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私たちはしばしば対人関係において、本来だれかに向けるべきはずだった感情を他の人に向けてしまうことがある。 これは「感情転移」と呼ばれる。 本来であれば、過去に出会った養育者や家族などに対して向けるはずだった感情や態度を第3者に向けることである。 カウンセリングの場面でよくみられるが、クリニックの中でも、患者さんが医師やスタッフに対して感情転移を起こす場面やスタッフが雇用者側である院長や妻に対して感情転移を起こしてしまうことも多い。 カウンセリングでは「心」を、医療の現場では「体」を「癒す」という意味において共通するからなのかもしれない。 転移感情には、「陽性の感情転移」と「陰性の感情転移」がある。 「陽性の感情転移」とは、信頼・尊敬・親密感・情愛の感情を持つことを言い、しばしば「お父さんと呼ばせてほしい」「お兄ちゃんと呼ばせてほしい」と過度に依存的になりがちだ。 院長を独占したい、頼り切りたいという患者さんが時々見えるが、それがかなわないと一転して「陰性の感情転移」に変わったりするので注意が必要だ。 「陰性の感情転移」とは、敵意・不信感・攻撃・などを持つことを言い、ちょっとした言葉じりをつかんで突っかかってきたり、怒りがひきだされたりする。 モンスターペイシェントと呼ばれる人たちも、もしかするとこの中に入るのかもしれない。 人間は本来、無条件の愛を注がれ、存在を慈しまれて育ってくるのだが、残念ながら、さまざまな事情や環境でそれがかなわずに育つ人がほとんどである。 そのため、心の育っていない部分に何かが当たった時、人は狼狽したり、不安になったり、隠そうとしたり、逆に強く出たり、あるいは過度の依存心や情愛が出てしまうことがしばしばある。 何かにあったったというのでもないのに、中には幸せそうな人を見ると嫉妬心が出たり、ねたみが出るということもある。 これは患者さんに限らず、スタッフの中からも出てしまうことがある。 自分の気持ちをきちんと整理でき、等身大の自分を生きることができていれば、たいていはそのような感情を理性で抑えることができる。 しかし残念ながら、依存的・まとわりつく・からみつく感情を出してくる人も多い。 そしてぶつけられた側、出された側は、その行動や言動に翻弄されてしまう。 時に院長や妻の人格的批判、クリニックの批判。言葉の暴力・・・・・。身に覚えのない噂話。ネット上の中傷・・・・。 あまりに強い感情をぶつけられることにより、それに巻きこまれて院長や妻自身も、無意識のうちに相手に感情をぶつける、逆転移(対抗感情転移)を起こしてしまったり、自分の無力感にさいなまれることになってしまう。 そんなときどのようにすべきか。 言われたこと、突っかかってきたこと、ぶつけてきた強い感情に振り回される前に「なにゆえ、この人がこんなことを言わねばならないのか」「言っていることをわかるのではなく、言わんとすることをわかろうとせよ」である。 なにゆえ、この人はこんなことを言わずにはいれないのだろうと考えてみることでこちら側が一歩冷静になることができる。 しばしばその心の奥に潜んでいるのは「大事にされたい」「愛されたい」「さびしい」「わかってほしい」いう心だったりすることが多い。 感情転移を起こしている相手に対し、これが何を意味しているか、それが私たちにある問題ではなく、相手の持つ問題が引き起こしたことであることがわかるだけも、こちら側は巻き込まれる前にしっかりと立つことができる。 そこからが一歩踏み出すことができる。 蛇足@@@@@@@@@@@@ これを自分でできるようになったら凄いのになあ・・と思いつつ実際はなかなかできず、夫に突っかかってみたりする(笑) スタッフのことも患者さんのことも世間のお付き合いのことも言うことができる相手がいないのである。 (あ、だからブログをはじめたのかもしれない 笑) それでもわからない時は・・・・カウンセラーに電話して、スーパーバイズをお願いすることにしている。 最近では夫は私の銃口を察知すると、「カウンセラーの先生はなんて言ってたの?」と先に言ってくる。 逃げるな〜〜〜〜 ちなみに私が感情転移を起こす相手は・・・・・・・・・・・・・・・・・夫である(笑) ごめんね、おとうちゃん。。。。。。。 |
雇用者の苦労話とコツ
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>ミワリンちゃま
ご主人に感情転移を起こすことを自覚できるだけ、実は自分のことをちゃんとわかっていらっしゃるのですよ〜〜♪
きっと甘えることができるご主人なのでしょね^^
おっしゃる通り便利な豊かさのある現代なのに、心はどこかに置き忘れた感じですよね。
2008/12/23(火) 午後 6:07
>もみじさま
ようこそいらっしゃいました^^
お大変な中にもかかわらず、このようにご訪問していただき、コメントを残して下さったことに心から感謝いたします。
おっしゃる通り、国民生活が苦しく厳しい時代です。だからこそ、私も私の立場から何か声を上げたり、現実を伝えたり、解決の方法を考えるきっかけが作れないかと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします
2008/12/23(火) 午後 6:13
感情転位のお話、ふむふむと納得しました!そうゆうことあるなーって思います。たぶん私自身にも・・。
あぁ、感情転位する夫が私もほしいです!(笑)
2008/12/23(火) 午後 10:33 [ rin*lat*e ]
今日のお話もとってもためになりました。マダムは心理学を学ばれて身につけておられるから素敵です。私も少しずつでいいから、勉強して、自分の器を少しでも大きくしたいです。来年からがんばりまっす。(*^。^*)
2008/12/23(火) 午後 10:48 [ エリリン ]
>9:46の内緒様
内緒様に勇気づけていただいているおかげです^^ありがとうございます
2008/12/23(火) 午後 11:06
>りーんご♪さま
カラスはカラス同士で飛びます。スズメはスズメ同士で飛びます。
もし、りーんこ♪さまが「白鳥のような旦那様がほしい♪」とお思いでしたら、りーんこ♪さまが白鳥になればよいのでする^^v
2008/12/23(火) 午後 11:08
>ヘイボンちゃま
いやん♪私自身がクライエント(変換ミスで「暗い円と」になりました。失礼な話だ 笑)だったのですよん(^^;)
ヘイボンちゃまはブログ記事の才能もおありだし、ファッションセンスもバッチリで憧れます(☆。☆)私こそお勉強させてください♪
2008/12/23(火) 午後 11:13
カラスはカラス、前にも言っていただいた気がします^^
白鳥でなくてもいいですが、自分らしくありたいなーって思います
おやすみなさいませ☆
2008/12/23(火) 午後 11:48 [ rin*lat*e ]
とてもためになるお話ありがとう。。。
2008/12/23(火) 午後 11:52 [ しろ ( ・ω・)ノ ]
>りーんご♪さま
もっと早くにこのお話を知っていたらな〜って思うことがあります(^^;)でも、いつも「今」がスタート♪私も自分らしく生きていきますね^^ありがとう
2008/12/24(水) 午前 7:56
>しろちゃま
しろちゃまは自分の心を律することのできる方です^^
きっと心の橋渡し役としての御苦労もおありかと思いますが、本物のぬくもりは時間がかかっても伝わりますから^^今日もお仕事いってらっしゃ〜い♪
2008/12/24(水) 午前 7:59
陰性の感情転移、当院でもしばしばみられます。診療とはまさに「真剣勝負」ですね。って表現がまずかったらゴメンナサイ〜。
2008/12/24(水) 午前 10:42 [ - ]
>ますい先生
ますい先生は「陰性の感情転移」を起こされても、上手に対処なさるような気がします^^♡
2008/12/24(水) 午後 3:31
いつも開妻様には頭が下がります。
私もスタッフ〜には言いたいことは言えないので、主人と子供たちに
ぶつけてしまいます。ごめんなさい。だって止められないです〜。
笑いのたえない家庭を目指したいのですが、無理かも。
いつも自己嫌悪です。
2008/12/24(水) 午後 8:59 [ りり ]
>りりーさま
自分の気持ちがなぜぶつけずにはおれないか、お分かりになっているだけでもすばらしいと思いますよ^^わからずにぶつけてしまっている人が多い中、なにゆえ自分がこんな気持ちになるかをお分かりになっていると言うことはそれだけ冷静でいられるということですからおっけ〜〜ですよ♪
2008/12/26(金) 午後 11:26
開業して、いろんなことに疲れがたまると、爆発しそうになります・・・。
スタッフのこと、院長たる夫の貫録のなさ・・・。
気分転換の仕方まで忘れてしまっています・・・。
いろんな事を受け止めて開妻業をしっかりされてる皆様を見習いたいと思います。
2008/12/27(土) 午前 10:48 [ みみこ ]
>みみこさま
あなたのお気持ちが痛いほどわかります。
「院長たる夫の貫禄のなさ」これまた、痛いほどよ〜〜〜くわかります。
そんなみみこさまとご主人にこちらの記事をお送りいたします♪
http://blogs.yahoo.co.jp/harenihiamenohi/9349068.html
「経営者となった院長先生へ伝えたい」をどうぞごらんくださいませ。
2008/12/27(土) 午後 8:17
育てなおしなんて言うのが話題になったこともありましたよねぇ。各発達段階で必要な分の発達が出来る環境って大事なんだわぁ〜とヒシヒシと自分に感じています^^;両親との関係、社会との関係。それぞれの年代ですべき事を落としてきてしまっているんだろうなぁ〜と^^;
そこを上手く見つけて消化できればいいのでしょうが、そこに逃げてしまっている自分もいる気がして・・・。他人を見て色々思うのだから自分の事だって・・・と思いながら、上手いこと、自分の要求が通らないとムスっとしてしまう20代です(爆)
2009/1/2(金) 午前 0:29
>ふぅ子さま
まさにふぅ子さまがお書きになったことが、今大事なことなんだと思います。
ちなみに私も上手いこと自分の要求が通らないとムスっとしてしまう*0代です(笑)
2009/1/2(金) 午前 8:40
1年前の私は感情転移は他人事と言ったコメントですね^^;1年経って、上司に対して感情転移をしていたんだなぁ〜っと痛感しながら記事を読ませていただきました。母親だと言い張る上司に、母親に依存する乳児のようにべったりと依存していました。かいつまさんに指摘していただいた共依存ですよね。母親に認めてもらいたくて、母親に必要としてほしくて必死にもたれかかって依存していましたし、相手も私を離すまいと必死にコントロールしお金や物を貢いで人前でうちの娘は〜っと発言していました。感情転移。上司は上司。私は私ですもんね。母親?両親から愛されたかった。その思いが有るのは実感しています。でも、それを上司に求めても埋まらないのですよね。
2010/2/17(水) 午後 10:17