、いわんや我々のような素人にわかるということのほうが無理なのでしょう。(ちなみにこの「なんとなく、クリスタル」という小説は文藝賞と芥川賞候補になったそうです)
じゃあそんなもの読む意味ないじゃん、という意見ももっともで、別に難解な本を読むからえらいというわけではないのでしょう。私も昔はちょっと名作といわれる本を難しそうな顔をして読んでいましたが、そういうことは段々アホらしくなってやめてしまいました。
ただ、ああいう小説は少なくとも理由があって名作とか言われるようになったわけで、その時代時代での存在意義があるわけですから、そういうものを学ぶのは、けして無意味ではないということなのだと思います。そんなわけで、私は難しい小説は、まずはあとがきや書評から読むことにしているのです。別にそういう本はネタバレになっても大したことがない場合が多いですし。そうすれば、結構面白く読めたりするわけです。
そんなわけで、しばらく日本語中毒になってしまいそうな予感・・・。

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