|
ある日突然、税務署から税務調査の電話がきます。都合が悪ければ他の日で構いませんと言うことで。
即答はせず、すぐに税理士に連絡し、税務調査が○月○日に行われることを知らせます。(もちろん税理士に立ち会ってもらいますので税理士の都合も聞きます。(大体1日〜3日です)
そこから当日まであせりの境地にはいります。そろえるべき書類は、税理士に聞きましょう。過去3年分の帳票が必要ですが5〜7年前までさかのぼることもあります。
院長、税理士、事務長、奥さんが立ち会うところもあれば、奥さんはノータッチなので立ち会わないところもあります。万が一不正が発覚し、悪質であれば主だった経理担当(奥さんだったら奥さん)も罰せられますから要注意。
税務署は医院が個人なら個人の、法人なら法人の部署の人が来ます。
こちらは緊張してお出迎えしますが、名刺交換後、始終なごやかなムードで世間話にはいります。
院長の経歴や出身大学、出身地、趣味、家族構成、子供のクラブなどなど・・・こ れ が く せ も の で す
たとえば、子供が野球をしているとします。そうすると、野球に関する用具や雑誌の購入があれば「これはプライベートではないですか」とついてくる。こちらも、待合室で読むものであれば「待合室に置いています」とねばります。そして、実際に待合室にいって野球の雑誌が置いてあるのをみてもらいます。
こんな感じであとあとまで「突っつく資料」となりうるのが、この世間話。
院長は自分の趣味について(ゴルフなど)得意になって話し始めます。「なんだ、びびる必要ないじゃないか」と思いつつ。あとで、「このゴルフは誰としたのですか?医院の経営とどのようにつながるのですか」と追求されるのも知らずに。院長にはさっさと退散していただいた方が無難です。
また、奥さんの仕事内容と専従者給与の額が不適当ではないかと言ってきます。
専従者給与をもらっている人は、ちゃんと仕事内容を答えられるようにしておきましょう。不意に仕事のことを質問されても答えられるようにしておきましょう。「経理をしています」といっても筆跡がまったく奥さんとちがっていれば「本当ですか?」と言われます。
また、「前日のレジと現金を見せてください」といわれることが多いです。(ほとんど言われます)現金とレジが合っているかどうか、レセコンとあっているかどうか、不正がないかをチェックするようです。
院内に小銭はおいておかないように、引き出しなど十分に注意(片付けて)しましょう。メモや小銭も引き出しから片付けておきましょう。
領収書、記録が残っていることは何よりも強みです。
また、担当した人の価値観によって、「これは経費では認められない」と言ってきます。手弁当と飲み物持参できますから、私が出したお茶には絶対手をつけないと言う人もいます。重箱の隅をつつく人(年配の調査官)が担当になったらあきらめてください。1ヶ月以上に渡り、ジリジリと調べられる可能性が大です。
出張、交通費。
「学会といいますけれど、この日は先生は診療していますよね。どなたが行ったんですか?」旅行会社に確認を取られることがあります。
飲食費。
患者さん相手なら認めます、でもお見舞いのお花を患者さん宛に送ったのは「認められません」。
「はあ?」とこちらが聞きたいことがたくさんありました。患者さん相手に飲食するほうが問題ではないですか?と思ってしまいました。
こちらは医療法のことや医療の常識で話をしていても、調査官は税法上の価値観で話をしてきます。
この食い違いがとてももどかしいものでした。(それは療養担当規則に違反するのでは?と思うことを「これならわかりますが、こちらでは・・・」と言ってきます。)
その際には、「療養担当規則では」「医療法では」「この検査の場合は」と「医学的見解」をきちんと伝えることが大事です。
カメラを購入したら、「カメラでこれくらい高価となると、自宅のカメラも一緒に購入したのではないですか?」内視鏡は高価なのです。でも、わかってもらえない。医療器械のメーカーに確認してくださいと言いました。(中には、本当に自宅のカメラも買ってしまう人がいるそうです。)
すべて、担当の方の価値観なので仕方ないのです。そういう方に当たってしまったと腹をくくりましょう。
「限られた時間では調査しきれませんから、資料をお借りしていいですか?」
貸してはいけません。借りていっても見ない調査官もいますが、ひとつひとつ目を皿のようにしてチェックする方もいます。だいたい来るとしても三日です。
明日も来て頂いてかまいませんので、ここで(医院)お願いします。と言うべきでしょう。ただし、そういうことでかえってやましい部分があるかもと思われる場合もあります。
あとはかけ引きです。
1年分の精神的疲労をこの数日間で味わいます。調査が終わったら、ぱーっと買い物をするかおいしいものを食べましょう、自分自身へのご褒美として。そうでもしなければやってられません、妻なんて。
最後に・・・税務調査は、保険医取り消しにはなりませんので、ご安心ください^^
問題は・・・個別指導・・・このお話は機会があれば・・・
|