野仲イサオ 煮石記

ミンミンと 鳴く蝉の声 夢心地

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卒業式

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 え〜三月も後半に入ってまいりまして、日々暖かくなっておる今日この頃でございますが、同時にこの時期は卒業式の時でもあります。

私が小学校を卒業しまして、もうかれこれ37年になりますかな。遥か昔のことでありまして、その写真もセピア色になっており、子供の頃見ました両親の子供の頃の写真の色と、同じになりました。

そんな昔の思い出でありますが、つい昨日また卒業式に出席いたしました。下のお子さんの小学校の卒業式でありまして、小学校には上の子と合わせて、トータル8年間お世話になったんですが、それも、この式限りでお仕舞いというわけだったんです。

これ限りとなりますとね、運動会と参観日くらいしか接点がなかったんですが、私も卒業するみたいで、なんとなくしんみりいたしますな。

生徒さん方が入場いたします。なかには幼稚園生の頃から見覚えのある子がおりますが「は〜ま〜大きくなって」と、子供の頃から飽きるほど聞いていた親戚のおいさんおばさんと同じ台詞がこぼれてしまいます。

「人間とはこのように大きくなっていくのか〜」という実例をまさに目の前で再認識させられるのですな。

さて卒業証書が一人一人に渡されます。みなさん神妙な顔つきでありましてね、人生における一つの節目に立とうという瞬間であるのですな。

うちの子の順番がきましたが、その瞬間を一瞬たりとも見逃すものかと目を大きく見開きます。・・・・・・「ふ〜〜〜〜〜〜」いやあ、無事受け取って下がりました。つまずいたり、手足がナンバになることもありませんでしたから。

そして校長先生のお話しであります。まず自分の出身小学校の校歌斉唱から始まり、生徒さんの作文から引用いたしまして、この先、いかに辛く、苦しく、悲しいことがあろうと、くじけることなく、人を思いやり、まっすぐ前を向いて生きていくことを、淡々と語られるのであります。

その感動的であったこと。私も目がうるうるしてきましたが、必死になって、涙がこぼれそうになるのを我慢しました。

別に我慢する必要もないのでしょうが、やはり古いタイプの人間なんでしょうかねえ〜。つい、男は黙ってサッポロビール!みたいな心境になってしまうのです。

しかし、お話が終わったとたん、耐え切れず、あちらこちらでお母さん方の嗚咽する声が聞こえてきました。私の左隣のお母さんも泣き始めまして、隣の旦那様が優しくハンカチを手渡しております。『かっこいいなあ〜』

私もさっそく自分の奥さんに手渡そうとポケットをまさぐり、手渡そうとします。・・・・が、奥さんはすでに自分で用意したハンカチで目をぬぐっているではありませんか。

『なんだい』出したハンカチをまたポケット戻そうと見ますと・・・・以前に鼻をかんだティッシュでありました。

さあ〜!子供達がそれぞれ、一言一言六年間の印象的な思い出を語ります。初めて校門をくぐった時。遠足のこと、運動会。毎日毎日の勉強。修学旅行。

うちの子は「初めての給食は唐揚げだった」

「なに!」私はつい口ずさんでしまいました。だって私の時の初めての給食は、善哉だったんですから。

『これをおかずに、どうやってパンを食べられるっていうんだい!』というなんともいたたまれない気持ちで一杯でしたから。うらやまし〜。

さて卒業式も無事終わりまして、私はこれから小学校の同窓会へ。みんなどういう風に変わっておりましょうか。楽しみであります。

写真は卒業式の体育館の床であります。

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