野仲イサオ 煮石記

ミンミンと 鳴く蝉の声 夢心地

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飛鳥

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え〜さて、新大宮で自転車を借りそびれた私は途方にくれまして「さてどうしたものか」

此処から奈良にいきましても、あっちもまた相当混んでるでしょうから、やはり自転車は借りられますまい。どうしよう・・・・

よし、じゃあ思い切って別の場所に行こう。何処に行こうかな?・・・・と地図をめくりますと、そう遠くない距離に飛鳥という文字が見えました。

飛鳥。そう古代の大和朝廷の本拠地。まあいつかは行きたいとは思っていたのですが、いったい何処にあるのかはわかりませんで。そのうち近くに行くこともあるだろう。なんてことを思っておったんですな。

そしたらあなた、なんと今、その近くにいるんじゃありませんか。これを逃したらもう二度と行けないかもしれません。

そうだ!飛鳥に行こう!ってことで、さっそく駅員さんに聞きます。

「飛鳥へはどれに乗ればいいんですか?」

「今だったら特急がありますよ」

ってえことで特急に飛び乗りまして飛鳥へ。

指定席でね、いやあ快適快適。ずうっと歩き詰めだったものですから。

飛鳥ってえところは、小学生の時の初めて歴史の本を読んだ時のことを思い起こさせますんです。

いきなり、人が大勢に斬られておる絵がありまして、血がダクダクと流れておるのです。そして、その切られている人はイルカという名だそうじゃないですか。イルカ?

その名がイルカっていう変わった名前ってことも驚きましたが、いきなり寄ってたかって切り刻まれるってのにもショックを受けました。

なにしろその刻まれた死体は雨の中外に放り出されたそうですし、イルカのお父さんの蝦夷はそれを聞きショックで屋敷に火をつけ自害したと言うんですから。

いやあ凄いものだなと思いましたよ。昔の偉い人は随分とまあ残酷なんだなと思いまして。

まあ、その驚きがもとで私は大の歴史好きになったんですがね。その大元になったその事件。大化の改新の舞台になった飛鳥に行こうってんです。

いやあ、胸が高まりました。飛鳥、楽しみだなあ〜続く。

写真は飛鳥の町並み。ただの田舎のようにしか見えませんが。

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