晴子の晴れ、ときどき読書

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奥田英朗「最悪」

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奥田英朗さんの「最悪」を読みました。

なぜ人は平凡な日常から堕ちていくのか?

犯罪に追いつめられる人間の心理を
驚嘆の筆力であますところなく描く1999年の話題作。

零細工場主と恐喝(カツアゲ)常習者が
「人生の敗け組」という運命に唾を吐いた。
とてつもない新人が放つ比類なき犯罪小説。

その町には幸と不幸の見えない境界線がひかれている。
事業拡大を目論んだ鉄工所主・川谷を襲うウラ目ウラ目の不幸の連続。
町のチンピラの和也が乗りこんだのは、
終わりのない落ちるばかりのジェットコースター。
「損する側のままで終わりたくない!」
追いつめられた男たちが出遭い、1本の導火線に火が点いた。
                        出版社/著者からの内容紹介

図書館で借りた一冊です。


鉄工所を経営する(と言ってもメーカーの孫うけのような小さな町工場だが)信次郎、
パチンコやカツアゲで生活する和也、都銀に勤めるみどり。
普通に生活していれば全く接点がないであろう三人。

三人はちょっとした事から転がり落ちるように
悪い状況、悪い状況へとすすんでいきます。

それはもう読んでいて辛くなる程です。
本当に「最悪」です。

和也は自業自得の面が大きいので
それほど気の毒には思えないのですが、
信次郎はきっかけが得意先からの働きかけだった事もあり、
「幸せを夢見てはいけないのかよっ」って思ってしまいました。

たたみかけるように、次から次へと理不尽にやってくる不幸。
読んでいる側も追い込まれていきます。

前半はちょっと入り込めないで、苦戦しました。
でも後半からは反対に、読むのを止められなくなって
一気に読んでしまいました。

いくつかの分岐点で、ここでこうすれば
ここまで追い込まれる事もないのに…と思うところもあります。
ただ、実際、その立場にいたら
そんなに理性的になれるかは自信がありません。

いやいや、理性的でなかったから
ここまで追い込まれたんでした…


こういう作品の割には読後感は悪くないですが
「好きか?」と聞かれれば、途中のしんどさもあって「・・・」です(^^;

閉じる コメント(4)

結構ハードな作品でしたよね(笑)前半は登場人物の背景なんかでちょっと足踏みですが、つながり出すと私も一気でした。

2008/8/12(火) 午後 8:09 silly

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これでもかと思うぐらいどんどん落ちていく、重たい話なんですが、私は好きでした。
同じジャンルの「邪魔」も自分的にはオススメです。
そのあとの「インザプール」の破天荒な伊良部先生に、逆につながっているように思います。

2008/8/13(水) 午前 10:37 シーラカンス

読み方が似てますね^^
かなりハードでした。本当に「最悪」でしたね(笑)

2008/8/13(水) 午後 11:55 ときどき、晴子

シーラカンスさんは好きなんですね^^
私にはちょっとハードでした(^^;
今「町長選挙」を借りてきたところです。
またあの伊良部先生に会えると思うと楽しみです。

2008/8/14(木) 午前 0:02 ときどき、晴子

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